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time goes by

機内持ち込みサイズのスーツケースひとつで、気ままにひとり旅。
日付変更線を越えて、さて、次は何処へ・・・。

Kufstein 2010 / 断崖の可愛い城塞

2010-03-22 | Austria

チロル州都インスブルックからユーロシティで約50分、チロル州とドイツのバイエルン州の国境に位置する小さな街、クーフシュタインに行きました。
国境近くということで、昔はオーストリアとドイツとの争いが耐えず、断崖の上には13世紀に造られた城塞 [Festung] が聳え立っています。
戦いの舞台になったとは言え、白い壁で丸い塔が多くて角張っていないので、まろやかで可愛い感じがしました。
写真左側に見えるのは、上まで連れて行ってくれる、パノラマバーンというワンマン・ケーブルカーの線路です。

Hall in Tirol 2010 / チロルの坂の街

2010-03-20 | Austria

インスブルックからバスで約40分、ハル・イン・チロルに行きました。
小さな街ですが、岩塩の産出で栄え、16世紀からコインを製造していた歴史ある街です。
石畳の坂道と狭い路地が入り組み、路地の向こうには美しい山々が見えます。

Innsbruck 2010 / 皇帝の観覧席

2010-03-17 | Austria

ザルツブルクのあと、インスブルックに行きました。
ここは、冬期オリンピックが2回開催された街で、出発前の最高気温が3~5℃だったので覚悟していたのですが、いざ着いてみるととても暖かく、14℃前後の毎日だったので、厚手のコートが邪魔でした。

インスブルックは、ハプスブルク家の皇帝マクシミリアン1世が治世した都で、黄金の小屋根 [Goldenes Dachl / Golden Roof] と呼ばれるこの金箔を施した銅版瓦屋根のバルコニーは、皇帝が下の広場で繰り広げられる行事や大道芸を見物するために造られたものです。
手すりには、皇帝を始め皇帝の妻たちの姿が刻まれたレリーフがはめ込まれています。

Salzburg 2010 / 雄大な山々に囲まれた空港

2010-03-13 | Austria

2月末から一週間、オーストリアに行ってきました。
オーストリア航空を利用し、ウィーンで国内線に乗り換えてザルツブルクに着きました。
これは、飛行機のタラップを降りて初めて目に入った風景です。
オーストリア・アルプスの山々に囲まれたザルツブルク空港は、この街出身のモーツァルトにちなんで、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト空港 [Wolfgang Amadeus Mozart Airport] と名付けられています。
着陸直前には、7番目の格納庫という意味の “Hanger7” という名が付いている、全面ガラス張りの超近代的な建物も見えました。

Wien 2008 / ちょっとお洒落が必要なカフェ

2010-02-09 | Austria

美しいアーケードを持つ、ウィーンのフェルステル宮にあるカフェ・ツェントラル [Café Central] です。
かつては、ウィーンの作家や学者たちが集まるサロンのような場となっていて、とりわけカフェの入口に像まである作家ペーター・アルテンベルクは、ここに入り浸っていて、自分の住所を “ウィーン1区、カフェ・ツェントラル” としていたそうです。
でも、現在は観光客がほとんどのようです。
大理石のテーブルなど内装がとても豪華なので、普段着よりもちょっとお洒落した方が浮かずに溶け込めそうな感じなのですが、そこがウィーンっ子を避けてしまう理由なのかも知れません。

Wien 2008 / 威厳に満ちた像

2010-01-30 | Austria

ウィーンの市立公園の近くにある、ベートーヴェン像です。
この場所は、その名もベートーヴェン広場 [Beethoven Platz] と言います。
映画 『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』 では、冒頭で千秋がこの像の前をジョギングしています。


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Wien 2008 / ハプスブルク隆盛の立役者

2010-01-12 | Austria

フランス出身で、ハプスブルク家の仇敵であるブルボン家のルイ14世の遠縁であるにもかかわらず、オーストリアに仕官した軍人がいます。
彼はスペイン継承戦争の指揮官として勝利を収め、その生涯を出身国フランスとの戦いに費やしました。 
彼の名は、日本でオイゲン公と呼ばれることが多い、プリンツ・オイゲン [Prinz Eugen von Savoyen-Carignan / Prince Eugene of Savoy] です。
ウィーンのホーフブルク王宮には、彼の功績を讃える騎馬像が立っています。


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Wien 2008 / 音楽の都

2009-11-13 | Austria

ウィーンは、言わずと知られた “音楽の都” です。
モーツァルト、ベートーヴェン、ヨハン・シュトラウスを始め、多くの作曲家が活躍し、街は常に音楽で溢れています。
クラシック・ファンならずともウィーン少年合唱団の天使の歌声を、一度は耳にしたことがあるでしょう。
これは、市立公園 [Stadspark] の近くにあった弦楽器店です。
すぐ横には立派なベートーヴェンの像が立っているベートーヴェン広場 [Beethoven Platz] があり、別に弦楽器店は珍しくはありませんが、音楽の都ならではという感じがしてしまいました。

