しれっと3回目ですよっと。
4-5章あらすじ
隊長として初めての実戦に臨んだシローだが、結果は大失敗。
それを自分から公表したことで大隊の多くの人間から軽蔑される。
しかし一部の人間・・・・・・何より8小隊の部下たちからは、結果として信用を得ていたのでありました。
しかし答えは見つからず。
運命の出会いだから仕方ないネ。
2回目の出撃は、地味な配置にされたものの無難にこなした8小隊。
元々『嫉妬のような感情を抱いていた面々』がいた訳か。
そうでない人たちからも自白したことで『同情票』を獲得し、
結果的にケガの功名とでも言える形。
ぼかぁ後者な訳ですがネ!
ま、とにかく復活したんならいいじゃありませんか・・・・・・
3回も続いたなら偶然と片づけるにはちょっと縁起が悪い・・・・・・。
士気にかかわるということで、サンダースと直接話すことにしたシロー。
呼び出すまでもなく、サンダースの方からジンクスの件を話し始める。
ああ、確かに7小隊のロブ少尉は『少なくとも』って言ってたしな。
考えられる限り最も安全そうな任務でも回避できなかった『死神』のジンクス。
サンダースは、次回の出撃で自分を外してもらうつもりだったのです・・・・・・
その時!
翌日、8小隊は『三度目の出撃』が決定。
しかし8小隊の面々もどこかぎこちない。
こういう雰囲気は隊長がどうにかしたいところだけど・・・・・・?
この『死神』への対応は、隊長として満点じゃあないでしょうか!
しかし出撃した8小隊を待ち受けていたのは、よりによって・・・・・・
『死神』の件を乗り越えて、『いつもの調子』の8小隊でありました。
あえてバカ話に乗るシローを、兵士として認めつつあるカレン。
シローは腕も度胸も悪くないもんね!
ジオンの部隊を率いるのは、サハリン兄妹の側近ノリス・パッカード大佐。
数は3対3、連邦の最新鋭機のガンダム・・・・・・の外れもんではあるけれど、
機体性能的には8小隊が有利のはずで、パイロットの腕も『かなり優秀な部類』。
ところが!
あんたは偉い!
ジオンの3機は、普通のザクと偵察型のフリッパーザク、そして『青いやつ』。
この『青いやつ』こそノリスが駆る『グフMS-07B3』。
初見殺しの『高圧電流の鞭』ヒートロッドを装備した新型、
ノリスにとっては「鬼に金棒」な機体だったのです。
『最大の戦力』たるカレン機が行動不能になった時点で、勝敗は決したも同然。
・・・・・・1つの牛歩戦術と言えるかもしれまセン。
中巻が、中巻がね・・・・・・。
→中巻1回目
4-5章あらすじ
隊長として初めての実戦に臨んだシローだが、結果は大失敗。
それを自分から公表したことで大隊の多くの人間から軽蔑される。
しかし一部の人間・・・・・・何より8小隊の部下たちからは、結果として信用を得ていたのでありました。
第六章 死神連邦の兵士、シローをなぜ撃てなかったのか自問するアイナ。
分からない。
どうして、あの時、引き金が引けなかったのか。
しかし答えは見つからず。
運命の出会いだから仕方ないネ。
2回目の出撃は、地味な配置にされたものの無難にこなした8小隊。
シロー自身は気づいていないのだが、あの事件のせいでコジマ基地はシローにとって住みやすいものに変わり始めていた。あー、赴任前にボールでザクと相打ちという『大戦果』があったんだもんね。
元々『嫉妬のような感情を抱いていた面々』がいた訳か。
そうでない人たちからも自白したことで『同情票』を獲得し、
結果的にケガの功名とでも言える形。
「ま、隊長もラッキーだったよな。捕まったおかげで、味方も増えて」そうだね、よかったよかった・・・・・・
「そうですね。最近、少しは明るくなったみたいだし。捕まった直後の隊長、見てられなかったですもんね」
「隊長が変わったのは、ゲリラのとこに薬を届けてからだよ」エレドアが鋭い、というよりミケルが鈍い。
「そうかなあ」
「絶対だ。ほら、隊長が大事にしてる時計があるだろ」
ぼかぁ後者な訳ですがネ!
