にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

VJC Summer Workshop Report vol.6 (vocal class)

2012年08月28日 | 2012 VJC summer program
VJC Summer Workshop Report vol.6(vocal class)-Yuki HIDAKA
Vermont Jazz Center: http://www.vtjazz.org/

ワークショップ中に配られた曲の一覧です。
The music list appears below;

・Four(Davis/Hendricks)
・Song for my father(Silver)
・Small day tomorrow(Landesman/Dorough)
・Barbados(Parker/Mitchell&Spright&Jordan)
・Like Someone in love(Burke/Heusen)
・Bebop lives(Boplicity)(Davis/Rassman&Ross)
・Oh,Henry!(Fuller&Henry/Spight&Mitchel)
・All of you(Porter)
・I've got a rythm~Anthlopology

シーラさんは、ひとつひとつの曲を完璧に仕上げるというよりも、
何回か楽譜をみながらみんなで歌って、あとはどんどんスキャットをまわすことが多かったです。
We sang those songs several times, and then enjoyed scatting.

習うより慣れろ、ということでしょうか。
“Practice makes perfect.”

おふたりとも、楽譜も、教材も、びっくりするくらい惜しみなく与えてくださいました。
I was so surprised that both of them gave us music, materials for nothing.

最後に、ふたりの先生が最後の授業のときにおっしゃった言葉をご紹介したいと思います。
And now i would love to introduce the words by Sheila& Jay at the last class.

シーラさんがいつもおっしゃっているのは、「音楽に自分を捧げなさい」ということです。
その言葉は、長い間事務員として働きながら音楽を続けてこられて、どうにか音楽で食べていけるようになったのは58歳のときだったというシーラさんご自身の経験に基づいています。
Sheila always says,“Dedicate yourself to music.”
These words based on the experience of her own.
She had been kept singing for a longtime, working as a secretary.
The time she got to make some money with music was when she was 58 years old.

「お金のためではなく、音楽に自分を捧げなさい。
そうすればいつの日かきっと音楽があなたに応えてくれる日がくる。」
“Dedicate yourself to mucic, not money.
If you do so,music will call back to you someday.”

シーラさんの歌の揺るぎなさは、才能だけでなく、音楽に対する誠実さ、生き方から生まれているように思います。
Sheila's steadiness comes from not only from her talent,
but from the way to live.

ジェイさんは、アルバート・ベイカー・チェニーという学者が1986年に出版した
『The tone‐line:principles of voice development』という本の中から引用をしてくださいました。
Jay introduced us the words of Albert Baker Cheney,from his book,
“The tone-line:principles of voice development",1986.

「真に歌うということは、発声された空間に流れる、歌い手の魂をさしている。
このような声には、すべての心と精神が耳を傾ける。
すなわち、歌い手と聞き手の魂が出逢うのである。」
”Real singing is the spirit of the singer floating in vocalized air.
To this voice all hearts and minds listen;
the spirits of the singer and the listener meet."

「大切なことは、音域の広さではない。
まずはじめに重要なのは、声の質、それから表現、個性である。」
“The range of the voice is not so important.
Quality comes first,expression, personality.”

「歌い手は、生きるためにだけ呼吸をするのではない。
歌うために呼吸をするのだ。」
”The Vocalists breathe not for life simply.
But for song."

このように、おふたりの授業は、歌の技術だけでなく、生き方、音楽や歌に対する考え方についてのヒントが散りばめられていました。
The lesson by Sheila and Jay is not only for vocal technique,but philosophy about music and song,and life.

素晴らしい授業をありがとうございました。
最後にもう一度お礼を言いたいと思います。
Thank you for your lessons, Sheila&Jay.
I just want to say“Thank you”.

