毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「ならぬ堪忍するが堪忍、修行ひと筋日本語教師」No.2913

2019-05-01 21:31:53 | 日本語

 

一ヶ月ほど前から作文添削が忙しい時期に突入しています。

原稿用紙に書かせて赤ペンで添削したりもするのですが、

中国の原稿用紙(作文用紙)は、線の印刷が濃いために、

赤ペンの文字が日本の原稿用紙に比べてとても読み辛いのです。

ほんのちょっと気遣いのあるなしでずいぶん違うものですね。

そういう訳で、ここ6、7年、

主に学生に作文をメールで送ってもらい、それを

黄緑色:コメント、黄色:削除、赤文字:修正例〉と

色分けして添削する方法をとっています。

そのときに、ただ作文を送って下さいとだけ言うと

何の前置きもなく作文を貼り付けて送る学生が多いので

私は授業でメールの書式をコンコンと説明し、

①件名がないと失礼だよ。

②自分の名前を書かないと失礼だよ。

③メールの目的(お礼、依頼、近況報告など)に沿った文を書かないと失礼だよ。

と教えます。文例も紹介します。

微信しか使わない学生たちは

(ホホウ!そうなのか!)と新鮮な表情で聞きます。

しかし、聞いたからちゃんとするかというとそうはいきません。

まだ、唐突に作文だけ送りつけてきたり、

「先生、こんにちは」だけで、その後はすぐ作文だったり……。

しかし、私が小まめに注意するので確実にそういうのは減ってきています。

次は、文のミスです。

意外とこれも神経に障るのです。

例えばね・・・・・・

「先生、こんにちは。私は○○です。これは作文ですありがとうございます。」

(まだ引き受けていないよ!お礼の前にまず「お願いします」だろう!!)

「先生 今回の作文はミスが多いですか。ご添削いただきます。」

(慇懃な言葉で押し付けるこの無礼な態度!何様?)

「こんにちは、私は2年生の○○です。これは私の作文です。ご修正お願いします。 」

「修正」は自分でやれ!わたしゃ添削係だよ!)

「こんばんは。私は○○です。この作文はご添削をお願いします。」 

「この作文は」って、どの作文もやろ!)

 こんばんは、私は○○です。これは「私の夢」と呼ばれる作文です。もし間違えたところがあったら。ご削減くださいませんか。」

(まず「私の夢」と呼ばれる》時点で間違えてるし。間違えたところがあったらの後、なぜ句点なのか ご削減て、予算かい!)

       

一瞬、ムカッとしたり、脱力したりするものの

(何を怒ることがあろう。

習いたての外国語で一生懸命説明しているんじゃないか)

と、自らを諌めて深呼吸をします。

精神の鍛錬になりますよお(笑)。

しかし、日本に戻って、友人に日本語教師癖を出して

言葉の注意でもしようものなら非常にムカつかれます。

なんでかな?

間違いを指摘されたら直したらいいだけじゃないの??

 

       

                             

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