ま、とにかく復活したんならいいじゃありませんか・・・・・・
「サンダース、気分でも悪いのか?」
「いや、そんなことはないが」
「そうか? 戻ってから、様子が変だぞ」
作戦を終えた時から気になっていたことだが、サンダースは確かにどこか変だ。具体的にどこがとは言えなのだが、それだけに漠然と不安になる。『歴戦の強者』っぽいサンダースなのに、一体どうしたというのか。
「おい、聞いたか? 死神の話」『捕虜少尉』はシローのことだけど、『死神』?
「ああ、8小隊もかわいそうにな。捕虜少尉に死神か、呪われてるぜ」
「やつは死神サンダースって言われててな、死神がいる小隊は、三度目の出撃で必ず全滅するって話なんだ」ははは、ご冗談を
「ウソじゃねえ」な、なんだってー!?
半信半疑のミケルにダメを押すように、ロブが言った。
「少なくとも三度、やつの小隊は全滅してる。それも、全て三度目の出撃でな」
兵士は――特に前線の兵士は意外なほどにジンクスを気にかける。幸運のコインを肌身離さず持ってるやつはいるし、出撃の時は右足からと決めているやつもいる。恋人の陰毛を持っていると無事に帰ってこれるという話が、まことしやかにささやかれるのも、軍隊ならではだろう。サンダースの様子がおかしかったのは、自分の『ジンクス』を気にしていたんだーね。
死と隣り合わせの戦場で、頼れるのは己と、そうしたジンクスだけなのだ。そんなものにもすがりたいほど、兵士は不安なのだ。
3回も続いたなら偶然と片づけるにはちょっと縁起が悪い・・・・・・。
士気にかかわるということで、サンダースと直接話すことにしたシロー。
呼び出すまでもなく、サンダースの方からジンクスの件を話し始める。
「最初は、幸運だったと思いました。全滅した小隊の中で、自分だけが生き残ったことを神に感謝したくらいです。二回目も、それほど気にはなりませんでした。全滅したのは自分の小隊だけではなく、連邦軍全体が壊滅的打撃を受けていたからです」hmhm。
「しかし、三つ目の小隊が全滅して、自分は初めて恐怖しました。自分の小隊が三度目の出撃で必ず全滅する――そう気づいたのです。自分に死神という仇名がついたのも、その頃でした」それがシローと出会った時の話・・・・・・4回目じゃねーか/(^o^)\
サンダースは言っていて辛くなったのか、目を伏せた。
「次に自分が配備されたのは、第七艦隊機械化混成大部隊麾下のMS小隊でした。噂を聞いていた中隊長は、三度目の出撃に連邦勢力圏内での威力偵察を命じました。敵のいない地域への威力偵察など、ほとんど意味はありません。中隊長が自分のジンクスにピリオドを打たせようと、特別に配慮して下さった結果です」
ああ、確かに7小隊のロブ少尉は『少なくとも』って言ってたしな。
考えられる限り最も安全そうな任務でも回避できなかった『死神』のジンクス。
サンダースは、次回の出撃で自分を外してもらうつもりだったのです・・・・・・
その時!
「ふざけたこと言ってんじゃないよ」カレン姐さんの鉄拳制裁!
カレンが怒鳴った。
「ジンクスだ運命だって、努力もしないで諦めてる奴が、あたしは一番嫌いなんだ。自分の小隊を全滅させたくないんだったら、命を張って戦いな。それとも何か。小隊が全滅したのは、てめえが背中から撃ったせいなのかい。一人だけ持ち場を離れて逃げたせいなのかい」
自分でも驚くほどに、感情のままにふるまってしまった。涙腺が、熱い。その熱さは、カレンに、一晩中泣きはらした、あの夜を思い出させた。女傑にもそうなるまでに色々あるんよな・・・・・・。
翌日、8小隊は『三度目の出撃』が決定。
この作戦に参加するのは、8小隊だけだ。本来は、他の部隊の参加も予定されていたのだが、サンダースのジンクスを知って他の部隊が出撃を拒んだのだ――と、どこから聞きつけてきたのか、エレドアが言った。普段は荒くれのくせにこまけーこと気にする連中だな!な!
