多摩森林科学園は、小石川植物園(東大植物園)などと同様、街中にある。7haの分類園的な樹木園は、広大な試験林につながっているが、試験林は非公開になっている。一般公開園であるだけあって、公開部分と試験研究のための領域のめりはりがはっきりとつけられているが、公開部分がどこか「公園」のようになってしまうのは仕方のないことなのだろう。
多摩森林科学園の樹木園を歩く。スギ科セコイア属の2種が並べて植えられている。京大植物園でもお馴染みのメタセコイアと、セコイア(センペルセコイア)。センペルセコイアは、樹高110メートルにも達する世界で一番背の高くなる樹木という。一般公開の分類園らしく、整然としているのとパネル解説がしっかりしている。
メタセコイア(Metasequoia glyptostroboides, CUPRESSACEAE)
センペルセコイア(Sequoia sempervirens, CUPRESSACEAE)
メタセコイア(Metasequoia glyptostroboides, CUPRESSACEAE)
センペルセコイア(Sequoia sempervirens, CUPRESSACEAE)
第77回京大植物園観察会がお盆休み明けの8月20日に行われた。案内人は、左京区在住歴40年以上のシンガー・ソングライター、くすきしんいちさん。観察会では、植物園や、その周辺の御陰通りや東大路通り界隈への思いを歌声に乗せて聞かせてくださった。参加者からも、最近の植物園での発見の報告などがあり落ち着いた観察会となった。