にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

あたらしい鼻緒

2008年08月07日 | 日々のこと
友人のご両親がやっておられる履物やさんに、およそ5年か6年ぶりにうかがい、下駄の鼻緒をすげかえていただきました。

前の鼻緒も、甲高幅広の典型的な日本人足のわたしにも、ぜんぜん痛くなくて快適だったのですが、今回の鼻緒もまた、履いた瞬間から足にぴったりなじむ履き心地。

お店で聞いたところによると、昔のひとは、赤ちゃんが生まれたり、誰かが病気になったりすると、「健やかに成長して歩き出しますように。」「早く快くなって歩けるようになりますように。」という願いをこめて、履きものを贈っていたそうです。

たしかに、足に合わない履きものを履いていると、歩くのも何をするのも億劫で嫌になってしまうし、反対に、足を柔かく包んでくれる履きものを履いていると、羽が生えたように、気持ちまで軽くなって、どこまでも歩いていけそうな気がする。

「服より靴に気を遣え」とは、よく言われることだけれど、お洒落の観点からだけでなく、身体の側面からみても、足は大地と接する部位であり、履きものは、まさにその足と大地をつなぐ大切なもの。

今度の鼻緒とも、じっくり時間をかけて仲良くしていきたいなあと思っています。