にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

2006年02月28日 | 日々のこと
道はのびたり縮んだりする。

アルバイトの帰り
最寄の駅から家までの道は いつもの3分の2ぐらいに縮んでました。

旅行から帰ったときはいつもの3倍くらいにのびるのに。

なかなかゆだんのならない道です。

きさら堂さん

2006年02月27日 | 日々のこと
出かける用事があったので、きさら堂さんでお昼ごはんを食べました。

きょうのごはんは、カキフライ定食。

噛むと、牡蠣の味が口のなかにじわっと広がるカキフライ。

茹でたブロッコリーと、ほうれん草と、
おからとおつけものと、お汁。
それから、甘くてふっくらしたごはん。

しみじみとおいしいごはんでした。

食後のコーヒーを飲みながら、
本棚にあった『ユリイカ』の高野文子特集を読み、
ゆったりとした時間を過ごせました。

ここ何日かというもの、いつもにまして気分の波が激しく、
今日も朝からなんとなく落ち込んでいたのですが、
いつおとずれてもこころからほっとできる空間です。

きょうのできごと

2006年02月26日 | 日々のこと
京都大学総合博物館に「マリア十五玄義図」の展示を観にいきました。

自分の研究にとてもかかわりが深いので、以前から行きたいと思っていたのですが、最終日の今日になってようやく行きました。
(じつはこの展示にかかわって、きのうちょっとした事件があり、「これは絶対にいかなければ」と思ったのですが、まあそれはおいておきます。)

いろいろ自分なりの発見があり、やっぱり行ってよかったなと思います。

博物館のなかにはお店があって、
天然石や、江戸時代の地図なんかが置いてあってとてもおもしろかったです。

「紋きり遊び」という遊びに使う型紙を買いました。
紋きり遊びというのは、紙を折って、型紙どおりに切り抜く遊び。
今回買ったのは、いろいろなお花の型紙です。

ときどき、「なにかものをつくりたい」という気持ちが妙に高まることがあるので、
次回そういう気持ちになったら作ってみようと思っています。たのしみ。
(それはそうと、なにかほかにやらなくてはいけないことがあるときに、この気持ちが高まるということが最近判明しました。やれやれ。)

夕方からは、ピアニスト嬢のお宅にお邪魔して、
4月のライブの練習をしました。

練習のあと、おいしい夜ごはんまでいただいて、
たのしい気持ちで帰ってきました。


そんなこんなの一日でした。

銀盤の夢

2006年02月25日 | 日々のこと
エキシビションを、何度も繰り返し観ました。

何度観ても、涙がでそうになりました。

どの選手も、のびのびとしていて、
自分にしかできない演技をしていて。

なんて美しいんだろう。

たくさんの素晴らしい選手の方々、
素敵な夢をありがとうございました。

わたしも、自分の夢に向かってがんばります。




いまだ生まれぬもの

2006年02月23日 | 日々のこと
何年か前、なかなか修士論文が書けず、
将来の見通しもまったくなく、
とても苦しかった時期がありました。

そんなときに出会って、涙が出るほど嬉しかった文章がいくつかあります。

そのひとつは、ノーマ・フィールドさんという方の書かれた
「教育の目的」という文章で、
シカゴ大学の入学式で新入生を対象に行なわれた講演の記録です。

講演のなかで、ある児童書編集者がひとりの絵本作家の卵に宛てた手紙の
言葉が引用されています。

「けっして忘れてはいけませんよ。あなたが私に語ったことは、あなただけが知っている何かだということを。ほかにはだれひとり、あなたの知っているのとぴったり同じようには知らないのです。だからこそ、あなたが自分の考えと感情を絵本のかたちにして書きあらわすことが、とても重要なのです。」(p.97)

ほかにはだれひとり、わたしが知っているのとぴったり同じには知らない。

すぐにひとと比べて劣等感を抱きやすいわたしにとって、この言葉は何よりの祝福であり、励ましでした。

もうひとつ、この文章の中で心に響いたのは、次の言葉でした。

「いま私の念頭には、何年も昔に取った詩の授業での先生の言葉があります。彼は現役の詩人でしたから、書くことの苦闘について語ってくれました。それを愛という言葉を使って表現したのです。わたしの記憶では、彼はこう始めました、I love you so much― 〝you"が何だったにせよ、それは彼が詩のなかで手に触れるか摑むかしたかった何か、ほんとうは、いまだ生まれぬ詩それ自体だったのだと思います―きみをこんなに愛しているから、ぼくはいくら不器用で、知らないことが多くても、きみを諦めることはできないし、諦める気はない、と。」(p.109)

「あなたがた一人ひとりがシカゴ大学にいるあいだにこのような愛を発見し摑みとる経験をなさるよう、願ってやみません。その愛はあなたがたに勇気を与え、あなたがたの全存在に生気を吹きこみ、「あなただけが知っている」とはどういうことかを学ぶのを助けてくれるでしょう。そうすれば、その知は、他の人びとと共有され、世界のなかへと伸びひろがっていくことができ、そこからまたあなたがたのところへ、さまざまにかたちを変えてもどってくるのです。」(pp.109-110)

