サーファー院長の骨休め

“ビッグマッサータハラ”のライフスタイル

サーファー院長の骨休め 「ヘルニア闘病記」

2023-09-09 | サーファー院長の骨休め by 毎湘通信
「ヘルニア闘病記」                      2023.3月

 「田原さ~ん。」遠くで執刀医の声がする。「手術終わりましたよ。足どうですか?動かしてみてください。」朦朧としたまま、右足を揺すってみた。「痛くない!」OKサインで返すと再び眠りに吸い込まれていった。草原の真ん中に建つ倉庫の脇に停まったトラックの荷台に寝かされたまま放置される夢を見た。

 いい眠りだった。白い天井が見えた。足がぽかぽかと温かい。手術が終わったと分かった。

 2021年12月。腰部椎間板ヘルニアの手術をしました。私は、マッサージ師であり、人を健康に導くのが仕事です。なのに自分が病に倒れてしまいました。あれから1年半が経ち、お陰様でもうすっかり良くなりました。私がどうやって復活したのか、今だから話せる体験談を話します。

 私がこの仕事に就くことになったのは、19歳の時腰を患ったからです。14歳で始めたサーフィンのやり過ぎで腰痛になり、色々な治療を受けるうち興味が湧き、治療師を目指しました。一時サーフィンはできなくなるほどでしたが、治療を受けながら、カラダを鍛え回復しました。その後も度々腰痛に見舞われましたが、それも仕事の糧になると受け止め、やり過ごしてきました。

 腰痛は、回を重ねるごとに悪化します。数年前にひどい坐骨神経痛になり、右脚の裏が痺れて歩くのもままならなくなりました。整形外科で椎間板ヘルニアと言われ、薬の服用で半年後症状は消えました。その後順調でしたが再発したのです。それでも仕事はできました。ただ、夜寝ることができません。横向きで両膝をきつく抱き抱えていないと脚に痛みが出てしまうのです。何とか体勢を探すのですが見つかりません。薬さえ飲めば何とかなる。痛みに耐えながらそんなことを一ヶ月やっていました。もう我慢できなくなりタクシーを呼びました。その頃には座ることもできなくなっていたので、後部座席に四つん這いのまま病院に運んでもらいました。手術を直訴しました。「もう安心してください。今日入院してもらいます。但し、手術は5日後です。それまでは我慢してもらうしかありません。」ここからが闘いの始まりでした。つづく。

 皆様、お久し振りです。5年ぶりにまたコラムを書かせていただくことになりました。よろしくお願いいたします。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Today's Beach | トップ | サーファー院長の骨休め 「... »
最新の画像もっと見る

サーファー院長の骨休め by 毎湘通信」カテゴリの最新記事