サーファー院長の骨休め

“ビッグマッサータハラ”のライフスタイル

「明日マッサージできますか?」

2024-04-23 | サーファー院長の骨休め by 毎湘通信
「明日マッサージできますか?」          2024.4月

 先日外国人のご夫婦が訪ねてきました。男性は英語で左脚外側の痺れと首の痛みを治療して欲しいと説明してくれました。奥様も治療することになり、翌日一人ずつ来ていただくことになりました。彼らはカナダからの観光客で奥様は日本語ができましたが、ご主人は英語が中心。明日は通訳の奥様がいなくなるため、想定しうる英語を予習して明日に備えました。

 翌日、ご主人がドアを開けるなり「元気ですか?」と日本語で切り出してくれたので和みました。私は日本滞在中何をしているのかなど興味があったので、色々質問しました。子供たちとこの大磯の海でボディーボードをしました。カナダほどではないが水が冷たいと言っていたので、レンタルウエットスーツがあるから貸してあげようかなどと会話が弾み、なかなか施術に入れませんでした。

 いよいよ本題の治療が始まりました。左脚の症状は10年前からで、腰椎が詰まっていて神経を圧迫していることを本人は解っていました。診立てでは、O脚で膝が屈曲していて下肢の配列の狂いが原因だと説明しました。長い休暇で家族分の重い荷物を運び歩き過ぎて悪化したと本人も言っていました。私の英語は、順番はめちゃくちゃですが伝わるようです。3年前の東京オリンピックの選手村でマッサージトレーナーのボランティアをした経験が生きました。

 彼の仕事は造園設計士で、現場でコンクリートを敷いたり、パイプを埋めたりしています。私の施術を受けながら「この仕事は自分が疲れないのか?」と聞いてきたので、「このやり方で40年やってきた。THIS IS MY WORK」と答えました。治療を終えるとサムズアップして納得した表情を浮かべてくれました。共に50代。互いの職業をリスペクトし、外国のその道のプロに日本の技術が認められた気がして誇らしかったです。   

 また、今カナダの森の中に自分たちで家を建てていてかわいいツリーハウスのような家の写真を見せてくれました。奥様の趣味はトレイルランニング。ご主人も街よりも自然が好きでそういう環境で暮らすことを楽しみにしていました。この大磯の山にも登り、桜を見てカナダとの共通点を感じたようです。実は奥様の母親は日本人で、今回小田原の祖母のお墓参りをするのがこの旅の目的のひとつでした。そんなことを話しながら、楽しく施術をしました。

 帰国前に治療院に寄ってくれました。奥様も調子よくなったと喜んでいただき、この大磯での数日間は楽しかったと言い、私も交流ができて楽しかったと握手してお別れし、家族は大きな荷物を背負って駅に向かって行きました。
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