今年も最後の日記。ここ数年再読が主になり、何かをあらためて読むため別の本を、ということが多い。
11/2に既出のアルフォンス・カール『園芸家』に薔薇の話があり、最相葉月『青いバラ』(小学館)を読んだ。Amazonのレビューには不可解な酷評もあるが、中井英夫『薔薇幻視』にとどまっていた私は啓発された。マンディアルグの『薔薇と象徴』などが挙がる文献リストも興味をそそる。
さてアルフォンス・カールは自分の名がついた薔薇があるという。Rosa ‘Alphonse Karr’について詳しいことはわからない。
その代わり Bambusa multiplex 'Alphonso-Karr' (通称Alphonse Karr Bamboo スホウチク(蘇枋竹 漢字は「蘇方」などまちまち )というのが見つかった。http://fujibamboogarden.com/light/take/suhoutiku.htm
「熱帯性の竹で、株立ちになり、高さ5m、太さ2cmほどになる竹です。竹は全体が黄色で、緑色のタテジマがあり、美しいものです」(〔楽天市場〕竹 千種園芸)http://www.rakuten.co.jp/chigusa/519201/519195/519196/584690/
『園芸家』に書かれた薔薇の育種競争の逸話。1828年のこと、ベリー公爵夫人Marie Caroline de Bourbon-Deux Sicile, duchesse de Berry(1798-1870) 肖像 は自分の手で作った新しい薔薇を、ある高名な園芸家に見てもらう。まぎれもない新種と認定され、Hybride de Rosniと命名された。
二年後、夫人は園芸家に薔薇を分けてあげようと、別の婦人に言付ける。
ところが園芸家の庭には、すでにHybride de Rosniが咲いている。二年前検分を頼まれた時無断で拝借した薔薇の「眼」œil (幼芽、つぼみ)で接ぎ木をしたのだった。
コロー画 ロニーRosny-sur-Seine (Yvelines県)のベリー公爵夫人の城 Chateau de Rosny (1840)Musée du Louvre
また19世紀からノルマンディ海岸を海水浴の名所にしたのは、ベリー侯爵夫人(ディエップ)とアルフォンス・カール(エトルタ)の功績だという。http://paysdeshautesfalaises.org/page.html?c=1&s=1&p=273
こちらでリンク表記しましたが、どうしてもトラックバックのやり方がわかりません。でも飛んで来れますので安心しました。
ブログ人には「練習台」が用意されていますが、さあ「試し打ち」をしましょう、「レッツトライ!」と言われてもねえ。
こちらから写原さんの特定の記事にリンクする方法がわからずいつも
france100.exblog.jpにしていたのですが、「捜査員の手帳」BBSで紹介される時には
「マダガスカルの新総督」
http://france100.exblog.jp/794088/
式ですね。
そうか、ブログ内検索で探し出すと
アルフォンス・カールの胸像
http://france100.exblog.jp/1707610/
とわかるんだ。