京大植物園TODAY

京都市左京区の京都大学北部キャンパス内にひっそり佇む現代の杜、京都大学理学研究科附属植物園の日々の風景を紹介します。

奇妙な球体

2007年01月31日 20時17分40秒 | Weblog
植物園の向に農学部綜合館がある。その南の入り口に奇妙な球体が展示されている。森林科学3回生の作品らしい。人に聞くとまだ過程の段階とのことだ。設置した角度から考えると地球儀の角度だ。しかし、ムカイノ・カッパが思いつくようなものは彼等は作らないだろう。完成がちょっと楽しみだ。

鳥男

2007年01月30日 20時00分29秒 | Weblog
影はいろいろな事を想像させる。植物園の池にはしばしばアオサギの幼鳥らしきものが来る。ムカイノ・カッパが追う。彼は逃げ、高い木にとまる。そろそろと写真を撮る。影だ。ふっと思う、つげ義春の「鳥男」だ。「鳥男」は水門に佇み、そして飛ぶ。アオサギの幼鳥はムカイノ・カッパの気配で飛ぶ。「鳥男」は落ちる。アオサギの幼鳥は飛んで行く。人間と鳥との差はその程度のものだ。

ジャノヒゲ

2007年01月25日 20時42分07秒 | Weblog
ユリ科の植物。別名、リュウノヒゲともいう。ムカイノ・カッパには馴染みの植物だが「ジャノヒゲ」という立派な名称があるとは知らなかった。昔、笹竹で鉄砲を作りその玉がこの「ジャノヒゲ」の実だった。実の核が固く丁度笹竹の空間と合っていた。「クスダマ鉄砲」と称して遊んだが、なぜクスダマという名称になったのかは分からない。

重宝な図鑑

2007年01月25日 20時10分24秒 | Weblog
素人が木を調べる。思いつくのが葉を一枚採るという行為である。しかし、葉一枚を持っていても普通の図鑑ではなかなか該当する樹木には到達しない。原寸図鑑『葉っぱでおぼえる樹木』はムカイノ・カッパにとっては重宝な図鑑だ。葉と似たものを探し、原寸だから重ねてみれば特定できる。この本は2005年に柏書房から刊行されている。定価は3400円。

第46回観察会

2007年01月25日 19時23分12秒 | Weblog
第46回観察会は地球研の瀬尾明弘さんの「シダの多様な生活」。気にしていないと見過ごしやすいシダが今回のテーマ。群生はしていないが植物園の各所にシダが生えている。葉裏にびっしりと胞子を蓄えたシダ、葉の表と裏が余り変わらないシダ、植物園の中にもいろいろな種類があるようだ。植物園の温室の中にはシダの貴重な標本があるという。昔、植物学教室の中にシダ専門の研究者がいたのだろう。主不在ながらもその標本は大事に保存されている。

宿り木

2007年01月10日 11時36分31秒 | Weblog
宿り木にはちょっと考えさせられる。木から木が生えているのだから変だ。ただ、ヤドリギ科という分類がある以上は彼等にとってそれが常態だ。首をかしげながらも納得するしかない。宿り木が繁茂すると親木(?)が枯れることもあるという。加減の妙というのも宿り木は体得しているのだろう。