にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

マディソン滞在記53

2013年07月08日 | 2013 マディソン滞在記
2013年7月7日(日)晴れ


Went to jam session at Fountain.

リチャードさんのベースのレッスンの見学後、
地元のセッションに参加してきました。

毎週別の場所のセッションにも参加しているのですが、
今回の場所は昨日が初めてでした。

毎月第一、第三日曜日の夕方4時から7時までおこなわれていて、
1セット目は初心者向け、2セット目は通常のセッションでした。

1セット目の初心者向けセッションでは、よくセッションで演奏される曲の中から
毎回一曲が選ばれ、課題曲になっていて、事前にオンラインで曲の解説を見ることができるようになっています。

参加費用は、飲食代(ドリンク250円くらいから)+カンパ(500円程度)でした。

昨日はKiller Joeでした。

セッションのあと、ホストミュージシャンから曲の解説と、ソリストたちへのコメントがおこなわれます。

わたしは1セット目は見学していたのですが、とても勉強になり、面白かったです。

ガイドラインに書いてあったヴォーカリストへのメッセージがためになると思ったので、意訳ですが以下にご紹介します。(Madison Jazz Jam”How it works")

* * *

歌手も参加できますか?

もちろんです。
通常、ヴォーカリストたちは、楽器奏者が普段演奏するキーとは違うキーで歌います。
自分のキーを把握しておいて、もし楽譜があるのなら、コピーを3部用意してください。
バンドにとっては、あなたが普段歌いなれている楽譜で演奏することが一番よいことです。
もし楽譜がなくても心配はいりません。バンドがなんとかします。
さらに詳しいDave Cooperからのアドバイスをご紹介します。

僕のシンガーたちとの演奏経験のなかで一番大変だったことは、曲の始めと終わりです。
曲の始めや終わりは、時には、もともと曲のなかに組み込まれているときもありますが、そうでないときは自分で決めなくてはいけません。
歌いたい曲の、自分が好きなヴァージョンを聴いて、その演奏者たちが、曲の始めと終わりで何をしているのか、理解してください。
そうすれば、あなたは演奏する前に、たとえばこんなふうに伝えることができます。

「最初の4小節を、前奏として3回繰り返しましょう。
そして、後奏として、最後の8小節を2回繰り返し、次第にゆっくりにしながら最後のコードまで演奏しましょう。」

もしあなたが、即興やスキャットをしたいのであれば、こんなふうに伝えることもできます。

「わたしはメロディーを歌ったあと、ホーンセクションのソロの前に2コーラススキャットをするつもりです。最後のソリストの演奏が終わったら、またメロディーを歌います」

* * *


リチャードさんの生徒さんたちとお話していると、ヴォーカリストへの不満をよく耳にします。

そのほとんどが、「歌うことしか知らない。音楽についての勉強が足りない。ジャズのことを知らない。自分のキーがわかっていない。楽譜を用意してこない。」

といったもので、わたし自身耳が痛いことが多いです。

リチャードさんにも、「楽器奏者たちと対等に音楽がしたかったら、彼ら/彼女らと同じだけ勉強しなさい。」といつも言われます。

共演者への伝え方や用語については、経験のゆたかな歌手のかたたちのアドバイスもとても参考になると思います。

Sheila Jordanさんのワークショップでも繰り返しおっしゃっていたことなので、もしご興味があるかたは見てみてください。

workshop report