VJC Summer Workshop Report vol.5(vocal class by Jay Clayton)

2012年08月25日 | 2012 VJC summer program
VJC Summer Workshop Report vol.5(vocal class by Jay Clayton)-Yuki HIDAKA
Vermont Jazz Center: http://www.vtjazz.org/

もうひとりの講師、ジェイさんのクラス内容です。
Now another teacher, Jay Clayton.

2日目のジェイさんのクラスでは、参加者は、一日目に歌った曲と同じ曲か、もう一曲の候補曲を歌いました。
At the Jay's class on the 2nd day,vocalists sand the song which is same as the day before, or another choice.

すこし歌いにくそうなひとには、テンポをかえてみたり、キーをかえてみたり、といった指導がされました。
The advice were, if the vocalist was not comfortable when singing, to change the tempo or key.

また、イントロ(前奏)や、構成、リズムパターンや、エンディング(終わり方)などのアレンジメントも、できるだけ可能性の幅を広げるよう、いろいろなパターンを試してみます。
たとえば、イントロを4小節弾いてもらうのではなく、ルバート(テンポにとらわれずに自由に演奏する)にしてみる、2回目に歌うときに、歌詞で歌うかわりにスキャットをする、といったさまざまな可能性を試してみます。
And,tried some kinds of arrangement-introduction,rythmpatern,ending- to extend the possibilities.
For example;
・sing rubato(out of time),instead of the 4 bars intro.
・at the 2nd chorus,scat instead of the lyrics.
and so on...

そのときにジェイさんがおっしゃっていたのが、スキャットをするなら、する、と決めることが重要で、どうしようか迷っていると、その迷いがそのまま音になってでてしまう、ということでした。
And Jay said that it is important, if you are going to scat, decide it.
If you have not decide, the tone will be get lost.

これはとても身に覚えがあることで、歌の技術というよりも、気持ちの面で負けてしまうことがよくあります。
Many times it happens to me, too.
Not because of the technique, but feeling is not stable,tone gets lost.

歌うときに、覚悟を決めるというのも、大切なことだなとあらためて思いました。
For singing, making decision is very important.

さまざまなパターンを試してみた上で、コンサートに向けて、一番いいと思われるアレンジメントを選択していきます。たくさんの参加者が一曲ずつ歌うので、基本的には、楽器のソロはほとんどはさまず、コンパクトにまとめていきます。
After tried some patterns, Jay suggested us to choose the most comfortable arrangement,and also conscious for the concert. So many vocalists will sing at the concert, so usually without long solos,the perfoamance arrangement must be condensed in short one.

豊かな経験をつまれているジェイさんの観点から示されるさまざまなアレンジメントの可能性は、とてもためになるものでした。
The advise which is from Jay's point of view,because she has so much experience.

3日目以降は、コンサートで歌う曲を1曲に絞り、すこしずつ細かい点を詰めていきます。
After 3rd day,we choose the one song for the concert, and practice the matter in more detail.

重点を置かれたのが、テンポの出し方、とくにルバートからインテンポ(テンポをつけて演奏する)に移行する際の、共演者への指示の出し方でした。
The focus was, how to show the time to other musicians, especially from Rubato(out of time) to in time.

次回は、シーラさんがワークショップ中に教えてくださったり、配ってくださったりした曲目のリストをご紹介します。
Next time, i am going to introduce the music which Sheila taught or gave us!


VJC Summer Workshop Report vol.4(vocal class by Sheila Jordan)

2012年08月22日 | 2012 VJC summer program
VJC Summer Workshop Report vol.4(vocal class by Sheila Jordan)-Yuki HIDAKA

Vermont Jazz Center
: http://www.vtjazz.org/


ワークショップでは、最終日に参加者全員が演奏するコンサートがあります。
In this workshop, there is student concert on the last day.

初日の午後に、ヴォーカリストは二つのグループにわかれて、ワークショップの間、それぞれジェイさんとシーラさんの指導を交互に受けます。
わたしのグループは、初日はシーラさんでした。
On the first day, we vocalists separated into 2 groups, and took lessons of Jay and Sheila day by day.
At first,my group was taught by Sheila.