しかし8小隊の面々もどこかぎこちない。
こういう雰囲気は隊長がどうにかしたいところだけど・・・・・・?
「みんな、サンダースの件は知っていると思う」へぇ?
シローがサンダースの名を出すと、さっと緊張が走った。
「その噂を聞いて不安に思っている者もいるだろう。しかし、サンダースにジンクスがあるように、俺にもジンクスがある」
「こいつを持って出撃した時、俺と、俺の仲間は全員生きて帰れるんだ」取り出したのは例の時計。
「俺の御守りと勝負だ、サンダース」自分の強運というか悪運をネタに『死神』の空気を吹き飛ばす。
シローが笑った。
含みのない笑顔だった。
サンダースは、あらためて、この少尉に賭けてみようと思った。
この『死神』への対応は、隊長として満点じゃあないでしょうか!
しかし出撃した8小隊を待ち受けていたのは、よりによって・・・・・・
第七章 強敵シローの『年代モノっぽい』時計の出所を探ったバカ話。
「マザコンの隊長なんて、冗談じゃねえ。頼むから、戦場でママ~なんて気の抜けることは言わないでほしいね」
『死神』の件を乗り越えて、『いつもの調子』の8小隊でありました。
あえてバカ話に乗るシローを、兵士として認めつつあるカレン。
シローは腕も度胸も悪くないもんね!
(しかし、隊長となると話は別だ・・・・・・)果たして『一番大事なもの』とは・・・・・・?
カレンは、まだシローを隊長として認める気にはなれなかった。隊長として、一番大事なものを見せてもらっていないと、カレンは考えていたから・・・・・・。
「モビルスーツ確認。機数不明です」会敵。
カレンは、すぐさま指向性通信を後ろに放った。
ジオンの部隊を率いるのは、サハリン兄妹の側近ノリス・パッカード大佐。
数は3対3、連邦の最新鋭機のガンダム・・・・・・の外れもんではあるけれど、
機体性能的には8小隊が有利のはずで、パイロットの腕も『かなり優秀な部類』。
ところが!
「カレン機、活動停止!」なん・・・・・・だと・・・・・・?
シロー機に、エレドアの悲痛な通信が飛び込んできた。
「バカな!?」
シローは思わず怒鳴り返していた。戦闘が始まってから30秒とたっていない。たった30秒で、ジョシュワ曹長がやられるなんて・・・・・・。
「青いモビルスーツ・・・・・・」ミケル、BB(恋人)に手紙書いてるだけじゃなかったんだな。
エレドアとシローの会話を聞いていたミケルは、必死に記憶の糸をたぐった。軍内配信のニュースで、そんなモビルスーツのことを読んだ気がする。
「隊長。そいつ、グフですよ。ジオンの新型です」
あんたは偉い!
ジオンの3機は、普通のザクと偵察型のフリッパーザク、そして『青いやつ』。
この『青いやつ』こそノリスが駆る『グフMS-07B3』。
初見殺しの『高圧電流の鞭』ヒートロッドを装備した新型、
ノリスにとっては「鬼に金棒」な機体だったのです。
「逃げましょう、隊長。三対二で、向こうは新型です。勝てっこありません」ミケル、サンダースの気力↓
ミケルの脳裏に、死神サンダースのジンクスが蘇った。やはり、三度目の出撃で全滅する運命なのだろうか。
「隊長、自分は・・・・・・」
サンダースが呻くように言った。サンダースもミケルと同じことを考えたのだ。
「どうすんだい、隊長」これは厳しい。
「隊長」
「隊長」
シローは、決断しなければならなかった。
『最大の戦力』たるカレン機が行動不能になった時点で、勝敗は決したも同然。
(俺は・・・・・・どうすれば・・・・・・)シローたち8小隊は、『死神』を打ち破ることができるのか!?
こうしている間にも、ジオンの新型が近づいているはずだ。
「俺は・・・・・・」
シローは、汗ばむ手で操縦桿を握り締めた。
・・・・・・1つの牛歩戦術と言えるかもしれまセン。
中巻が、中巻がね・・・・・・。
→中巻1回目