Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

偽情報

2022年02月08日 06時30分56秒 | Weblog
ロシアのプロパガンダを発信してしまう日本の「専門家」たち ウクライナは「東西分裂国家」か?日本で広まる偽情報に注意せよ
 「日本で拡散している典型的な偽情報に「ウクライナは東西で分裂している」というものがある。
 例えば外務省主任分析官であった佐藤優氏は「Business Insider Japan」の記事で、「ウクライナは東部と西部で文化が異なる」として、以下のように述べている。
 「西側のガリツィア地方は、歴史的にはハプスブルク帝国に属する地域で、ウクライナ語を使い、宗教はカトリックです。一方、ロシアに近い東側のハリコフ州やドネツク州に住む人々はロシア語を常用し、宗教的にもロシア正教なんです」
 残念ながら、このウクライナを西と東で決定的に異なる地域かのように紹介する、いわゆる「ウクライナ東西分裂論」は、ロシア政権が2014年のウクライナ侵攻の際に好んで用い続けた、典型的な偽情報だ。ウクライナの実態は、このように東西を2つに単純に分けることは不可能である。地図を見ながらその問題を検証してみよう
。」
 「しかも、ウクライナにおいて特に忘れてはならない点は、その他の大部分の地域に暮らす住民の多くが、ウクライナ語もロシア語も場面によってどちらも使い分けることのできるウクライナ人であり、その彼らがウクライナの人口の大半を占めていることである。

 元外務相主任分析官ですらロシアによる「偽情報」を発信してしまうという指摘であるが、「偽情報」であることは地図を見れば一目瞭然である。
 また、「ロシア語を話す人たち」という表現にも騙されてはいけない。
 記事が指摘するように、大半のウクライナ人はロシア語が話せるのだ(私の留学時代の同級生のウクライナ人も、流ちょうなロシア語を話していた。)。
 この種の「偽情報」は、ほかにもいろいろあるだろう。
 「専門家」を無条件に信用してはいけないのである。
 
 
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カマリナ沼(2)

2022年02月07日 06時30分26秒 | Weblog
ワーグナーの魔力
 「結局のところワーグナーの<魔力>とは、上演に接した人間に、<何かただならぬものに触れた>という気分にさせるところである(終幕直後にこれを読まれている方は、きっと首肯して下さることだろう)。)

 「カマリナ沼」は黙って通り過ぎるのが賢明だとされてはいるものの、やはりかき回してみたくなるのが人間の性というもの。
 それに、たまにはかき回して瘴気にあたってみないと、免疫もつかないことだろう。
 毎年春になると「カマリナ沼」のように必ず「かき回される」東京文化会館だが、2年連続でワーグナーシリーズが中止となり、昨年8月に予定されていた「ニュールンベルクのマイスタージンガー」も中止になったから、昨年は、(私の知る限り)「「ニーベルンクの指環」ハイライト特別演奏会」で飯守泰次郎先生が1回かき回したきりである。
 というわけで、来月の東京春音楽祭のワーグナーシリーズ「ローエングリン」には大いに期待している。
 このシリーズの常連であるマレク・ヤノフスキさんのタクトでかき回してもらうタイミングが来たのである。
 まずは、無事開催されることを祈りたい。
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意図的な無視

2022年02月06日 06時30分54秒 | Weblog
「子ども助かり良かった」 内密出産、女性が謝意
 「病院によると、女性は乳児院に預けられた子どもに会いたがっており、病院側は、この女性を含め制度を利用する女性が、匿名で子どもに乳児院で面会可能かを市に確認。市は、病院が仲介するなどの方法で対応できると回答したという。

 「内密出産制度」について、従前熊本市は、「法律に抵触する可能性を否定できない」などとして実施を控えるよう求めていたから、今回のニュースは意外である。
 「赤ちゃんポスト」は、正面から触れられることのない、はっきり言えば、国家と社会が意図的に無視してきた問題をクローズアップするものであるために、大きな波紋を生じているように見える。

江戸の捨て子たち  その肖像
 「子どもを捨てる親にはどのような事情があるのか、また、子どもの生命や子どもを捨てることについての社会の意識は、歴史のなかでどのように変化してきたのか。そして現代社会に根強く存在する、子どもの生命の第一義的責任は母親にあるおする倫理観がいかに形づくられていったのか。赤ちゃんポストをめぐる報道は、捨て子という存在やその命、そして捨てるという親の選択の意味を歴史のなかで見直すことを、私たちに求めるものでもある。」(p44)

 当然、これは人工妊娠中絶への対応という(法的な)問題とも関連しているはずで、これが大きな政治問題となりうることは、アメリカの例を見ればすぐ分かる。
 対して、日本は、長きに亘る”間引き”と”捨て子”の歴史を有しているにもかかわらず、意図的な無視を続けることによって、政治問題化するのを防いできたというのがどうやら真相のようだ。
 そして、そのツケがこういう形で回ってきたのではないかと思うのである。
 
