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「八重の桜」雑記2覚馬と八重と山本家と方言と薙刀対決

2013-06-07 00:49:07 | 八重の桜
「八重の桜」について思うことをつらつらと書く。

覚馬が頭よさそうに見えない。

「井の中の蛙だ」と上役に言って禁足くらってたときのほうがよっぽど頭よさそうだった。これから巻き返せるのかなあ。
京都で藩にこだわらない洋学所作って教えてて、先生と呼ばれるような人で、っていうのがいまいち伝わらない。
「洋学所作る」と言ってたし、「先生」と呼ばれてもいるけど、象山塾のような講義の時間がないから、最初に「先生」と呼ばれたときに「え?いつの間に先生なんて呼ばれるようになったの?」と思ったよ。講義の時間を映す暇ないなら「講義終わったー」→「薩摩(でも他の藩でも可)が訪ねてくる」→「私も入れて」→「OK」みたいなシーンを入れとけば印象違ったろうに。

八重と違ってこの時期には薩摩にも名が知れていて、山本覚馬だと分かったら幽閉の待遇が良くなって、のちに管見書いて新政府をうならせて、というふうに見えないのが不満だ。
本当に管見書けるのか?

八重の描き方は結構気に入っている。

特に、守護職受けることになったことを聞いたときに「名誉なお役目」と言ったところ。父と兄は難しい顔してたのと対照的で良かった。
父と兄に「名誉なお役目」と言わせ、八重に「本当に良いことなんだべか」と言わせた方が楽だし、聡明な娘と印象付けられるのにしなかったのは気にいっている。
同じような状況では「いままでは政権をお借りしてたんだべか」もある。これもお気に入り。

三郎の死と籠城戦をきっかけに、性格激変しそうな感じがあるのも良い。ここで強情な面が出てこないと、明治以降の八重のエピソードと合わなくなってしまう。

それにしてもこの3人似てるよなあ。

覚馬。戦が始まったと聞き無謀に飛び出して、薩摩兵に捕まる。
八重。鉄砲持って飛び出して、尚之助に止められる。
三郎。大蔵の制止を聞かずに飛び出して、敵に撃たれる。

似たものきょうだい(笑)。
史実の覚馬はもう少し慎重に行動して捕まったらしい。ドラマの描き方じゃ頭よさそうに見えない。

八重が活躍しないうえに物語の中心にいないのは自分的には問題ない。だってこのころの八重って、歴史的には本当に何もしてないから。何もしてないのにエピソード捏造されるのは嫌なんだ。あるかもしれないエピソードを膨らませるのは問題ない。結婚話とか視察旅行とか祐筆騒動とか。

祐筆騒動といえば山本家。

会津で八重が行くところは限られていて、基本、山本家、裁縫教室、道場。たまに神社、大きな木の上(本を読んでた)。1回限りなら、川で魚獲り、東山温泉、視察旅行(本人は新婚旅行気分)。

そのなかでも山本家はほのぼの癒し成分だったけど、それがもうすぐなくなるのは、さみしい。
厳しくもやさしいおとっつぁまがいい味出してる。会津出身以外の役者で、一番会津弁が上手いのは、山本権八役の松重豊。西田敏行は郡山なので結構違う。

その会津弁、方言が聞き取れないという苦情でも来たのか、最近は方言が弱くなってる。
浅羽忠之助(神保修理に殿がいません、と報告した人)の役者は会津出身なんだが、撮影のとき会津弁で台詞言ったら訛りが強すぎる、と方言指導に言われた。

そんな自分は大山巌と大久保の方言がいまいち聞き取れなかったけど、なんとか聞き取った(笑)。

公家衆の京ことばは美しかった。岩倉具視の京ことばは下手だけど。公家衆の中では三条実美がお気に入り。

中野竹子との薙刀対決はいらない。

八重は籠城戦前は鉄砲撃つけど普通の娘で、エピソードとしては、母が聡明だった、米俵を担げる力持ち、裁縫得意、薙刀も上手かったらしい、二本松少年隊と白虎隊に鉄砲教えてた、くらいしかないのは仕方ない。だから主役としての創作エピソードとして薙刀対決なんだろうけど、これがもう、本当に邪魔くさかった。

祐筆騒動と結婚騒動は邪魔に感じるどころか、ほのぼの癒しパートとして結構楽しく見たんだが、薙刀対決は同じことの繰り返しに見えてしまうのが邪魔だと思う原因なんだろうな。
あとは、自分が政局中心に見てるせいもあると思う。
そうそう、視察旅行もほのぼの癒しパートの部類に入ると思うけど、見ながら、この子たちはこの先…(泣)と思ってしまって、完全な癒しにはならなかった。


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