美 going on

長野県下の小中学校の図工美術教師による,毎日の「図画工作」「美術」の授業の様子を紹介します 

学校美術館 「よしだナイトプロジェクト2011」 ~その4~

2014年05月11日 17時33分38秒 | 過去の題材
裾花中,長崎です。

よしだナイトプロジェクト2011を振り返っています。

吉田小のアートプロジェクトでは,作品を解説・案内してくれる児童を「キッズ学芸員」と呼んでいます。
この「キッズ学芸員」の名付け親は,あの「とがび」を創り上げたN先生です。
最初のアートプロジェクトの準備のときに,N先生から「キッズ学芸員」への思いを聞き,そのときからずっとこの言葉を使わせていただいています。

テーマの設定,作品制作はもちろん,展示準備や作品解説までのすべてを子どもたちが行う,というところがやはり大切なところだと思いました。

2組の展示は,光と影,そしてブラックライトを使った作品。

これは,学校に眠っていたOHPの機械を使って映し出した作品。


ブラックライトで光り輝く世界。

私のクラス,3組は映像がメインだったのですが,これは全員でつくった共同作品。

床の大きなタマゴから蛍光色の糸と紙テープが上にのびています。
これからの自分たちの未来を表しました。

今日の最後は,またまたトイレの作品です(笑)

このトイレの作品は,実はパンフレットにも載せていない,気付いた人だけおもしろい,という毎年恒例のもの。
ここだけはキッズ学芸員は常駐していません。

よくマスコミなどで,今の子どもたちに欠けているものとして,コミュニケーション能力が挙げられています。
でも,自分から積極的にお客さんにかかわろうとしているこの2日間の子どもたちの様子を見ると,コミュニケーション能力が足りないなどということは信じられません。

子どもたちは発信したいし,認められたいし,人とかかわりたいのだと思うのです。
自分に自信が持てて,頼れる仲間がいて,そういう場がありさえすれば,子どもたちは無限の力を発揮できるのだ,と思うのです。

アートプロジェクトが,ただのお祭りや文化祭,展覧会とは根本的に違うところが,まさにここだと思います。
「いい経験をしたね」で終わらない,特別な学びがこのアートプロジェクトにはあったのではないかと思っています。

これは,私も子どもたちに教えてもらいました。

記事に興味を持っていただけましたら,クリックしてください。
にほんブログ村 教育ブログ 図工・美術科教育へにほんブログ村

教育・学校 ブログランキングへ