美 going on

長野県下の小中学校の図工美術教師による,毎日の「図画工作」「美術」の授業の様子を紹介します 

図工美術はどうして学習するの?

2014年11月27日 23時25分21秒 | 坂井です。


安茂里小 坂井です。またまたずいぶんご無沙汰をしてしまいました。
このところ図工美術の研究大会や会合が多く、忙しかったわけですが、新しい発見や今まで考えていたことが、他の先生方の話を聞いて明快になったりと、とても充実しています。

さて、何日か前に長崎先生が図工美術の魅力について記事を書かれていましたが、私も少し考えを描きたいと思います。

現場で子どもたちに「図工(美術)はどうして学習するの?」と聞かれたとき、どう答えますか??
難問ですよね。大人の言葉で語っても、なんだか頼りないような・・・。

そこで私はほとんどいつも絵本を活用しています。作家はレオ=レオニ。国語の教科書に『スイミー』が載っていますが、同じ作者です。
実はこの人の作品はどれも、社会の中での芸術家の役割をテーマに作られています。なぜ芸術家が必要なのか。どんな役割をもっているのか。分かりやすい言葉と絵で考えさせてくれます。

中でも私がお勧めするのは、写真でも載せた『フレデリック』です。多くの中学1年生最初の授業に読み聞かせていたと思います。図書館にあると思いますので、是非読んでみてください。目からウロコです。

「そう いう わけさ」BYフレデリック

第○回 教材研究会

2014年08月01日 23時53分23秒 | 坂井です。
安茂里小学校 坂井です。学期末の忙しさにやられ、投稿がおろそかになってしまいました。長崎先生の引き出しの数々に脱帽です。

さて、今日は材研究会の話題です。ひとくくりに図工美術の先生といっても、その専門は同じではありません。たとえば私は本当は理論畑の人間ですが、その実態は鋳造(金属を溶かして型に流し込む方法)にのめり込んみ、楠(くす)の木の彫刻をこよなく愛し、現在は革細工にハマって資材を買いに松本に通う・・・とやや偏った感じです。もちろん絵も描きますが、そんなに得意ではありません。

そんなわけですので、普段の実践を聞かれるとあわあわしてしまいますが、これらの分野であればお手伝いし、アドバイスすることは可能です。

今日は遠く千葉県より後輩の先生が訪ねてきてくれて、一緒にシルバーアクセサリーの教材研究をしました。難しい条件での鋳造でしたが、あきらめずに挑戦し、2個の作品を無事形にすることができました。

もちろん研究会のようにレポートにまとめ、発表するような研修も大事だと思いますが、忙しい日常の中ででは、かなり厳しいのが現実です。でも、そこまで肩肘張らず、お互いの得意な題材に一緒にチャレンジする形なら、楽しんで行うことができます。それこそ、お茶を飲みながら談笑し、お互いの作品を見て難しいところや、参考作品をつくれば、明日からの授業にすぐに使えます。

ちなみに南信では、講師役になった先生の夕食代をみんなで出して、親睦を深めていました。横のつながりを大切に、みんなで授業を考えましょう!



本物の力

2014年04月20日 20時57分08秒 | 坂井です。
安茂里小学校坂井です。長崎大先輩に誘われて、参加してみました。


子どもたちには図工美術を通して、感動してほしいと願っています。
それには、まず大人の側が感動することが必要でしょう。

そこで、私は大学時代にならった鋳造の魅力を伝えたいと思ってきました。

金属を溶かすための炎の色
オレンジ色して液体になった溶解した金属
型を割り出した時のドキドキ感
水に濡れたように輝く光沢感

もちろん、授業で行うには高いハードルがあります。
ズクのいる作業になりますし
準備は大変・・・
資材をそろえるのだって、一苦労です。

実際、私のポケットマネーによる部分もかなりあります。

それを押してなお、ここにこだわるのは、自分が感動したからだと思います。

中学校では選択の時間が無くなり、冒険する余地が
徐々に狭まりつつあります。

狙うのは小学校の総合の時間。
昨年度は3学期にクラス34人の指輪を作りました。
自分にとってもチャレンジでした。

それでもやってよかったと思います。

記事に興味を持っていただけましたら,クリックしてください。
にほんブログ村 教育ブログ 図工・美術科教育へにほんブログ村

教育・学校 ブログランキングへ