にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

2013 Sheila's workshop in Kyoto report vol.5

2013年05月11日 | 2013 Sheila's worksh
16th, April. 2013 13:00~17:00 at le club jazz
 
Sheila Jordan(vocal)
Peter Miherich(piano)

2013 Sheila's workshop report vol.5


4月におこなわれたシーラさんのワークショップレポート、最終回です。
ほかの参加者のかたが歌われた曲のリストです。

・Day by day
・My romance
・Prelude to a kiss
・I remember you
・All the things you are
・Goodmorning heartacke
・Confirmation
・The shadow of your smile


★シーラさんが個人個人に対して指導されたことをまとめると以下のようになります。

1)発音、英語に関して

・三人称や複数形の”s”を、つけ忘れたり、逆に要らない時につけてしまったりすることが多いので気をつける。

・”L””R"の発音に気をつける。
・歌詞を話すように歌う。話すときと歌うときの発音が違っている(話すことと歌うことが分離している)ことがあるので、気をつける。


2)カウントの出し方

・リズムパターンに応じたカウントの出し方を覚える。
(シーラさんの友人で、素晴らしい歌手、教育者であるJay Claytonさんが書かれた”Sing Your Story"という教材の中で、さまざまなリズムパターンのテンポの出し方や、イントロ、エンディングの種類が紹介されています。
日本語版もあり、楽器店などで入手できます―筆者注)。

3)Rubatoに関して

・Rubatoを歌う時に、間をとり、緩急のめりはりをつける。
・Rubatoからテンポをつけるときに、カウントを出さずに、いきなり歌に入ってテンポを示す。


★そのあと、みんなでホレス・シルヴァーの”Song for my father"を歌い、
歌詞をみんなで歌ったあと、8小節ずつスキャットでソロをまわしました。


★最後に、シーラさんから参加者全員にお話がありました。


Sheila:
今日みなさんに配った楽譜は、今日の練習のために配ったわけではなく、
どんどん自分のライブでも歌って、この音楽を生かし続けてほしいのです。
マイルスも、ジョン・ヘンドリックスも、ホレスも――ジャズはほんとうに素敵な音楽ですから。

みなさん全員が、とてもいいフィーリングを持っていますし、
わたしはみなさんのスキャットのシラブル(音遣い―筆者注)に感動しました。
誰一人、シュビドゥビと言っている人はいませんでしたね。

シュビドゥビというシラブルや”S”を使ったシラブルはなるべく使わないほうがいいと思います。
Sをたくさん使うと、英語の”shit(「くそったれ」というような意味―筆者注)"を何度も言っているように聴こえてしまうからよ(笑)

タイミング(time)、聴くこと(listen)と、心(heart)、この三つはみなさんはもうすでにできています。
あとは、英語を勉強してくださいね。
それから、見やすい楽譜をつくるように努めてください。

それでは最後に、みんなでワークショップブルース(シーラさんが作った、短調のブルース。歌詞はなく、メロディーのみ)を歌いましょう。


――全員でワークショップブルースを歌い、スキャットをまわして、
そのあとアドリブで歌詞をつくりながらまわしてワークショップが終了しました。
最初に比べるとみんなリラックスして、アドリブで冗談をいう余裕もでき、
シーラさんも大爆笑しておられました。


~the end~


(筆者より)

シーラさんのワークショップを受けていつも感じるのは、最初はみんな緊張していても、終わったあとはリラックスしてとても仲良くなることです。

緊張している参加者の方に、「みんなあなたを愛していますよ。敵じゃないから安心してね」とよくシーラさんがおっしゃるように、わたし自身も含め、緊張していたり、自信がなかったりすると、周りのひとが怖くみえたり、攻撃されているような気持ちになったことのある方も多いと思います。

シーラさんは、ワークショップを通して、具体的な技術はもちろんのこと、音楽をするときの、人や世界に対する向き合い方をいつも身をもって教えてくださり、ヴォーカリストたちの間に、友情を育んでおられるように感じます。

