Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

英才教育と卒業後の進路

2024年03月12日 06時30分00秒 | Weblog
  「第19期生6名は、2024年3月で2年間の研修を修了し、プロのバレエダンサーへの道を進みます。
 修了公演となる今回の「エトワールへの道程」では、『眠れる森の美女』第3幕抜粋、カィェターノ・ソト振付『Conrazoncorazon』などクラシックバレエの人気作から海外現代作品まで多彩なプログラムで上演、第19期生が主要な役を務めます。
 それぞれの課題に真摯に向き合い様々な経験を重ねてきた研修生が、研修の集大成として披露する舞台にどうぞご期待ください。

 毎年恒例の卒業公演。
 修了生がコメント中に泣き出してしまう場面が続出するので、そのたびに観客も胸が締め付けられる気持ちがしているだろう(もっとも、私自身は卒業式で泣いたことは一度もない。)。
 第19期生は6名ということで、やはり「狭き門」という印象である。
 身体を使う芸術であるバレエは、スポーツ全般がそうであるように、幼いころから始める方が有利である。
 「鉄は熱いうちに打て」ということで、プロになる人は、3~5歳で習い始めていた人が多い。
 プロ養成を目的とする新国立劇場の研修所の場合、「予科」過程があり(飛び入学)、「入所時に15歳または16歳」が条件とされている。
 このことから、「義務教育を終えたらすぐにプロとしての訓練を始めるのが望ましい」という発想が垣間見える。 
 だが、採用数が「若干名」というのは、税金で運営されている機関であることもあるが、わが国でプロとして食っていけるのはごく少数であるという業界事情を反映したものかもしれない。
 「英才教育」といっても、結局のところ、「卒業後、職にありつけるか?」という観点から逆算して定員が定められているのかもしれない。
 ところで、同様の公的な教育機関としてすぐ思いつくのは、JRAの競馬学校である。
 というか、ここの騎手過程を卒業していなければまず中央競馬の騎手にはなれないという点で、この教育機関はかつての陸軍幼年学校のような性格を持っている(カタリーナ、スケープゴート、フィロクテーテース(1))。
 こちらの方は、現在10名程度を募集しているのだが、卒業者名簿を見ると、かつては13名が卒業した年(1997年、13期生)もあったのに、近年は10名未満で推移しており、増えてはいない。
 やはり、外国人騎手や地方競馬の騎手の参入で、卒業後の仕事が増えていない(むしろ減っている)という字状が、この背景にあるのではないだろうか?
 ・・・そういえば、同様のことが、法曹界についても言えるような気がしてきた・・・。
 

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