シーラさんは、授業の初めに、「このワークショップの目的は、最終日のコンサートではありません。途中の過程が大切なのです」と繰り返しおっしゃっていました。
Sheila said repeatedly that the purpose of this workshop is not the concert.The process is the most important, she said.

参加者は、1曲か2曲、コンサートで歌いたい候補曲を選びます。
「2曲選ぶ人は、違うテンポにしてくださいね。20人以上もバラードを歌うのを聴きたくはありませんから(笑)」とシーラさんがおっしゃいました。

Vocalists have to choose one or two songs proposed for the concert.
"If you choose 2 songs, please choose different tempo. I can't hear more than 20 ballads!!!”. Sheila said.

シーラさんとジェイさんがもっとも重点を置いているのは、共演するミュージシャンに対して、どのように自分の歌いたいイメージを伝えるか、ということです。
Both of Sheila and Jay focus on how to let other musicians to know vocalist's vision.

具体的には、どのようなテンポで、どのようなリズムパターン(スウィング、バラード、ラテン、ワルツなど)で歌いたいのか。
イントロはどう演奏して欲しいのか(アルペジオか、4小節のイントロか、8小節のイントロか)、エンディングはどうするのか(rit:テンポをおとしておわる、tag ending:最後の4小節や8小節を繰り返しておわる、など)ということになります。
The details are as follows;
・tempo
・kind of feel(Swing,ballad,Latin,Waltz,etc...)
・intro(Arpegio,4bars intro, 8 bars intro,etc...)
・ending(rit ending, tag ending, etc...)

イントロやエンディングについては、2012年4月に京都で行われたワークショップのレポートをFacebookのノートに書いていますので、Facebookをなさっているかたはよければこちらもご覧下さい。
現在日本語のみですが、近々こちらのblogにも英訳と一緒にコピーする予定です。
また、ジェイさんの"Sing your story"にも、演奏の実例とともに、イントロやリズムパターン、エンディングの説明が詳しく書かれています(英語版、33頁及び付属CD参照)。
About intro and ending,i wrote on my note, on Facebook.Now only in Japanese,but I will be copy this note to this blog with English,too.
That note is wrote about Sheila's workshop in Kyoto Japan on 1st.April,2012.
And you can read about intro and rythm and ending, on Jay's book,"Sing your story", and hear sound example on CD,too.(p.33)

それから、マイクの使い方、観客にどう見せるか、という指導もあります。
And how to use the microphone, and how to show the audience.

たとえば、マイクは手に握るのか、それともスタンドを使うのか。
歌っているとき、どこに立つのか、共演者がソロをしている間、どこに立つのか。
For example, which do you choose, to use the microphone with your hand, or use the mike stand?
Where do you stand while you are singing, or other musicians play solos?

この、視覚的なパフォーマンスについては、シーラさんでさえも、「とても難しくて、わたしもいまだに研究中なのよ」とおっしゃっていました。
Sheila said about this visual performance," Very difficult. I am on the way,too."

シーラさんにせよ、ジェイさんにせよ、さりげなく歌っていらっしゃるように見えても、やはりステージに立っている間中、常に観客に向けて意識が向いていて、全身で表現なさっているのですね。
当たり前のことかもしれませんが、自分自身の歌っている姿を客観視できる機会はなかなかないので、ライブの様子を動画で録画したり、一流のひとのパフォーマンスを、音だけでなく視覚的に鑑賞する機会を持つことは大切だなと思いました。
Even when Sheila and Jay seem to sing so naturally, they are always conciously perceiving the audience and expressing.
Maybe there is no need to say so, but there are not so many occasion to see how I sing by myself,so it is important to record oneself's performance on video, and to study with watching the performance of great musicians.  

