毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「新一年生が大学を明るくする」No.2062

2017-09-26 21:17:45 | 中国事情

 中国は9月に新学期がスタートします。

毎年、この時期にはキャンパスに一年生が醸しだすホンワカとした

ムードが溢れて、

日本語学科の学生たちも二年ぶりに新入生を迎え、

特に三年生がウキウキしています。

ようやく自分たちに後輩ができて、よほど嬉しいのでしょう。

自習室で勉強している後輩のところにお菓子を差し入れしたり、

頼まれてもいないのに、大学の様子を説明しに行ったり、

至れり尽くせりです。

下は先週、まだ軍事訓練が続き

(一年生は毎年全員二週間の軍事訓練があります)、

炎天下、男子がくたびれて折りたたみ椅子に座り込んでいるところです。

(手前を私服で歩いている女子は、早めに終わったのでしょう)。

近年、熱中症で倒れる子が後を絶たず、

今年から担任が付き添うことになったそうです。

どこの国も同じ傾向ですね。

 

さて、今日は初めての一年生クラスの授業でした。

三年生の班長の劉樹慧さん、学習係の韋彤さんが通訳に入ってくれて

とてもスムーズにスタートしました。

全部で学生10人+大人1人(貿易会社の社長の趙さん)ですが、

何人もの学生が「ありがとうございます」「私の名前は○○と申します」など

既に、自分で覚えていました。

しかし、授業は全く初めての人を基準にして進めるので、

今日は教室用語の紹介と下の会話、

「わたしは ○○○ です。どうぞよろしく。」

「○○さん ですか。」

「はい、○○です。」/「いいえ、ちがいます。」

と、五十音を読んで、「あいうえお」を書いただけです。

しかし、これだけでも

「○○」(自分の名前)の発音・アクセントを正確に言うのには時間がかかるんですよ~。

例えば「」が「ち」になったり、「ねん」が「にぇん」になるのを、

丁寧に、何度も正しい音を聞いて修正します。携帯に録音もしました。

これは学生にとって聞き慣れるまで、とても大変なので、

寮で毎日練習するのを宿題にしました。

やれやれ、授業が終わって韋彤さんとペチャクチャお喋りしながら

雨が止んだばかりの道を帰りました。

落ち葉が道路に張り付いているのでつい思わず、

「濡れ落ち葉」・「熟年離婚」を韋彤さんに教えてあげましたよ。

中国では、「熟年離婚」はとても少ないそうです。

①財産がもらえなくなるのを避けるため、

②離婚は不名誉なことだという社会通念があるため、

と、韋彤さんは二つの推理を挙げていました。

 

下は今日の写真じゃないのですが(先週の好天日のもの)、

歩道横のフェンスにヘチマが巻きついているので、

「○○ヘチマか知らんけどな、~~!」

という江戸っ子言葉があることや、

現代でも、相手(例えば社長)をけなすときに、

「社長」と「ヘチマ」を同位に並べると、

社長の価値を低めるのに効果的ですよ、と

一体、将来何の役に立つのかわからんようなことを

得々と説明してあげました。

かたや、韋彤さんも

「中国でもヘチマは良くない意味で使うことがあります。

それは下ネタです。」

と応え、会話はあまりかみ合わないまま推移しました。

 

 

コメント (1)
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