シーラさんの許可を得て、いままでに受けたワークショップもこのブログでレポートしてきましたが、やはり活字では伝わらない部分も多いので、機会があればぜひシーラさんのワークショップを受けてみてほしいと思います。

ワークショップ情報はシーラさんのウェブサイトに掲載されています。7月と8月には、毎年アメリカで2週間、1週間のワークショップも開催されています。
興味のあるかたはぜひチェックしてみてください。











2013 Sheila's workshop in Kyoto report vol.4

2013年05月10日 | 2013 Sheila's worksh
16th, April. 2013 13:00~17:00 at le club jazz
 
Sheila Jordan(vocal)
Peter Miherich(piano)

2013 Sheila's workshop report vol.4
"Dream a little dream of me" lyrics by Kahn/music by Andre,Schwandt


参加者:
Dream a little dream of meを歌います。
キーはCで、2コーラス歌います。
2コーラス目は後半から歌います。
最後の2小節を3回繰り返します。

Sheila:
Tag endingね。
イントロはどうしますか?

参加者:
4小節です。

Sheila:
それではテンポをだしてください。

(参加者が歌う)

Sheila:
すごくいいですよ。
一番大切なのはリズム感(time)です。
ここにいる皆さんは、みんな素晴らしいリズム感を持っていますね。

それから、英語をすこし勉強してください。
あなたは、自分が歌っている歌詞の意味がわかっていますか?

参加者:
はい。

Sheila:
それでは、歌詞を読んでください。

(参加者が歌詞を読み、birdsとblueという単語の発音を訂正される。
Fのブルースに合わせて、参加者が何度も注意された単語を歌う。)

Sheila:
英語の発音を勉強するともっとよくなると思います。
それから、もうすこしリラックスしたほうがいいわね。
マイクをずっと固く握りしめていましたから、あなたがとても緊張していたことがわかりましたよ。
きっとマイクは、「きゃー助けて~。わたしを殺す気~??」と叫んでいるわね。
(シーラさんが甲高い声でマイクの心境を代弁してみせ、一同爆笑)

マイクをスタンドにおいて、手は自然にね。

歌もリズム感もとてもいいので、英語も一緒に勉強してくださいね。
birdの発音も、気をつけてね。

他の参加者:
ものすごく緊張しているときは、マイクスタンドを使ったほうがいいですか?

Sheila:
そうね。緊張すると、マイクを握りしめてしまいますからね。
もし緊張したら、座って、ゆっくり深呼吸するよう努力してくださいね。
そして自分にこう言い聞かせるの。

「わたしは歌わなくちゃいけない。なにがあっても。
歌うことはわたしの人生の一部で、存在の一部なんだから。」

そして深く息をしてくださいね。

わたしはいつも歌い始める前にそうしてるんですよ。
この音楽を歌い始めてから60年になりますが、今でも緊張することはあるのよ。
もちろん、ものすごく緊張するというわけではないけれど、それでも初めのうち、少しはね。

だから、きちんとした楽譜を用意することが大切なんです。
楽譜さえきちんとしていれば、他の心配をする必要がないのよ。

これはわたしの経験なんだけど・・・昔きちんとした楽譜を準備していなくて、共演者が間違ったコードチェンジを弾いたの。

これはみんなに言えることです。

初めてバンドで歌い始めたとき、わたしは自分のキーをわかっていなくて、バンドがオリジナルキーで演奏を始めたこともあったわ(楽器奏者が演奏するキーは曲によって大体決まっていますが、ヴォーカリストは自分の声域に合わせてキーを変えるので、自分のキーを把握している必要があります―筆者注)

今日みなさんにお話していることは、全部わたしが経験してきたことにもとづいているんですよ。
そのときは、ほんとにぞっとするような経験で、ずいぶん傷ついたわ。

それからテンポね。自分がどのテンポで歌いたのか、きちんとわかっていること。

これも昔ね、共演者に「どんなテンポだい?」と聞かれて、「なんでもいいわ」と言ったら、
ものすごいスピードで演奏されたことがあったのよ(笑)