個人レッスンだと、なかなかマイクを使った練習は難しいので、こういったことを教わることができ、ほかの参加者のかたのパフォーマンスや、それに対する指導をみることができるのも、ワークショップのいいところだと思います。
On the private lesson, to practice how to use the microphone is litte difficult,
So this is the good point of this workshop, and we can learn from other vocalists' performance and the lesson to them, too.

次回は、ジェイさんの指導の紹介です♪
Next time, i will introduce Jay's lesson♪

VJC Summer Workshop Report vol.3(by Sheila Jordan)

2012年08月21日 | 2012 VJC summer program
VJC Summer Workshop Report vol.3(vocal class by Sheila Jordan)-Yuki HIDAKA

Vermont Jazz Center
: http://www.vtjazz.org/


初日は、歌での自己紹介から始まります。
The first day begins with self-introduction with song.

それぞれ1曲、好きな曲を選んで、1コーラス(ソロを挟まずに一回でエンディングにいき、歌いきる)歌います。どんな曲をどんなふうに歌うのかによって、そのひとの個性がわかりますし、知らなかった素敵な曲やアプローチにであえるのは楽しいです。
Everyone choose one song, and sing(Just 1 chorus, without solos).
We can hear other vocalists' personalities through the songs and approaches to them, it is so exiting self-introduction.

それから、ブルースで自分の気持ちを歌うという練習もあります。
Then, we sing our feelings with blues.

これがわたしにとっては最大の難関で、音だけでスキャットするだけでも難しいのに、さらに歌詞も英語で即興でつくりながら歌わないといけないので、毎回大変でした(笑)
日本でのワークショップのときは、日本語でもOKでしたが、もちろん今回はそんな特典はなし。
This practice was the hardest one for me:/
Even though, only scatting is difficult but we have to improvise lyrically,too!!
In Japan, Sheila allowed us to sing in Japanese, but this time of course not..

でも、これも慣れだと思います。
最初に比べれば、すこしずつできるようになっているのが自分でもわかりましたし、逆にいえば、やらざるをえない状況に追い込まれない限り、一生上達することがないと思います。
But i guess we will be able to do that by practice.
While the workshop, i could see my improvement compared with the beginning.
We never learn brand new thing if we don't try.

もしおうちで練習するなら、自分のキーにあったブルースに合わせて、自分の名前や、いまの気持ち(happy, hungry),今日のお天気など、片言でもいいので歌ってみてもいいかもしれません。
If you practice this blues in your room, you can practice with the blues of your key and sing your feeling(happy, hungry),today's whether, and so on..

シーラさんは、この、言葉で即興するのがとても得意で、おしゃべりでひとを楽しませるのとまったく同じように、歌いながら周りを爆笑の渦にまきこんでいきます。
それでいて、音だけとっても素晴らしいソロになっているのです。
もうこれはほんとうに天才としか思えなかったです。
Sheila always made us laugh by improvising with lyrically.
And that was wonderful music,too.
I can't believe that.
She is genius.

すこしのあいだですが、シーラさんと一緒に過ごしていると、いつも歌うように喋っておられるし( 語尾だけミュージカルみたいに歌になっていたりします 笑)、普通にお話するときも、茶目っ気たっぷりに韻をふんでおられたりするんですね。
ほんとうにお話することと歌うこと、人を楽しませることが一緒なんだなと思いました。
Only short times, but i spend some time with Sheila, and felt that Sheila is always singing even though seems like just speaking:‐)
Like ryming with humor.
Speaking and singing, making someone laugh are the same thing for her.


では、次回は具体的な曲の指導編です♪
Next time, the lessons for the song!


追伸;イラストはシーラさんのお気に入りの赤いサングラスです(笑)
Illustration is Sheila's red glass!


