西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

こうばるの赤い花

2014-06-05 20:06:07 | 石木ダム
この時期になると名も知らない赤い花が咲き始める。



石木ダム建設のための付け替え道路工事が中止になったのは2010年7月23日からだが、その前日の7月22日最後の座り込みの日、現場入り口に座り込んでいた私に、建設会社のガードマンさんが里山の中から赤い花をもってきてくれたのだ。



3月の終わりから始まった、付け替え道路工事に反対する座り込みは、3ヶ月に及んでいた。

こうばるのばあちゃんたちも、炎天下の中、連日の座り込みに参加されていた。



7月の建設現場入り口は、すさまじい暑さだった。

「このままでは死者が出てもおかしくない。」毎日の座り込みを見られていた、現場隣りのK建設の社長が長崎県へ掛け合って、話し合いの場が設けられ付け替え道路の工事は中止となったのだった。

その3ヶ月の間に、私はこうばるの肝っ玉母さんやばあちゃんたちだけでなく、現場のガードマンさんともすっかり親しくなったのだ。

ガードマンのSさんはこの花だけでなく、茎がねじれて小さなピンクの花を付ける「ねじばな」ももってきてくれたのだけど、それはまだ花を付けない。

もうすぐかな…。



あれから4年。
毎年、律儀に花を咲かせる名も知らぬ赤い花がいとおしく思える。

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