Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

下処理(2)

2021年02月20日 06時36分32秒 | Weblog
法存立の歴史的基盤
 「『政治の成立』,『デモクラシーの古典的基礎』につづく三部作の完結編.ローマの共和政の歴史を辿りながら占有概念を探求し,法の成立自体を究明する.前二著と同様,ソシュール以降の構造主義を分析道具として批判的に使う.画期的労作.
※2021年2月中旬重版出来予定


 「下処理」と言えば、この本も、「下処理」をせずに読み始めると、おそらく、1段落読んだ時点で消化不良を起こすだろう。
 「下処理」として読んでおくべき本としては、著者(木庭先生)が中高生向けに行った講義をまとめた「誰のために法は生まれた」、特に「種明かしのためのミニレクチャー」(p290~304)が筆頭に挙げられ、次いで、そこでも紹介されている「[笑うケースメソッドⅡ]現代日本公法の基礎を問う」、「[笑うケースメソッド]現代日本民法の基礎を問う」のほか、「[笑うケースメソッドⅢ]現代日本刑事法の基礎を問う」、「法学再入門 秘密の扉―民事法篇 」などが挙げられる。
 そのうえで、著者が挙げた「新版 ローマ法案内 現代の法律家のために」を読むのがよいだろう。
 そうそう、忘れてはいけない、「ホメーロス」、「ヘーシオドス」やギリシャ悲劇も読んでいることが前提なのだった。
 さらに、外国語(可能であれば古典ギリシャ、ラテン語を含む。)の基礎的な知識と、平均的な法学部生程度の法的知識も求められる。
 ・・・というわけで、「下処理」だけで相当な時間を費やすことになるかもしれない。
 というか、一体どれくらいの人が、この本を本当に読めるのだろうか?

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