毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「台湾のある日本語教科書例文」 2013年11月18日(月) No.664

2013-11-18 22:28:06 | 日本語
う~む、台湾の人たちは日本のアニメによく親しんでいるとは聞いていたが…。

web R25 11月16日(土)配信記事が、伝えるところによれば、
台湾のどこかの日本語テキストの例文には、
この前書いた「丁寧体」「普通体」のレベルを超えてへんちくりんなものがでていると。
こういうものだ。

さゆり:初めまして。日本から来ました。
    あなたはだれですか。※1

大根:お前が先に名乗れ。※2

さゆり:わたしは小百合です。

大根:おれは大根だ。土から来た。※3

さゆり:大根さん、どうぞよろしくね。※4


会話制作者の意図は分からない。
しかし、これを使って日本語を勉強する台湾の人たちは、
あとあと、たいへんな苦労をすることが目に見えている。
もしこれが本当に使われているならば…。
[へんすぎる点]
※1 
こんなことを言う人が日本にいるのだろうか。
日本語母語話者なら、まず、自分から名前を名乗るだろう。

※2 
なぜ、この大根は、こんなに威張ったもの言いをするのか。
やはり、アニメの影響で侍言葉を使っているのだろうか。
中国の学生も、ときどき急に普通体で「そうか、わかった。」などと返事をすることがあるが。アニメもここまで浸透すると困ったものだ。

※3 
大根は礼儀知らずなので、普通体を使うという設定なのか。
作者はここで、丁寧体と普通体を一挙に教える算段なのだろうか。
会話が挨拶であるところを見ると、まだ初級の初めレベルだろう。無茶するなあ。
   
※4 
さゆりの動じない態度がすごいが、
「どうぞよろしくね」の「ね」をここで教えることができると言うのか
と、私はこの会話例で授業をする教師の苦闘を思わずにはいられなかった。


http://zasshi.news.yahoo.co.jp/list/?m=rnijugo
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