 
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二人一役

2022年02月05日 06時30分00秒 | Weblog
オペラ『さまよえるオランダ人』(2月2日(水)・6日(日)公演)マリー役出演者変更のお知らせ
 「2021/2022シーズンオペラ『さまよえるオランダ人』におきまして、マリー役に出演中の山下牧子は、都合により2月2日(水)・6日(日)公演に出演できなくなりました。このため同役は金子美香が歌唱を、澤田康子(再演演出)が演技を務めます。

 オペラでは稀にあることだが、観客に見えない舞台の袖などからオペラ歌手が歌い、演技は別の人物が舞台上で行うというもので、いわば”二人一役”である。
 今回驚いたのは、演技を演出家が行うというところ。
 個人的には、マルティーナ・ヴェルシェンバッハが来日出来ないため急遽ゼンタ役を演じる田崎尚美さんの圧巻のパフォーマンスに感動した。
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長編小説を「聴く」

2022年02月04日 06時30分46秒 | Weblog
 「実践ビジネス英語」の講師だった杉田敏さんは、ある先輩から「英語力をつけるためだったら、長編を読まなければだめだ」というアドバイスを受け、英語の長編小説を読むようになったそうである。
 その中でハマったのが、アイン・ランドの2つの長編小説、すなわち、The Fountainhead と Atlas Shrugged だったらしい。
 そして、社会人になった後で、この2つの小説のカセットテープを買って車を運転しているときに聴いたそうだが、どちらも8時間~12時間かかるという。
 確かに、社会人になると、原書の長編小説をじっくり読む暇はなかなかないので、音声データを聴いてみるというのは、賢い勉強法だと思う。
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ブーメラン回避

2022年02月03日 06時30分25秒 | Weblog
衆議院の“決議”に中国外省「極めて劣悪」
 「中国外務省は1日、報道官名のコメントを発表し、「日本の決議は中国の内政に乱暴に干渉している。その性質は極めて劣悪だ」などと強く反発しました。
 また「日本自身が、人権問題において悪行が多く、他国の人権状況に口出しする資格は全くない」と批判した上で、「中国外務省の責任者は日本側に厳正に抗議した。中国は、さらなる措置を取る権利を留保する」と強調しています。


 予想通りのリアクションだが、「ブーメラン」と言われないようにすべきところだろう。
 日本政府が、「人権侵害は「内政」の問題にとどまらず、国際的な問題でもある」と反論したいのであれば、例えば、以下のような問題を放置するのはよくない。
「ガラ」と見下す風潮 元職員が明かす入管の人権意識
外国人・実習生に対する「強制帰国」の実態 暴力行為や拉致も横行

 この数十年間で、非正規雇用の労働者に対する差別・犠牲強要が極限まで進み、今や若者の2人に1人は非正規雇用という状況である。
 この差別・犠牲強要の波が、近年は外国人労働者にも及んできたというのが、私の見立てである。
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群れない理系

2022年02月02日 06時30分08秒 | Weblog
宇宙工学を目指すぼっち大学生の一日ルーティン

 久しぶりに「パーカーちゃんねる」を覗いてみたら、パーカーさんは北海道に移住するそうである。
 北海道の大学の編入試験を受けて、宇宙工学の研究を志すらしい。
 私などは、自分が文系出身のせいか「理系には夢があって羨ましいなあ」と思うばかりである。
 理系の場合、夢があるだけではなく、(もちろん例外もあるだろうが)法学部や経済学部の典型的な学生とは違い、「群れない学生」が多いのではないかという気もする。
 「法学部生/経済学部生のパーカーさん」は、ちょっと想像できないのである。
 チンパンジーではなく、クマのように生きたいのであれば、高校では理系を選択しておくのが賢いのかもしれない。
 
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ジワジワの理由

2022年02月01日 06時30分37秒 | Weblog
陣内智則、牡蠣にあたって叶姉妹に看病してもらった過去「極楽やん」
 「陣内は若手時代に牡蠣にあたり、翌日に嘔吐と下痢、発熱といった症状が出たという。その日に「(島田)紳助さんの番組が東京で収録やった」と、体調不良ながら収録現場に向かった。
 だが、「記憶は途切れ途切れ」と明かし、「結果、そのまま僕はスタジオの横に運ばれて」とダウン。
「ハッキリ覚えているのは、目をパッて開けたら叶姉妹が看病してくれてたんです。オレ、死んだかなと思いました。極楽やん、こんなん」と貴重な経験を振り返っていた。


 良い話だと思うのだが、「叶姉妹が看病」のくだりがなぜかジワジワ来る。
 その理由についてちょっと考えてみた。
 この種の笑いは、「想定できない状況」から生まれるのではないだろうか?
 人間は、通常想定できない状況に直面すると、それを直ちには受け入れることが出来ないため、一種の防御反応として、「笑い」という身体の運動が反射的に発生するのではないかと思うのである。
 こういう風に考えると、「通常想定できない状況」を設定すれば、笑いが取れるということになるかもしれない。
 例えば、こんな設定が考えられる。

 ・お遍路の旅に出る東出昌大氏
 ・サウナで黙想する黒柳徹子氏
 ・スーパーの特売品コーナーで主婦たちと商品を取り合う前澤友作社長
 ・ウインズで外れ馬券を破り捨てる細木数子先生
 
 ほかにもたくさん出てきそうだ。
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