今年、最後に読み終わったのは『クレイジーヘヴン』でした。前に読んだ著者の作品『ワイルド・ソウル』がすばらしい出来だったので、さすがにそれに比べるとちょっと物足りなさが残る感じ。というか『ワイルド・ソウル』は秀逸すぎた。
主人公の恭一とヤクザの美人局をしている圭子が知り合い、やがて数々の事件に巻き込まれていく…。恭一の暴力性や冷徹さの表現の仕方はさすがに巧い。内容もテンポがよく一気に最後まで読める作品ですが、全体を通してエロ描写が多く、この辺の中身の充実さも『ワイルド・ソウル』よりはるかに弱い。
作品の流れからしてあまりにも絶望的な運命が待ち受けている2人の主人公だが、ただラストの救いがあるような展開で終わる結末は、心なしかホッとした気分になった。
評価:★★★☆☆
主人公の恭一とヤクザの美人局をしている圭子が知り合い、やがて数々の事件に巻き込まれていく…。恭一の暴力性や冷徹さの表現の仕方はさすがに巧い。内容もテンポがよく一気に最後まで読める作品ですが、全体を通してエロ描写が多く、この辺の中身の充実さも『ワイルド・ソウル』よりはるかに弱い。
作品の流れからしてあまりにも絶望的な運命が待ち受けている2人の主人公だが、ただラストの救いがあるような展開で終わる結末は、心なしかホッとした気分になった。
評価:★★★☆☆