VJC Summer Workshop Report vol.2(vocal class by Jay Clayton& Sheila Jordan)

2012年08月19日 | 2012 VJC summer program
VJC Summer Workshop Report vol.2(vocal class by Jay Clayton&Sheila Jordan)-Yuki HIDAKA

Vermont Jazz Center: http://www.vtjazz.org/

vocalにおけるscat(スキャット:声で楽器のように即興演奏をすること)についての考え方ですが、ジェイさんとシーラさんのおっしゃったことはとても興味深かったです。
About scatting, Jay Clayton and Sheila Jordan's thought was very interesting for me.

まず、シーラさんは、もしスキャットに興味がないのなら、必ずしもスキャットをする必要はないという考えをお持ちです。ビリーホリデイのように、スキャットをしなくても素晴らしいジャズシンガーはたくさんいるのだから、と。
ただ、スキャットは、歌の表現の可能性を広げるためのひとつの方法に過ぎない、ということをおっしゃっているのだと思います。
これは、ジェイさんにも共通する前提だと思います。
おふたりとも、まず、原曲のメロディーと歌詞をきちんと歌うことをとても大切にしておられ、ジャズヴォーカルを、とても広く捉えておられます。
そして、教育するということは、自分のコピーを育てることではないという考えも共通しておられると思います。
First, Sheila said that"If you are not interested in scatting, you don't have to do that.There are many wondeful jazz singers who don't do scat, like Billie Holliday."
In other words,scatting is only one of the tools to extend the possibility of the expression of vocalizing.
This thought for scatting is same in Jay.
Both of them really respect the original melody and lyrics,and think about jazz vocalizing so freely.
And also think about Education is not making a copy of teacher.

ジェイさんは、もともとクラッシック出身のシンガーで、ジャズを歌い始めた頃も、初めのうちはスキャットをしなかったといいます。
そのためもあるのか、ジェイさんの指導法は、具体的なスキャットの練習法に基づいています。
また、ある曲のなかで即興演奏をするということにとどまらず、前回のレポートで紹介したような、完全にフリーな状態での、声のパフォーマンスということにも力を注いでおられます。
Jay Clayton was a classical singer originally. And she said that at the first time she began to sing jazz, she never scat.
Her method for scatting is very practical for learning scatting.
Jay taught us not only the scatting with one song, but completely free improvisation,voice performance, like I introduced report vol.1.

ジェイさんの指導のなかで、即興に対するいくつかのアイデアがあります。
In Jay's method, there are some ideas about improvisation.

・Rhythmic(リズミック)
・Scale up(音階であがる)
・Scale down(音階で下がる)
・Space(余白)
・Listen(聴く)
・Longtone(長くのばす)
・Repeat idea(アイデアをくりかえす)
・8th note(8分音符)
・Melodic(メロディック)
・Change Range(音域をかえる)
・Message Emotion(感情のメッセージを伝える)
・Don't resolve(解決しない)

上にあげた12個のアイデアに照らし合わせてみると、自分の即興がいくつかのアイデアに偏っていることがわかります。人によって得意なアイデアがあることもわかります。
ほかのアイデアを学ぶことによって、マンネリ化をふせぎ、即興の可能性を広げることができます。
12個のアイデアが書かれたカードをランダムに見せ、出されたカードの指示にしたがって歌うという、ゲームのような練習をするのも楽しいです。
ヴォーカルワークショップのいいところは、即興を何小節かずつまわしていくことで、ほかのひとのアイデアを学べるところです。楽器奏者のかたと違い、ヴォーカルのひとは、通常ひとりで歌うことが多いので、ほかのヴォーカリストと一緒に即興できる機会はとても貴重だと思います。
それができるようになれば、ほかの楽器奏者のひとのソロからも、アイデアを得ることができるようになると思います。
If we see these 12 ideas about improvisation, maybe we will see that we use only a few ideas usually.And each vocalists has one's field of expertize.
Learning from other idea will improve our imorivisation, and help to extend the possibilities in improvisation.
Write these 12 ideas on the cards, and show randamly, improvising according to the card is exciting practice like a game.
The good point of vocal workshop is, we can learn other vocalist's idea through 4bars or 8bars.Usually, vocalist sings alone,so learning the improvisation with other vocalists is very precicous and helpful lesson.
We can learn from other instrumentalists' solos,too.

