美 going on

長野県下の小中学校の図工美術教師による,毎日の「図画工作」「美術」の授業の様子を紹介します 

中一ギャップは図工美術にもある!?~その1~

2014年03月29日 21時14分35秒 | 裾花中 美術室から
裾花中,長崎です。
今は学校は春休み。美術部の活動もないので,生徒の制作にかかわる新しい話題がありません…。

そこで,これから数日に分けて,私が近年考えていることをお話ししていきたいと思います。

小学校で図画工作は,どんな調査を見ても児童の好きな教科の上位に位置しています。ところが,中学に入ると,美術は下位に落ちてしまいます。
それはなぜでしょう?

図画工作。
特に「造形遊び」で十分に発想構想の能力を養い,創造的な技能を高めてきた子どもたち。

「図工はやりたいことが何でもできる。私は何でも創り出すことができる!私ってすごい!」

が…,美術になって,なぜか急に生徒は,表現の幅をせばめられたと感じ(本当はそんなことはないのに!),自分の技能的な壁にもぶち当たり(むしろどんな表現もOKなのに!),嫌いな教科になっていく。美術科の多くの先生方は,いわゆる“上手い作品作り”を目指しているわけではないにもかかわらず…。

何が生徒をつまずかせているのでしょうか。
図画工作と美術の最大の違い。それは,「表現主題」の有無。
「表現主題」とは,「こんな想いを込めて,それをこう伝えるために,こう表現する」という,自分のテーマのようなものと考えて下さい。

大人ならば,何かを作り出すときにたぶんあたりまえのように「表現主題」は存在するはずです。
ところがこの「表現主題」というものが,小学校を卒業して間もない子どもたちには,作ること描くこととつながらないのです!

つづく…!

・中一ギャップは図工美術にもある!?~その1~
・中一ギャップは図工美術にもある!?~その2~
・中一ギャップは図工美術にもある!?~その3~
・中一ギャップは図工美術にもある!?~その4~


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1 コメント

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Unknown (へたはやさ)
2022-04-05 08:49:08
自分も小学生のときは算数や体育などが辛いと思っていても図工はおもちゃを作っているみたいで楽しく感じたが中学生になって美術になってからはまるで仕事で作業しているみたいに感じました。つまり美術は労働しているみたいな感じで楽しくは思いませんでした。
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