毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「『平和』を唱えると攻撃される国・日本」No.2052

2017-09-14 14:22:12 | 我が心の沖縄

 チビチリガマ・・・、沖縄読谷村の平和の象徴、

沖縄戦の時、集団自決を余儀なくされた村民の遺骨も安置されていたところが、

襲撃され、当時亡くなった人の歯が洞窟の中に投げ捨てられていました。

入り口の「平和」と墨字で書かれた額付きケースが

叩き潰されていたことは象徴的です。

平和を訴えることが憎い者たちの犯行です。

これをとって見ても、戦争がしたくてたまらない人が日本に存在するのです。

9月12日、読谷村の方が発見したそうです。

読谷村民、沖縄県民の悔しさ、怒り、慟哭の声が頭で渦巻きます

死者は沖縄戦で殺され、1987年にもガマは荒らされ、またしても襲撃されました。

一度で飽き足らず、二度も三度も殺すのは誰なのでしょうか……。

 

下の写真・文は三上智恵さんのフェイスブック投稿です。

(三上智恵さん:沖縄在住の映画監督で、ジャーナリスト、沖縄国際大学講師)

自動代替テキストはありません。

 

一日中、チビチリガマの衝撃から抜けられず、

マブイでも落としたのか、あの後パソコンは二台とも固まるわ・・・

取材に忘れ物を連発するわ・・・

まともではない。

夜になっても、現実に戻れない脳を少し整理しようとしてみる。

引っこ抜かれて、金城実さんと波平の方々が共同制作した彫刻の上に

投げつけられるように乗っかっていた板には、

金城実さんが作詞して、小室等さんが歌った

チビチリガマの歌詞が書かれていたんですね。

これは一つの歌の歌詞というより、

この集団死に追い込まれた人々の絶叫を聞き取った人間が、

決して過去なっていかない出来事に向き合って、

歯を食いしばって引き受けた上で嘆く魂を鎮め、

覚悟と祈りの言葉として置いた言霊たちである。

それを 誰かが、血を吸った土から抜き取り、祈りの像に叩きつけた。

かさぶたを取れば血が流れ出すように、

封印は解かれ、鎮まりようもないのに、

子や孫の祈りに免じて留めていた悲しみや怒りが叩き起こされてしまった。

また嗚咽をあげながら、

地中の奥からマグマのように、

湧き上がって溢れ出して来たのを今日 見てしまった。

 

それは受け止め切れない 

わたしはどうすればいい

 

そんなことを、ぐるぐる考えて何も手につきません。

あの板に書かれていた言葉をここに記しておきます。

訳は探せないから三上流に訳しましたので参考までに、、、、、、

 

「チビチリガマの歌」 (歌:小室等 作詞 金城実)

イクサユヌアワリ    ムヌガタティタボリ

ワラビウマガユーニ  カタティタボリ

ハンザチビチリヤ   ワシタウチナーユヌ

ククルチムヤマチ   ナチュサウチナー

ナチュナチビチリヨ  ミルクユニガティ

ムヌシラシドゥクル   チビチリガマ

 

子や孫の世代まで  戦争の悲劇を語って聞かせて下さい

子や孫の世代まで  どうか 語り継いで下さい

波平のチビチリガマは  私たちの沖縄に生きる者の

心肝を苦しめています  沖縄は泣いています

泣くなチビチリよ   弥勒の世 平和の世を願って

戦争の哀れを  世に知らせる聖地になって下さい

チビチリガマよ

 

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三上智恵さん撮影の下の動画サイトで、

襲撃されたチビチリガマの様子がわかります。

 https://youtu.be/sh7fJ8uj_nM


 

コメント (2)
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