また、「枯葉」での練習では、メロディーを歌うグループと、ルート(コードの基本となる音)を歌うグループとにわかれて練習します。それに、即興をするひとが加わる場合もあります。
For practice"Autumn Leaves",we separate into melodies and routes.
Sometimes one can improvise with that.

Jayさんの練習方法をわたしなりにまとめてみると、
・なにもない状態で声を自由に出してみること、リラックスして、自分の感覚を研ぎ澄ませてみる。
・ブルーズやVamp(2種類のコードを繰り返すこと。Bossa Novaのエンディングなどによく使われる)などの、シンプルな構成のなかで、即興してみる。
・12個のアイデアに照らし合わせて、即興の幅を広げる。
・歌う曲のメロディー、続いてルートの音を歌ってみる。
ということになると思います。
もちろん、この前提として、とにかく繰り返し「聴く」ということがあるのですが、具体的な練習方法としては、上のようになると思います。
In summary(from my point of view)of Jay's method is;
・Use one's voice freely, stay relax and concentrate on one's sense,body and mind.
・Improvise on simple tune, for example,blues, vamp.
・Extend the possiblities of improvisation using the 12 ideas.
・Sing melodies and routes.
We can practice with this method,and of course, the precondition for the practice is,"listen" repeatedly.

もし、スキャットが苦手だけど練習してみたい、という方がおられれば、ぜひ試してみてください。
かくいうわたしもスキャットは得意ではなく、練習中です(笑)
一番大切なのは、ジェイさんのおっしゃるように、リラックスして、すべての音を楽しむということじゃないかと思います。
If you are interested in scatting but think you are not good scatter,try Jay's method.
I am on the way to practice scatting, too:-)
Most important thing is, stay relax and enjoy every note, as Jay says.

では、今日はこのへんで☆彡
See you.

VJC Summer Workshop Report vol.1(vocal exercise by Jay Clayton)

2012年08月19日 | 2012 VJC summer program
VJC Summer Workshop Report vol.1(vocal exercise by Jay Clayton) -Yuki HIDAKA

<Summer Workshop of Vermont Jazz Center6th-11th Aug,2012.
Vermont Jazz Center: http://www.vtjazz.org/

ヴォーカル科講師 vocals teachers;
シーラ・ジョーダン <a href="http://www.sheilajordanjazz.com/">Sheila Jordan
ジェイ・クレイトン Jay Clayton

ぶじに帰国しました。
講師の方々の許可を得て、ワークショップの内容を書きたいと思います。
タイムスケジュールは以下の通りです。

Schedule;

8.00-9.00   breakfast 朝食
9.00-10.15   theory class 理論クラス
10.30-12.00 master class マスタークラス
12.00-13.00 lunch 昼食
13.00-14.00 listening hour リスニングアワー
14.15-18.00 Ensemble (advise for the song which participants choosed)アンサンブルクラス
18.00-19.00 dinner 夕食
19.30-21.00 lecture concert レクチャーコンサート
21.00-??????? JAM SESSION セッション(On Monday,Wednesday,Percussion Class.月、水はパーカッションクラスもあり)

theory classの内容は後ほどアップします。
まずは、午前中のマスタークラスから。
i am going to upload about theory class later, so begin with the Master class.

午前中のマスタークラスでは、まず発声練習から始まります。
発声練習を担当してくださるのは、Jayさんです。
In the Master Class, begins with vocal exercize.
This exercize's teacher is Jay Clayton.

Jayさんがいつも言っておられるのが、決して声をはりあげないということ。
とくに、"スタッカート(短く切る音)"のときは、短く、軽く、といつも言っておられます。
Jay Clayton always saids," Never push."
Especilally,staccato, “Short and light”.

