サーファー院長の骨休め

“ビッグマッサータハラ”のライフスタイル

愛媛の旅

2024-06-28 | サーファー院長の骨休め by 毎湘通信
「愛媛の旅」                 2024・6月

 梅雨入りしたばかりの雨の松山には幅の広い道路に路面電車が走り、古いまま残された歴史的建造物は趣があった。四国は徳島、高知には波乗りで何度も訪れたことがあるが、愛媛は初めてだった。

 まず松山城を見る前に名物の鯛めし店に入った。鯛めしというと白いおぼろがふりかかる駅弁を思い出すが、こちらの鯛めしは鯛の切り身が乗ったご飯をだし汁で炊き上げたものだ。私は鯛そうめんが美味しそうだったので、そちらを注文した。

 満腹になったところで席を立ち、靴を履こうとするが、雨に濡れて思うように爪先が滑っていかず、紐をほどきながらかなり手間取った。皆会計を済ませて外へ出て行ってしまった。遅れを取り戻そうと「ご馳走様~。」と店員さんに声をかけ、急いで通り抜けた瞬間階段を踏み外してしまった。膝を捻って踊り場で止まった。立ち上がれず暫くうずくまっていた。普段あまり履かないハイカットの皮の硬い靴は踵が少し高く、それが階段のへりに引っ掛かったのだ。もう松山城には上れないと思った。しかし、ロープウェイ乗り場はすぐそこだと言う。自動で上れるならばと上ったはいいが、城は更に上だった。雨脚が強くなってくる中、足を気遣いながら石段を上り、ようやく天守閣に辿り着いた。入り口でまた靴を脱がなければならない。垂直に近い木の階段が目に入った。もう無理だ。「俺の分まで見てきてくれ。」と入り口のベンチに座って待つことにした。そこへ靴を履こうとしている高齢の女性が目の前で「つった!う~ん痛たたた!」と悶絶している。見過ごす訳にはいかなかった。自分の足の痛さも忘れ、「大丈夫ですか?」と声をかけストレッチを施した。隣でただ見守るだけの旦那さんからも感謝された。
 外は傘が利かない程の土砂降りになっていて、やっとのことで下界に降りて来た。こういう負傷は後日痛みを感じることがあるので心配だったが幸い痛みは出なかった。

 その後、私の先祖の出身地でもある宇和島に宿泊し、海の幸を堪能し、町の文化に触れ、飲んで、歌ってまた食べて、楽しい愛媛の旅となった。






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