発見記録

フランスの歴史と文学

ルーヴルをランスに

2005-09-29 07:03:08 | アート・文化
ルーブル美術館:別館の設計を日本人建築家が担当 (毎日新聞 2005年9月27日)

LouvreIIが建設される北仏のランスLens (Pas-de-Calais)は、ディディエ・デナンクスの作品Les Figurantsの舞台になっていた。拙文を再利用―

ノール=パ・ド・カレーは鉄鋼など伝統産業から構造転換の最中にある地域らしい。(・・・)クロード・ベリの映画『ジェルミナール』の刺激で、この地方に地域文化再興の気運が生まれている。映画狂ヴァレールは重工業の死で活力をうばわれ眠った都市を予想してランスに来るが、町は映画祭でにぎわう-映画館アポロ座の正面部は剥げかけているとしても。

建設候補地として挙がったのは他にBoulogne, Calais, Arras (Pas-de-Calais), Valenciennes (Nord), Amiens (Somme)  Lensに決まるまでにはGuy Delcourt町長と若い職員たちのチームの奮闘があった。失業率15%という町は「文化」による再生に賭けている。(Le Monde記事?Lens espère que l'arrivée du Louvre II fera revivre l'ancien bassin minier? 17.12.04)

ポスター (←でMaintenant une réalitéをクリック) は、ルーヴルのピラミッドと炭鉱のボタ山を重ね合わせる。

「かつてなかったほどにランスは今、動いています」Plus que jamais, LENS est une ville qui bouge. (デルクール氏

「起死回生の思いでアメリカのグッゲンハイム美術館を招致した」ビルバオ(隈研吾氏 asahi.com記事)も鉄鋼の町だったらしい。