京大植物園TODAY

京都市左京区の京都大学北部キャンパス内にひっそり佇む現代の杜、京都大学理学研究科附属植物園の日々の風景を紹介します。

マンリョウ

2006年12月20日 17時41分13秒 | Weblog
マンリョウ(万両)はヤブコウジ科の常緑小低木。葉の下に赤い実を沢山つける。植物園の一画に群生している。雪が植物園をおおう時にマンリョウの赤い実は映えるだろう。濃緑の葉は傘だ。

センリョウ

2006年12月20日 17時06分39秒 | Weblog
センリョウ(千両)はセンリョウ科の常緑小低木。冬に赤い実をつける。マンリョウとよく似ているがマンリョウは葉の下に、センリョウは葉の上に実をつける。正月の縁起物として「千両、万両、蟻通し」が生け花で飾られる。「蟻通し」が植物園にあるのだろうか。今のところ不明。

ユキヤナギ

2006年12月19日 16時21分01秒 | Weblog
春には白い小さな花が木を覆うように咲く、そこでユキヤナギという名前がついたのだろう。冬のユキヤナギはまた風情がちがう。黄葉の中に時々紅の葉が見える。陰は緑が残っている。ただ全体が淡い。色を失う植物園にとっては貴重な暖色だ。足許にはチャンチンモドキの実が転がっている。

車止め

2006年12月18日 16時49分58秒 | Weblog
植物園の臨床部の入り口に車止めがある。ある観察会の時にお年寄りがこれはなにですかと園丁さんに聞いている。車止めの真ん中あたりが窪んでいる。木肌も新しい。ムカイノカッパも不思議に思った。園丁さんが「近所の猫がきて、ここで爪をとぐのですよ」という。植物園で遊ぶ、猫の挨拶みたいなものだ。人は余り気づいていない。

里山再生市民運動

2006年12月15日 20時44分11秒 | Weblog
里山再生市民運動「マツタケ十字軍運動」の忘年会の一風景。約50名が参加して盛り上がる。京北町の春日神社の神主井本さんが祝詞をあげて、みんな神妙な面持ちで祝詞に唱和する。人々はなぜ集まるのか。マツタケの魅力はあるだろう。しかし、それ以上に吉村文彦氏のおおらかな運動イメージがある。京都は里山に囲まれて形成された街である。街と里との交流も深い。人にとって「遊び」は欠かせない。「遊び」を介して街と里が触れあう。京都はちょっと面白い空間だと思う。

疎水(1)

2006年12月14日 18時23分15秒 | Weblog
植物園の東を疎水が流れている。不思議な事にシモからカミに流れている。計算された僅かな傾斜がつけられているのだろう。疎水の両わきには桜の木が並んでいる。春は爛漫とした彩りをそえるが、いまは骨格を露わにして紅葉に主役を譲っている。

小鮒

2006年12月14日 14時39分06秒 | Weblog
嵯峨野・広沢池の泥を研究している研究者がいる。広沢池は毎年12月に「鯉揚げ」をしている。泥を採るついでに小鮒を20匹ほど買ってきた。「泥を吐かせて食べる」といいながら一週間ほど飼っている。情が移らなければいいのだが。