Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

クイズ感覚、ゲーム感覚(5)

2021年07月05日 06時30分29秒 | Weblog
予備試験出願時に大学1・2年生である合格者の増加が顕著、慶應付属校の高校生で予備試験に挑戦する受験生は想像以上に多い可能性
 「こちらのデータを当ブログで紹介しましたところ、コメント欄にて
「大学1、2年の合格者数で慶應がトップになっているのは、大学受験の心配をせず、高校生の時から勉強をしているためか」
との趣旨のご意見がありました。
 たしかに、「出願時に大学1・2年生」に限定すると、慶應は23人の合格者を出しており、東大の20人を上回っています。
 驚いたことに、慶應は「出願時大学3・4年生」よりも「出願時大学1・2年生」の合格者のほうが多いという結果になっています。


 この種の指摘は昔からあった。
 かつての「短期合格者」の中には、大学進学とほぼ同時に司法試験予備校を複数掛け持ちして大学の講義はろくに受けず、(就職に有利にはたらく)サークルに所属しておりながら雑務は他のメンバーにやらせ、自身は試験対策に専念するという「秀才」が存在した。
 この種の人たちは、ほぼ例外なく「クイズ感覚、ゲーム感覚」で世渡りをしようと考えており、およそ法(とりわけ占有)については理解していないはずである。
 「大学受験の心配なしに予備試験対策に専念する」高校生は、「他人の欲望を欲望する」「自己決定なき人間」への道を自ら進んでいるようなものだ。
 もっとも、だからといって予備試験を悪者扱いするのも筋違いだろう。
 やはり、日本の中等教育は大きな問題を抱えているというほかない。

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