第97回観察会は「京大植物園の竹を楽しもう」。案内人は京大フィールド科学教育センターの柴田昌三さん。長い観察会のなかで竹がはじめてというのも不思議だ。南の塀沿いが竹のコーナーでそこそこ目立つ。研究者が少ないというのが一因かもしれない。私たちは「竹」は大きなもの、「笹」は小さなものと思っている。しかし、正式には皮がハラリと落ちるものを「竹」といい、いつまでも残っているものを「笹」と区分するそうだ。そうすると、メダケは「笹」でオカメザサは「竹」となる。当らずとも遠からず、ということか。竹やぶの近くの通路に孟宗の筍が頭を少し出している。筍はいまが旬だ。(ムカイノカッパ)