Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

ゲネプロしない

2024年08月15日 06時30分00秒 | Weblog

 毎年プレトークも面白いので、開幕40分ほど前に会場に到着し、指揮者の藤岡幸夫さんの解説を聞く。
 「惑星」は、初演で成功したものの、その後長らく忘れられていたところを、1961年にカラヤンがウィーン・フィルで上演し、息を吹き返したという経緯がある。
 もっとも、藤岡さんの世代の音楽家にとっては、冨田勲さんによるシンセサイザー・バージョンのインパクトが強く、「富田さんの曲」というイメージがあるらしい。
 全7曲のうち、何といっても一番人気は第4曲「木星、歓喜をもたらす者」であり、藤岡さんいわく
 「『惑星』と言いながら、みんな『木星』を聴きに来ている」。
 当然、オケの皆さんも練度が高いわけで、東京シティ・フィルでは、「木星」についてはゲネプロをしないそうである。
 ゲネプロで演奏すると本番での演奏のインパクトが弱まるため、演奏は「一日一回」にとどめる主義らしいのである。
 野球で言えば「一球入魂」といったところか?
 もちろん、この日の演奏は全曲素晴らしく、中でも「海王星」の神秘的な女声コーラスが印象に残った。
 「遥か遠くから響いてくる」声を演出するために2階の廊下で歌うらしく、カーテン・コールにも出て来ないので、皆さん私服で歌っていたそうである。
 
コメント
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