美 going on

長野県下の小中学校の図工美術教師による,毎日の「図画工作」「美術」の授業の様子を紹介します 

五月の空に泳げ、1年生のこいのぼり

2015年05月10日 17時51分00秒 | すわび。


すわびの柄澤です。
久しぶりに投稿しました。
校庭の空に、こいのぼりが泳いでいます。よく見ると、変わったこいのぼりが…。
これ、実は、うちの小学校の1年生による手作りこいのぼりなんです。
うろこがとってもカラフルできれいでしょ。

このうろこが実にいいんです。


このうろこ、コーヒーフィルターでできています。うろこのような形とよく水を吸う性質とを利用してあります。
1年生なりに、折ったり指を使ったりしながら色水でうろこを染めてあります。
名刺代わりに自分の似顔絵うろこもちゃんと貼ってあるのが1年生らしくていいですね。
担任が白い不織布にステイプラーで留めて、口輪をつけて、ちゃんとあげられるように仕上げました。
世界に一つしかないステキなこいのぼりが五月の青空に元気に泳ぎました。

「旅するムサビがやってくるin諏訪」 

2015年01月13日 00時20分41秒 | すわび。
すわびの柄澤です。
今年で3回目となる、「旅するムサビがやってくるin諏訪」の開催が決まりました。
今年は、茅野市の永明中学校と岡谷市の長地小学校で、ムサビ学生の作品を使った対話型鑑賞の授業が行われます。また、期間中は茅野市美術館だけでなく、今年は市立岡谷考古館でも、「旅するムサビ展」が開催されます。興味のある方は、茅野市美術館を通してお申し込みください。オススメです!

光のプレゼント。

2014年12月20日 23時08分31秒 | すわび。
 「すわび」の柄澤です。
 2年生で光を使った造形遊びをやってみました。
タマゴパック、CDケース、プラコップ、ゼリーの容器などをの光を通す材料に、カラーセロファンやマーカーで色を加えていきます。
青空をバックに、大きめの窓ガラスの前に並べたり貼り付けたりして楽しみました。この時期は5時間目ともなると、太陽の高度が低くなるので、思いのほか影が長くのびて、床や壁に映るのですが、それがまた実に美しく見えました。


 プラコップに水色とピンクをそれぞれ塗った子は、2つのコップを重ねたらとても美しい影が映りました。その後、この子は他の色も重ねて「マーカーにない色ができた。光と友だちになったみたい。」と喜んでいました。


 別の子は、タマゴパックにマーカーで着色し、開いた状態で光を当てたものと、フタと重ねて光りを当てたものとでできる影の模様を楽しんでいました。感想には「影に色がつくのは知っていたけど、こんなに色がつくのは知らなかった。」とありました。光という身近な素材の新しい価値に気づいたようです。


 自分で持ってきたCDのケースに細かく切ったカラーセロファンを糊で貼り付けた子もいました。光に当ててみると、拡大されてまるでステンドグラスのようでした。窓に貼り付けたものの影を白い紙に映すと、幻灯のような優しく美しい色が見えました。


 LEDなどが手軽に手に入り、光の造形も楽しみやすくなりましたが、自然光は暖かみがあり、時間と共に変わっていく面白さも味わえますね。それにしても、やはり、天候や太陽の高度を考えると、初夏~秋にやった方がいいですね。

学校と美術館 どのように協働をつくりだすか

2014年08月04日 23時18分17秒 | すわび。
「すわび」の柄澤です。
夏休み中は、図工美術の研修会が充実しています。
31日(木)に、茅野市美術館の特別講座「学校と美術館 どのように協働をつくりだすか」が開かれ、学芸員、教師、学生、市民などが集まって、事例発表とトークセッションをおこないました。ファシリテーターは、ムサビの三澤一実教授が務めてくださいました。

 はじめに諏訪地区の小中学校3校と美術館3館が、連携の実践発表をおこないました。


 1~6年の全学級で対話型鑑賞をおこなった事例、美術館で鑑賞したことをもとに絵を描き、それを美術館に飾ってもらた事例、作品をもって出張美術館をはじめた館など、素晴らし事例がたくさん発表されました。このムーブメントをさらに多くの学校や館に広げていきたいものです。

 その後は、6グループに分かれて、学校と美術館の協働について、具体的な連携の工夫を話し合いました。これからできそうなアイディアが出てきました。やっぱりまずはいろいろなメンバーが顔を合わせて話してみることが大事ですね。こんな機会をまたとっていきたいと思います。

 特別講座の後は、「光のオブジェをつくろう」というワークショップがありました。和紙と竹ひごを使ってオブジェを作り、LEDライトを入れて展示しました。本当は茅野市美術館の中庭に並べる予定でしたが、雨が降ってしまったので、茅野市民館のロビーでがまんしました。大人も子どももいろいろな発想でオブジェづくりを楽しみ、夏にぴったりのすてきなオブジェが完成しました。授業にも活用できそうです。


 すばらしい機会を設定してくださった茅野市美術館学芸員さん、三澤先生をはじめとするムサビのみなさん、本当にありがとうございました。


造形素材貸し出します!