だから、あなたが歌う歌について、自信をもって、きちんと自覚していてくださいね。
あなたたちみんな素晴らしい歌を歌えるんですから。




~vol.5に続く~

2013 Sheila's workshop in Kyoto report vol.3

2013年05月06日 | 2013 Sheila's worksh
16th, April. 2013 13:00~17:00 at le club jazz
 
Sheila Jordan(vocal)
Peter Miherich(piano)

2013 Sheila's workshop report vol.3
"As long as I live" Harold Arlen/Ted Koehler


Sheila:
それでは各自の歌を歌ってもらいます。
よく聴いてくださいね。
前に出て、自分の曲について、マイクを通して説明してもらいます。
わたしたち全員は、ピアノ奏者やベース奏者、ドラム奏者になったつもりであなたの説明を聴きます。

たとえば、わたしがいまからConfirmationを歌うとしますね。
わたしはピアノ奏者に、
「わたしはいまからConfirmationをBbで、イントロは8小節で、何コーラスか歌います。最初のテーマのところは歌詞をつけて歌います。歌詞をつけて歌うのは2コーラスです。」
と伝えます。

それから、いくつかの終わり方があります。
ストレートに終わる終わり方、Tag endingといって、終わりをひきのばして終わる終わり方、それから、楽譜にrit.と書いて、最後をゆっくりにして終わる終わり方。

それから、vamp(2種類のコードを交互に演奏する)というものもあります。

(シーラさんの指示でピーターさんが、vampを弾き始め、シーラさんがMy favorite thingsを歌い、歌詞を即興でつける。)

そして、終わる時には、あなたが歌うのをやめてください。
どんどん続けようとしないでね。
あなたが歌をやめないと、共演者も演奏をやめられないので、2時間以上もずっとvampを演奏する羽目になってしまいます(笑)

Peter:
まあ一種の修業だね(笑)

Sheila:
ほんとにそうね(笑)
ジョン・コルトレーンがvampを演奏していて、「終われない」と言ったら、マイルスが「サックスを口から外せ」と言ったのよ(笑)


(一番目の参加者が前に出る。)


参加者:
わたしはAs long I liveをBbで、ミディアムスウィングで歌います。こんなふうに(と言いながら、指を鳴らしてテンポを出す。)

Sheila:
歌についての説明を全部終えるまで、テンポはださないほうがいいわ。
歌の説明が終わる頃には、共演者がテンポを忘れる可能性があるからよ。

もし楽譜にMedium Swingと書いているのなら、あらためて共演者に伝える必要はないわ。
何コーラス歌うの?

参加者:
2コーラス歌って、Tag endingで歌います。

Peter:
Tag endingはどんなふうにやるのかな?
なにか特別な構成はある?

参加者:
3-6-2-5です。

Peter:
わかった。

(参加者がカウントを出し、歌う。)

Sheila:
とっても素敵よ。心がこもっていて、いいフィーリングを持っているわね!

参加者:
とても緊張していて、ラインを忘れてしまいました。

Sheila:
気にすることないわ。
これはワークショップなんですよ。
それがわたしたちがいまここでやろうとしていることなの。
わたしはこの年になってもまだ学んでいるんですよ。
だから、どうぞ、「OK」という気持ちでいてくださいね。

ところで、あなたは2コーラス歌うと言いましたが、実際には2コーラス歌ったあと、
ピーターが1コーラスソロを弾いて、そのあとあなたが1コーラス歌いましたね。

それなら、「合計で4コーラス」と伝えるか、「2コーラス歌って、1コーラスソロを弾いてもらって、
最後にもう1コーラス歌います」と伝えたほうがいいわ。

いまは、ピーターが、あなたが考えていることを察して演奏してくれましたが、いつもそうとは限らないからです。

あなたの英語はとてもいいわ。
でも、サビの部分がすこし苦しそうだったのだけれど、1音あげてみたらどうかしら?

(ピーターさんが1音あげて演奏し、参加者が歌う。)

Sheila:
どうかしら?