ジェイさんの歌に対する考え方において、無理な圧力をかけない、リラックスする、というのは、大切なキーワードのように思います。
I think that in Jay's theory about the singing,"Never push" and "Stay relax" is very important keyword.

また、すべての音を楽しむこと、毎日歌うこと、というのも大切にしておられることでした。
And, "Enjoy every note","Sing every day",too.

この、「すべての音を楽しむ」という姿勢は、ジェイさんの(4-10-2)という練習法に、よくあらわれていると思います。
4-10-2とは、まず4回、アーかオーで長くのばし、そのあとに、スタッカートで10回、それからウーで2回のばす、という練習法です。
数人で思い思いの音の高さで、好きなように声を出します。
決まったルールは、とくにありません。
難しい理論もありません。
この練習をするとき、ほんとうに自由で、自分の声と、周りの音との響きに集中することができます。
ただ、感じるままに声を出すだけで、いつも美しい響きが生まれます。
ときには、この響きの中で、誰かひとりが、詩や文章を朗読したり、ピアニストやベーシストが即興演奏をつけることもあります。

This,"Enjoy every note" appears in Jay's method,"4-10-2 (four ten two)"
4-10-2 is,first 4 times longtones in“ah” or “oh”.
Then, 10 times shorttones.
Last,2 times longtonesin “uh”.
Several persons at the same time,but every person can do freely.
There is no rule for that.
And no complicated theory, too.
When we do this exercise,we can concentrate on our voice, and harmony.
All we have to do is,feel free and use the voice following our body and soul.
It always cause so beautiful harmony.
Sometimes, one can read poem, or story, and sometimes pianist or bassist can play improvising with.

スキャット(声で即興をすること)をしてみたいけれど、どうすればよいかわからない、スキャットをしようとすると、いつも身体が固まってしまう、という方もおられるのではないでしょうか。
わたしもずっとそうでした。
そのような方には、まずなにも考えずに、感じるままに声を出してみるこの練習法をおすすめします。
ひとりだと、ハーモニーはできませんが、ただいろいろな種類の声を出してみる、自分の声の可能性をさぐってみる、というのは、とてもわくわくする、楽しい作業ですし、すべての前提になる大切な練習のように思います。
If you don't know how to scat(improvisation on voice), and always become tense when try to scat, i recomend you this method.I had always become tense,too.
Just use voice freely.
If you practice by yourself, maybe it will be difficult to make harmony, but just trying many kinds of your voice, seeking the possibility of your voice will be very thrilling and fun.
It is very important and will be precondition for everything.

それから、ブルーズbluesの練習があります。
Jayさんのクラスでは、いくつかのブルーズを覚える(歌詞ではなく、音だけで)ことと、そのなかでスキャットする練習をしました。
教わったブルーズは、C jam blues, Straight no chaserなど,数曲です。
Then, the practice for blues.
Jay taught us some kinds of blues(without lyrics) and improvising with them.
For example, C jam blues, Straight no chaser,and so on..

インプロビゼーションの具体的なアイデアについては、次回書きたいと思います。
i am going to write about idea of improvisation, next time.

ジェイさんの発声練習については、”Jay Clayton's Jazz Vocal Practice Series CD”に入っていますので、ご興味のあるかたはみてみてください。
このCD、わたしも使っているのですが、とてもいい教材だと思います。
vol.1には、発声練習の他、Now's the time, Autumn Leavesなどが入っています。
About Jay's vocal exercize, check here.

また、教則本の、”Sing your story"では、さまざまな種類のイントロ(前奏)やエンディング(終わり方)の紹介があり、インプロヴィゼーションの練習用のCDなどがついています。日本語訳も出ているそうです。
And,in Jay's "Sing your story", introduces some kinds of intro, ending.
It has CD for improvisation and Japanese trans.


長くなりましたが、今回はこのへんで!
Thank you for reading this note. See you next time!