私には5歳と2歳の孫娘がいます。
帰省のたびに大きく成長している2人に会って
一緒に餃子を作ったり、裏声でごっこ遊びをしたりするのが
何よりも楽しいのですが、
今回は5歳の孫娘が初めて一人で
スーパーでお買い物をする様子を観察しました。
途中こっそり写真に記録しているうちに、
(子どもが一人で買い物をするということはこういうことなんだ)
と思える場面がありました。
その時のミニフォトアルバムです。
①スーパー入り口でやる気むんむん、私に手を振る孫娘。
勇気と自信に溢れています(笑)。
②写真では店の奥行きや幅は表現できませんが、
店内に消えていく小さい孫の後姿を見て、
子どもにとってスーパーとは、
商品のジャングルなんだと気がつきました。
③3回も4回も店の中をグルグル回る孫娘。
しかし、頼まれた納豆も、牛乳も、食パン(6枚切り)も見つけられず、
かごの中は空っぽのままです。
④孫はついに、お店のスタッフに尋ねました。
遠目にも知らない人に話す緊張感が伝わってきました。
後での孫の話ですが、
黒いエプロンの若いスタッフ(お兄さん)に
「なっとうはどこですか」と聞くと、
「こちらです」と丁寧体で話して連れて行ってくれたそうです。
「他はありませんか」とも聞いてくれたとのこと。
下は親切なスタッフに連れられて行く孫。
こんな小さいお客さんは他にいません。
⑤孫が再び現れました。かごに何かが入っています!
⑥レジの外側で待つ私を見つけてニッコリ微笑む孫娘。
(☆マークで隠さなければならないのが残念な笑顔です)
かごに牛乳、食パンが見えます。
⑦最後の難関のお金の支払いです。
順番を待つ孫の胸中やいかに。
⑧お財布から千円札を出すのに1分、
おつりを財布に仕舞うのにも1分、
レジ係のお姉さんも、次のお客さんも、
実に根気よく待ってくれています。
お客さんが「えらいな。」と孫を励ましてくれる声が
レジの外の私にも聞こえました。
日本の地域社会全体がこの二人のようだったら
どんなに、どんなに、子育ては安心でしょう。
⑨遂に手を出し、
財布の口を締める手伝いをしてくれるレジのお姉さん。
⑩レジを通過して私の待つ品物入れのテーブルまで来ても
孫は一人、黙々と仕事を続けます。
いつも大人のすることを見ていて要領をすっかり飲み込んでいる様子。
まず、かごから買った品物を出し・・・
⑪スーパーの袋に入れ替えます。
最後に、
「これ(スーパーの袋)、保育所の服やら入れるのにまた使えるで」
と生活感溢れる言葉を述べて、
お買い物は終わりました。
おわり
こういう環境の中で子どもはすくすくと育っていましたよね。一昔前までは・・・・・でも今は見知らぬ人には声をかけないように、何か言われても答えないように、子どもに教えなければなりません。そして親が子どもを殺す!なんてことまで起こり、安心して子育てが出来なくなりました。悲しい現実です。
日本社会はずいぶん教育力が低下してしまいましたね。これから子どもたちをどうやって守り育てたらいいか考えると、子どものような大人が多い中、まず、大人が育ち合わないといけない気がします。
それにしても、私たちはどこでこんなに大きく踏み外してしまったんでしょう……