参加者:
すこし高いですけど、サビの部分は歌いやすいです。

Sheila:
途中で転調してもいいかもしれないわね。

それから、そんなに力をいれずに、もうすこし楽に歌ったほうがいいと思います。
そのほうがグルーヴ感が出ると思うの。
こんなふうにね。

(シーラさんがすこし歌ってみせる)

Sheila:
もうすこし、フレーズの前に間をあけたほうがいいと思うわ。
なにはともあれ・・・・

(シーラさんがそういいながら前にでて、As long as I liveのメロディーに合わせて、
”You are wonderful~"と言いながら、参加者をハグする。一同拍手。)



~vol.4に続く~











2013 Sheila's workshop in Kyoto report vol.2

2013年04月26日 | 2013 Sheila's worksh
16th, April. 2013 13:00~17:00 at le club jazz
 
Sheila Jordan(vocal)
Peter Miherich(piano)

2013 Sheila's workshop report vol.2
”Four" Davis/Hendricks

ブルースでウォーミングアップしたあと、マイルス・デイビスの”Four”の楽譜が配られました。
ジョン・ヘンドリックスが歌詞をつけたもので、楽譜には歌詞も書きこまれています。

Sheila:
これはリードシートといいます。いいお手本なので、よく見てくださいね。
楽譜をきちんと準備してくださいねといったのはこういうことです。
まず、なくしたときのために、自分の名前を書くこと、それから曲の名前、作曲者と作詞者の名前を書きます。
それから、楽譜には「MOD.SWING(中くらいの速さのスウィング)」と書いてありますね。
けれども、カウント(共演者にわかるようにテンポを出すこと)は出さなければいけません。

この楽譜にはイントロダクション(前奏)は書いていませんが、エンディング(曲の終わり方)は書いてあります。
たいていの場合、4小節か2小節のイントロで演奏します。8小節でもいいです。
Vamp(2種類のコードを繰り返し演奏すること)でもいいわね。

それでは一緒に歌いましょう。

(歌詞をみながらみんなで伴奏に合わせて何回か歌っていきます。
le club マスターの伸也さんがドラムで参加してくださいました♪)

Sheila:
もうみんなメロディーを覚えましたか?
誰かまだ覚えられていないひとはいますか?

参加者:
最後の8小節がすこし複雑で難しいです。

Sheila:
ピーター、一緒にメロディーを弾いてくれるかしら?

(ピーターさんがメロディーを弾き、全員で何度か練習する)

Sheila:
それでは、シンプルなガイドラインをつくりますね。
これは、楽器奏者のひとが練習するときによく使う練習方法です。
伴奏者なしに練習するときにとても役にたちます。
コードが頭の中で聞こえるようなラインをつくって、それからインプロヴァイズ(即興)します。
いわゆるガイドトーンではないのですが、かんたんなラインをつくります。

(筆者注:この曲だと、キーはBbで、2小節ずつA→Ab→D→Dbという感じです。
みんなで何度かラインを歌います。)

Sheila:
素晴らしいわ。
あなたは自分でラインをつくっていいんですよ。
それでは、家で誰も伴奏者がいないときにどうやって練習するかやってみますね。

(シーラさんがアカペラでスキャットを始めました。アカペラでもコードが聴こえるようなインプロヴィゼーションでした。)

Sheila:
まずオリジナルのメロディーを覚えること。これはとても大切なことです。
それからガイドラインを頭に入れて練習してください。

ほかの歌手が歌っているのを聴いて曲を覚えてはだめです。
それはとても危険なの。
あなたはオリジナルのメロディーを決して覚えられなくなってしまうわ。
もちろん、他の歌手の歌を、触発されるために聴くのは構わないのよ。
わたしたちは、他のひとに触発されることが必要です。
けれども、オリジナルの曲を知るためには、楽譜集を買ってくださいね。

時々、演奏に夢中になるとどこにいるのかわからなくなってしまうことがありますが、そのときにきちんとメロディーを覚えていれば、必ず帰って来れるのです。
それでは4小節ずつまわしていきましょう。

(まず全員で、歌詞でメロディーを歌ってから4小節ずつまわしていく。
一巡したところでシーラさんが指示をだし、ピーターさんが伴奏をやめ、アカペラで4小節ずつまわす。)