Wien 2008 / 証券取引所

2009-11-06 | Austria

かつて、オーストリア帝国最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が、都市計画として市街を取り囲む城壁と堀の趾を取り壊し、環状道路リンクシュトラーセ [Ringstraße] (通称リンク)を造りました。
そしてリンクには路面電車が走り、周りには様々な建造物が建てられました。
これはそのリンク沿いの建物のひとつ、ウィーン証券取引所 [Wiener Börse / The Vienna Stock Exchange] です。
リンク沿いの建物は夜になると、ライトアップで美しく輝きます。


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Wien 2008 / ハプスブルク家のコレクション

2009-10-27 | Austria

先日、「THE ハプスブルク」 展に行ってきました。
今回出展されているのは、このウィーン美術史美術館 [Kunsthistorisches Museum / Museum of Art History] とハンガリーにあるブダペスト国立西洋美術館所蔵の、ハプスブルク家ゆかりの絵画や工芸品です。
美術史美術館は、リンクシュトラーセ [Ringstraße] (通称リンク)沿いのマリア・テレジア広場 [Maria Theresien Platz] にあり、広場の中央にあるマリア・テレジアの銅像を挟んで、自然史博物館 [Naturhistorisches Museum / Natural History Museum] とシンメトリーに建っています。
1891年に開館し、ハプスブルク家の人々の肖像画を始め、古代から19世紀に至るヨーロッパ各地の美術品が収蔵されています。


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Wien 2008 / ハプスブルク家の心臓

2009-10-17 | Austria

ハプスブルク家の遺骨はカプツィーナ教会 [Kapuzinerkirche / Capuchin Church] に葬られていますが、公の葬儀が済んだ後、心臓はこのアウグスティナー教会 [Augustinerkirche / Augustinian Church] に、心臓以外の内蔵はシュテファン大聖堂 [Stephansdom / St. Stephen's Cathedral] に葬られます。
アウグスティナー教会は、ハプスブルク家の人々の結婚式が行われた教会でもあり、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世とシシィの愛称で知られる皇后エリザベートの婚礼もここで行われました。
ホーフブルク王宮 [Hofburg / Hofburg Imperial Palace] 内にあり、国立歌劇場(通称オペラ座)[Wiener Staatsoper / Vienna State Opera] の裏手にあり、入口は狭い通りに面していて派手な造りではないので通り過ぎてしまいがちですが、細い鐘楼が目印です。
いずれ紹介しますが、中は宮廷教会の名にふさわしく、とても美しい教会です。


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Wien 2008 / ハプスブルク家の人々が眠る場所

2009-10-16 | Austria

ハプスブルク家関連が続きますが、これはウィーンのカプツィーナ教会 [Kapuzinerkirche / Capuchin Church] です。
ここは皇帝納骨所のある教会で、歴代の皇帝とパプスブルク家親族の人々の棺が安置されています。
ファサードに絵が描かれている以外、外観はとても質素で、内部も厳かで落ち着いた教会です。

Wien 2008 / ハプスブルク家の離宮

2009-10-15 | Austria

現在、東京の国立新美術館では、ウィーン美術史美術館とブダペスト国立西洋美術館所蔵の 「THE ハプスブルク」 展が開催されています。
ハプスブルク家が主に夏の離宮として使用したシェーンブルン宮殿 [Schloss Schönbrunn / Schönbrunn Palace] は、1565年に神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世が土地を買い、1693年にレオポルト1世がハプスブルク家の狩猟のための別荘をこの地に建て、マリア・テレジアが居城にすることと決め、彼女の在位時代に現在の形に完成させました。
これは、宮殿の大庭園グレイト・パルテア [Großes Parterre / The Great Parterre] から見た宮殿の姿です。

※パルテアとは、庭園の中で花壇と芝生や通路を美的に配列した部分のことを指します。


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Wien 2008 / ザンクト・シュテファン大聖堂

2009-10-02 | Austria

今年は日本とオーストリアの修交140年の年で、「日本オーストリア交流年2009」 と題されたイベントが、両国で開催されています。
その内のひとつ、『クリムト、シーレ ウィーン世紀末展』 に行ってきました。
クリムトとシーレ以外にも、いろんなアーティストの作品が展示されていました。
5つのテーマに分かれていて、最初の第1章に展示されていた、ライムント・フォン・シュティルフリート [Raimund von Stillfried] の作品 “ザンクト・シュテファン大聖堂”[St. Stephan] は、やはり実際にこの目で見ているところということもあってか、とても惹かれました。
シュテファン大聖堂 [Stephansdom / St. Stephen's Cathedral] 内の、ゴシック様式の柱と天井のヴォールトが、とても丁寧に描かれていました。
ライムント・フォン・シュティルフリートのことは知らなかったので、画像検索をかけてみるとビックリ。
日本を題材にした写真がたくさん! Wikipediaによると、彼は写真家で明治時代に横浜に住み移り、1875年まで写真スタジオを運営していたそうです。


★ウィーン・ミュージアム所蔵 『クリムト、シーレ ウィーン世紀末展』
  9月16日~10月12日 / 東京日本橋高島屋8階アートギャラリー
  10月24日~12月23日 / 大阪サントリー・ミュージアム天保山