2014年08月03日 21時20分16秒 | すわび。
「すわび」の柄澤です。
ワークショップで使ってきた大量の造形素材。「すわび」の仲間内では、貸し借りして授業で活用していたのですが、このたび諏訪郡内で、広く貸し出しをすることにしました。造形遊びは大量の素材を用意したいのですが、実際に用意するのは手間もお金もかかります。そこで、より多くの諏訪の学校で、我々の所有してる造形素材を活用していただくことにしました。
貸し出しを予定している素材は次のものです。カラーカード数千枚(形は全部で4種類)、色つき綿棒数万本、紙コップ数千個、紙皿数千枚です。

チラシは現在準備中です。基本は諏訪の学校での活用を考えています。たくさん使ってもらえるように宣伝していきたいと思います。

すわび恒例、夏のワークショップ

2014年08月03日 20時58分15秒 | すわび。
「すわび」の柄澤です。大変ご無沙汰しておりました。
すわび恒例の夏のワークショップが26日(土)に開催されました。今年から諏訪の全小中学校にチラシを配布し、子どもたちの参加を募りました。
9校から40余名が参加してくれました。今年の造形素材は、両面色違いの中厚造形紙をカットしたカラーカードを数千枚。
並べたり重ねたりする造形遊びを楽しみました。低学年は、広い部屋で並べる活動をしました。条件は「1回だけなら折ってもいいよ」でした。
6cm四方のカラーカード(両面合わせて10色)を様々な発想で並べたり重ねたりしていきました。

カラーカードはけっこう丈夫なので、1回だけでも折ると更に形のおもしろさが楽しめます。裏が見えると同時に2色見えるので色の組み合わせの美しさも楽しむことが出来ます。


高学年は、部屋と階段も使って活動をしました。条件は「2回まで折ってもいいし、丸めてもいいよ」でした。但し切ったり接着したりはできません。2回折ることで、高く積んだり重ねたりすることができます。


階段という場所から発想を広げる子もいました。


約2時間、たっぷり活動し、大満足の子どもたち。保護者のみなさんも子どもたちの発想の良さに感心していました。

毎年好評のワークショップですが、先生たちの参加が今ひとつなのが残念。そこで、別の研修会の中で広めたり、平日の夕方1時間だけのミニワークショップなどを企画したりしていこうと思います!

学芸員さんが仲間に!

2014年05月24日 23時10分08秒 | すわび。
「すわび」の柄澤です。
 先日、諏訪美術教育研究会の第一回総会を開きました。3月の人事異動で、諏訪支部の会員が減ってしまいましたが、今年度は諏訪地域の美術館・博物館にも会員募集をお送りしたところ、6名もの学芸員さんが入会してくださいました。諏訪市美術館、諏訪市原田泰治美術館、茅野市美術家、岡谷市のイルフ童画館の学芸員さんたちです。小中学校の先生方の新たな入会もあり、近年にない数の会員数となりました。連携の鍵は、やはり「人と人とのつながり」だと思います。入会してよかったと思っていただけるように、研修会や情報交換などを充実させ、いろんな学校で連携による学習を進めていけるようがんばります!
 諏訪市美術館では、今年度の新たな事業として「アートを身近に!」という、本物の収蔵作品をもって学校に出張する活動を始めました。早速、実施した中学校もあります。学校の外から異文化を持ち込むと、児童生徒の感性は、より刺激されます。さらに多くの学校に広めていきたいですね。

対話型鑑賞研修会in諏訪市美術館

2014年05月20日 20時26分58秒 | すわび。
諏訪美術教育研究会、略して「すわび」メンバーの柄澤です。
17日(土)に行われた諏訪教委会総会の研修会の一つとして、対話型鑑賞の研修会をおこないました。諏訪地域の小中学校、特別支援学校の先生たちが40名ほど参加し、4つのグループに分かれて対話型鑑賞をおこないました。今回は、諏訪市美術館の中で、展示作品4点を使わせていただきました。図工美術委員がファシリテーターとなり、20分ずつで2作品の対話型鑑賞をおこないました。初対面の先生たちが、1つの作品を通して対話していきます。何を言っても認められ、いろんな見方・考え方が広がる楽しい鑑賞となり、「子どもたちにも是非、経験させてあげたい」という声が多く寄せられました。美術館との連携のよさや可能性も伝えることができ大成功でした。