Sheila:
自分がどこにいるかわからなくなったひとはいなかったと思うわ。
それではラインをもういちど歌ってみましょう。

(全員でラインを歌う)

Sheila:
それでは歌詞を歌いましょう。

(全員で歌詞を歌う)

Sheila:
素晴らしいわ!
みんな椅子にすわってリラックスしてくださいね。
それではひとりひとりの歌を聴かせてもらいましょう。


~Vol.3に続く~

2013 Sheila's workshop in Kyoto report vol.1

2013年04月24日 | 2013 Sheila's worksh
16th, April. 2013 13:00~17:00 at le club jazz
Sheila Jordan(vocal)
Peter Miherich(piano)

2013 Sheila's workshop report vol.1
"Intoroducing with blues"




先日京都でおこなわれたシーラ・ジョーダンさんのワークショップレポートです。


Sheila:
クラスを始める前に、すこし、お話しておきたいことがあります。
以前にこのワークショップを受けたことがあるひとは、わたしが何を言おうとしているかわかっていますね。

みなさん、こんにちは。
このなかで英語を全然話さないひとはどれくらいいますか?

(お店のマスターが手をあげ、一同笑いに包まれる)

Sheila:
あなたは必要ないわよ(笑)

ジャズを歌うときに4つの大切なエッセンスがあります。
耳、心、リズム、つまりタイミングです。
そして、とりわけみなさんにとっては英語です。
なぜなら、ジャズはアメリカの音楽ですから、英語を理解しなくてはいけません。
いいですか?

楽譜を読みやすいように準備しておくこともとても大切です。
今日はもし準備できていなければ構いませんが、もし将来ライブをすることになったら、
きちんとした楽譜を準備しなければなりません。
楽譜がなくても弾けるミュージシャンもいるかもしれませんが、もし彼が死んだらどうしますか?
それから、もしかしたら彼の奥さんが、彼があなたと演奏するのを嫌がるかもしれませんよ(笑)

(一同笑)

Sheila:
これはほんとにありうることなのよ。
ミュージシャンの記憶に頼っていると、そのひとがいなくなったらあなたの手元にはなにも残らないことになってしまいます。

いいピアニストかギタリストをみつけて、楽譜を書いてもらってください。
とても大切なことです。
このことはどれだけ強調しても足りないくらい、大切なことなのよ。

わたしは世界中ツアーでまわっていますが、いつも伴奏者と一緒に行けるわけではありません。
もし楽譜を持っていなかったら大変なことになるわ。
みんなが知らない曲を演奏することも多いですからね。

あなたたちは将来きっと有名になると思いますから、指揮者や、楽譜を管理してくれるマネージャーも雇えるかもしれませんね(笑)

でもいまは、自分できちんと管理してくださいね。

なにか質問はありますか?

昨日のライブでもお話したことですが、この音楽にあなた自身を捧げてください(dedicate yourself to this music.)。
お金をたくさんもらえるわけではないし、食べていくためにほかの仕事もしないといけないかもしれません。
わたし自身も、長い間そうしてきました(シーラさんは、音楽で食べていけるようになったのは58歳のときで、それまでは事務員をしながら子供を育て、音楽を続けておられたそうです―筆者注)。

でもいまでもわたしは歌い続けているし、ライブをしています。

では、ウォームアップをしましょう。
わたしのウォームアップはブルースなのよ。

ブルースを1コーラスずつ歌ってもらいます。
あなたの名前、あなたの気持ち―たとえば昨日なにがあったかとか―、をできれば英語で歌ってください。
このなかで緊張しているひとは何人いますか?
あら、ピーターが緊張しているわ(笑)

(一同笑)

Sheila(ブルースにあわせながら歌う):

How do you feel?
My name is Sheila Jordan,here I am in Japan with some lovely singers in Japan.
But we ain't got a man, no man...

(一同ブルースに合わせて自己紹介する)

Sheila:
みんなすごいわ。


~Vol.2に続く~