できたてほやほや、ほっかほっかの「京大植物園まつり2006」のポスターを見せて頂きました。イラストを描いてくださったのは、油彩画家のkinopさん。kinopさん、京大植物園の特徴を見事に捉えた素敵な絵をありがとうございます!
【京大植物園祭り2006のお知らせ】
2006年11月23日(木)京大植物園・京大総合博物館ジョイント・ワークショップ
テーマ:『植物採集と植物園―生きている“標本”の存在価値を考える―(仮)』
- 10:30-12:00 植物園観察会スペシャル
案内人:村田源さん(植物分類学; 元京大理学部植物学教室講師)
(昼休み)
- 13:00-14:20(予定)総合博物館見学会
案内人:河野昭一さん(植物学;前京大総合博物館長)
- 14:30-16:00(予定)懇談会(於:京大総合博物館内会場)
「植物園と博物館:いま、生きている“標本”の存在意義を考える(仮)」
(終了後、懇親会を予定)
そのほかの企画:
・11月23日から25日まで:写真展「京大植物園の四季」(北部構内にて)
・11月25日:フリーマーケット(北部構内にて)
主催/問い合わせ: 京大植物園を考える会
共催:京都大学11月祭 北部祭典実行委員会
2006年11月23日(木)京大植物園・京大総合博物館ジョイント・ワークショップ
テーマ:『植物採集と植物園―生きている“標本”の存在価値を考える―(仮)』
- 10:30-12:00 植物園観察会スペシャル
案内人:村田源さん(植物分類学; 元京大理学部植物学教室講師)
(昼休み)
- 13:00-14:20(予定)総合博物館見学会
案内人:河野昭一さん(植物学;前京大総合博物館長)
- 14:30-16:00(予定)懇談会(於:京大総合博物館内会場)
「植物園と博物館:いま、生きている“標本”の存在意義を考える(仮)」
(終了後、懇親会を予定)
そのほかの企画:
・11月23日から25日まで:写真展「京大植物園の四季」(北部構内にて)
・11月25日:フリーマーケット(北部構内にて)
主催/問い合わせ: 京大植物園を考える会
共催:京都大学11月祭 北部祭典実行委員会
以前、京大植物園に勤務されていた小島巌さん(現・京都大学生態学研究センター技官)が、京大植物園での堆肥作りについて少し書かれていますので、ここにご紹介したいと思います。京大農場と、植物園での堆肥の作り方の違いが書かれてあって面白いです。
出典は、「龍谷大学里山学・地域共生学オープン・リサーチ・センター2005年度年次報告書」、第4章「研究活動」報告(5)土屋和三(龍谷大学文学部)・小島巌(京大生態研)『「龍谷の森」の里山づくり―落ち葉の腐葉土づくり―』pp.203-208.です。
(以下、第2節「腐葉土づくりの工夫(小島巌)」より一部抜粋・引用)
『これまで、私は2種類の堆肥(腐葉土)をつくり、実験圃場や植物分類学・生態学の研究用の植物を育成してきた。
一つは、京都大学農学部農場で作った「野天積み堆肥」。それは、稲わらを50cm積み上げ、水を掛け、窒素源として硫安を加え、足で踏みつけ、稲わら全体から水が滲み出る程度まで吸水させる。それを繰り返して150cmほどに積み上げ、水を掛け、古むしろで被う。その後、温度が徐々に上昇し60-70度になり、そして下がったときに切り返しを行い、水を積み込みのときと同じ要領で補給する。この手順で2度の切り返しを行い完成を待つ。材料の2倍の水が必要である。この堆肥は、農作物の実験圃場に鋤きこんでいた。
もう一つは、京都大学理学部植物園で、毎年の秋に園内の道の落ち葉掻きをして、腐葉土づくりをしていたときの方法である。それは、植物園内の池からの滲み出しで湿っている場所を選び、土を50cm掘り、落ち葉をいれ、地上150cm位までこんもりと盛り上げただけの「簡単な野天積み」で、切り返しも行わず、窒素源も加えず完成を待つ。出来上がっても、表面は乾いたまま、水がまわらない個所もあり、落ち葉がそのままの個所や未熟な個所といろいろで、4cm目の網で作った篩に通し、下に落ちたものを腐葉土として使っていた。この腐葉土は、鉢物の土に適量混ぜていた。理学部植物園で栽培するのは、研究用の野生植物であるので窒素を加えていない。』
出典は、「龍谷大学里山学・地域共生学オープン・リサーチ・センター2005年度年次報告書」、第4章「研究活動」報告(5)土屋和三(龍谷大学文学部)・小島巌(京大生態研)『「龍谷の森」の里山づくり―落ち葉の腐葉土づくり―』pp.203-208.です。
(以下、第2節「腐葉土づくりの工夫(小島巌)」より一部抜粋・引用)
『これまで、私は2種類の堆肥(腐葉土)をつくり、実験圃場や植物分類学・生態学の研究用の植物を育成してきた。
一つは、京都大学農学部農場で作った「野天積み堆肥」。それは、稲わらを50cm積み上げ、水を掛け、窒素源として硫安を加え、足で踏みつけ、稲わら全体から水が滲み出る程度まで吸水させる。それを繰り返して150cmほどに積み上げ、水を掛け、古むしろで被う。その後、温度が徐々に上昇し60-70度になり、そして下がったときに切り返しを行い、水を積み込みのときと同じ要領で補給する。この手順で2度の切り返しを行い完成を待つ。材料の2倍の水が必要である。この堆肥は、農作物の実験圃場に鋤きこんでいた。
もう一つは、京都大学理学部植物園で、毎年の秋に園内の道の落ち葉掻きをして、腐葉土づくりをしていたときの方法である。それは、植物園内の池からの滲み出しで湿っている場所を選び、土を50cm掘り、落ち葉をいれ、地上150cm位までこんもりと盛り上げただけの「簡単な野天積み」で、切り返しも行わず、窒素源も加えず完成を待つ。出来上がっても、表面は乾いたまま、水がまわらない個所もあり、落ち葉がそのままの個所や未熟な個所といろいろで、4cm目の網で作った篩に通し、下に落ちたものを腐葉土として使っていた。この腐葉土は、鉢物の土に適量混ぜていた。理学部植物園で栽培するのは、研究用の野生植物であるので窒素を加えていない。』