ひとりひとりの中にある、いまだ生まれぬもの。
きらきらしたもの。生き生きと脈打っているもの。

この文章を読んだとき、わたしは自分の胸のなかに、
あたたかくてやわらかい何かがたしかに息づいていることを感じたのでした。

きのう、博士論文を出された先輩のお話を聞いて、
ひさしぶりにこの文章を思い出し、今日読み返してみました。

これからも、自分を見失いそうになったときには
そっと手に取りたいと思います。



ノーマ・フィールド/大島かおり 訳「教育の目的」
(『祖母のくに』みすず書房、2000年。)

初出:『みすず』第456号、1999年3月。
"Aims of Education Address",The University of Chicago Record, Volume 33,Number 1,October 29,1998ⓒThe University of Chicago,1998.

まったりお茶会

2006年02月22日 | 日々のこと
前の研究室の友人が二人訪ねて来てくれて、
お茶をのみながらおしゃべりしました。

そのうち一人の方は最近博士論文を提出されたので、
そのおつかれさま会もかねて。

かれこれ6年くらい前から、おなじメンバーで時々お茶をしているのですが、
いつしかその会は「まったりお茶会」と呼ばれるようになりました。

いろいろな情報交換をしたり、愚痴をこぼしたり。

なんだかよくわからないけれど、
とにかく自分にとってとても大切な場所であることは間違いありません。

ためしにつくってみた抹茶プリンが好評だったので、
とても気をよくしています。
(ちょっと前に作った、練乳を入れるヴァージョンはすこし甘かったので、
牛乳と生クリームで作るレシピで作ってみました。)

「まったりプリン」と名づけることに決めました。

太陽と月、涼しい風

2006年02月21日 | 日々のこと
今日は、RAGであった栗田洋輔さんのライブに、友達とふたりで行って来ました。

本当に素晴らしいライブで、聴いている間、ずっとわくわくしていました。
CDも大好きでよく聴いているのですが、生演奏はやっぱりいいです。

栗田さんは、太陽のように明るく外に向かうエネルギーと、月のように静かで内省的なエネルギーを同じくらいの強さで放っている人。

オリジナル曲の、リズムも、旋律も、和音も素晴らしいですが、
なにより素晴らしいのは曲につけられた詩のようなタイトルたちです。

メンバーの方々も、いずれおとらぬ素晴らしい演奏をされる方ばかりで、
よく知らないのに偉そうなことを言うようで恐縮なのですが、
お互いを認めあい、尊敬しあっている雰囲気が伝わってきました。

人間への信頼や尊敬から生まれてくる音楽は、聴いていてほんとうにうれしくなるし、ひとを信じる力を与えてくれると思います。

共演されていたA Slice Of Lifeさんも、素敵でした。
チェロやヴィブラフォンという、普段あまり生で聴ける機会の少ない楽器と、サックス、ギター、ベース、ドラムの編成で、涼しい風が吹いてくるような演奏でした。

以前から思っていたのだけれど、ヴァイオリンや、チェロといった弦楽器には、
独特の風を作る力があるような気がします。
管楽器や打楽器ではたぶん作ることが難しい、涼しい風。
息で鳴らすのではなく、弓をしならせて奏でる楽器だからなのでしょうか。

二つのバンドが共演していたため、どちらも通常の半分の演奏時間だったのが残念といえば残念でしたが・・・。

それくらいあっというまに終わってしまったので、あわや終電を逃しそうになり、ちょっと小走りになりながら、一緒にいった友達と「たのしかったね。たのしかったね。」といいながら帰ってきました。

また行きたいと思っています。

ケーキを作ったときのベタベタには

2006年02月19日 | 日々のこと
ケーキとか、お菓子を作ったあとのボールや泡だて器って、
ベタベタしていて、洗いにくいですよね。

きょう、ふと「魚を焼いたあとの網に重曹をかけておくとおちやすい」ということを思いだして、ためしにそれらの汚れに重曹をふりかけ、しばらく置いてみました。

すると、お湯で注ぐだけで、キレイに落ちるではありませんか。

スポンジも汚れないし、あっという間に落ちるし、いいことづくめです。

じつは、「重曹が油汚れにきく」ということを知ったのは、佐伯紀子さんという方の書かれた『毎日楽ちんナチュラル家事』という本を通じてでした。
油は酸性で、重曹はアルカリ性なので、中和されるのだとか。

この本には、「重曹には消臭効果があるので、ちいさな容器に入れてアロマオイルなどをたらし、トイレに置いておくとよい」とか、環境に優しく、簡単&お役立ち情報が満載です。

「家事劣等生でも大丈夫!これで何とかしのげます。」という帯の謳い文句に惹かれて何年か前に買ったこの本。なにかと助けてくれています。

それにしても、びっくりです。