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三丁目の夕日の乗車記

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特急「はちおうじ」3号乗車記

2019-09-30 21:35:19 | JR
毎度ご覧頂きありがとうございます!!
今回は2019年春のダイヤ改正で「中央ライナー」の特急格上げに伴い新設された特急「はちおうじ」に乗車してきましたのでレポします。ここは平日夜17時30分東京駅です。一日の仕事を終え会社から帰路に着く通勤客で駅構内外問わず大変な混雑となっています。今回、乗車する特急「はちおうじ」は中央線ホームの1.2番線から発車します。この中央線ホームはコンコース階がある地上1階に比べて約2階分高い地上3階相当の場所に位置していているため、上の画像のように行列が出来ているコンコースとホームを結ぶ長いエスカレーターに乗ってホームに向かいます。辿り着いたホーム上は2〜4分間隔で発着していく列車に合わせて動く利用者達で混雑した状況となっています。そんな混雑しているホームから発車する特急列車に乗車する訳ですが、その前に今回乗車する特急「はちおうじ」の概要を紹介しておきたいと思います。
特急「はちおうじ」は2019年3月16日から平日朝夕の通勤時間帯に東京〜八王子駅間で運行されている所謂「通勤特急」で、前身の2001年12月から運行されていた「中央ライナー」を格上げした形で登場しました。
使用車両は他の中央線特急にも使用されている新型特急車両のE353系で、特急化に伴い「中央ライナー」時代のE257系0番台やE351系による運行から変更されています。
停車駅は東京、新宿、立川、八王子の4駅で「中央ライナー」時代と変わりませんが、運行区間から末端区間である八王子〜高尾駅間が廃止されています。気になる運行本数ですが、上り便に関しては「中央ライナー」時代と変わらず朝ラッシュ前の時間帯に2本運行されていて、下り便は1本増の6本が夕ラッシュ時間帯から深夜にかけて運行されています。また、従来は「中央ライナー」と特急「かいじ・あずさ」は停車駅こそ同じでしたが種別に差があるため料金体制が異なっていました。
これが「中央ライナー」の特急化に伴い特急「かいじ・あずさ」と料金体制が同一化した為、中央線特急を利用する場合の夕方16時〜23時台の東京・新宿から立川・八王子への有効列車本数が12本(八王子へは11本)に増加しました。
また、「中央ライナー」時代は予めライナー券を購入した上で乗り遅れてしまった場合は後続の列車に乗車する事は出来ませんでしたが、特急化によって乗り遅れてしまった場合でも後続の特急列車に乗車する事が出来るようになりました。
料金こそ値上げとなっていますが、その分利便性や快適性が大幅に向上されているので上手くカバーする事が出来ているのではないかなと思いますそんな感じで時刻表を色々見ているとホーム上に設置されている電光掲示板に特急「はちおうじ」下り便の1本目が表示されました。東京駅を18時ちょうどに発車する特急「はちおうじ」1号八王子行きです。
始発駅の東京から終点の八王子までの所要時間は54分で、同時間帯に走る無料優等最上位種別である通勤快速が同区間を約1時間で走破するので約5分ほど早い形となっています。律儀にも電光掲示板では行先と列車名を交互に表示していますが、行先の地名が列車名となっている関係で漢字表記か平仮名表記かの差になってしまっています。英語表示に関しては完全に同一で列車名表示の時だけ赤文字に変えられているので、表示途中に何故か一部分だけが赤文字に変わるというよく分からない表示になってしまっています。列車名自体は単純で分かりやすくて良いと思うんですけどね…発車時刻5分前の17時55分頃にホーム上の3箇所に設置されている指定席券売機の様子を見てみると、特急券を求める乗客が列をなしていました。
但し、基本的に発車時刻の25分前からホーム上のライナー券うりばでのみ乗車整理券を購入することが出来た「中央ライナー」時代と比べて、今は駅改札口などに設置されている指定席券売機やみどりの窓口などで事前に特急券を購入することが出来るほか、駅で特急券を買わずに乗車することが出来る「えきねっとチケットレスサービス」などがあるため「中央ライナー」時代と比べてホーム上に設置されている指定席券売機前の行列が幾分か緩和されているように感じました。そしてホーム上の各乗車位置前には乗車待ちの長い列が形成されていました。ホーム上には特急列車用の乗車位置案内のほかに一般列車用の乗車位置案内もありますが、区別がつけられるように特急列車用の乗車位置案内にはしっかりと「特急列車」と表記されています。但し、12両編成と9両編成では乗車位置が異なりますのでその点はご注意を…
そんな特急「はちおうじ」1号ですが、当日は安全確認を行った影響で中央線全線に5〜10分程度の遅延が発生していて発車時刻の18時00分を過ぎても使用車両が東京駅に到着していませんでした。そして18時1分に7分遅れで先行電の快速高尾行きが発車していきました。
この快速高尾行きが使用していた2番線に到着する予定なので少なくともこの時点で5分の遅発は確定ですね…そして快速高尾行きの発車から数十秒で電光掲示板に接近表示が流れ、18時2分に5分遅れで特急「はちおうじ」1号に充当されるE353系車両が入線してきました。到着して暫くしてからドアが開き慌ただしく乗車が始まりました。この間に側面のLED表示を記録しておきます。ご丁寧に号名付きですね…
そして1番線側に到着する快速列車を待ち、18時6分に6分遅れで東京駅を発車していきました。ちなみにその後は10分以上遅れていた先行列車に行く手を阻まれながら走行したため、終点の八王子駅に着く頃には遅延が約13分ほどに増加してしまっていました。さて、お次は私が乗車する特急「はちおうじ」3号です。
3号は1号とは異なり1番線からの発車となります1号発車直後の指定席券売機が空いてる時間のうちに3号の空席状況を見てみると、普通車とグリーン車ともに空席ありとなっていました。最終的にも満席になることは無かったので直前で購入すること自体は可能なようです。
但し、金曜日などの利用が増える日は予め特急券を購入しておく方が得策かと思われます。その後、コンコース階にある売店などで軽く買い物をし18時20分頃にホームに戻ってきました。指定席券売機の前には特急券を求める行列が出来ており、各号車の乗車位置にも数人が並んでいました。また、この頃になると遅延も解消されて東京駅を発着する列車に関しては一部列車を除いて定時運行に復帰していました。そして1番線を先に使用する18時25分発の快速青梅行きが定刻で発車していきました。暫くすると接近表示が流れ…発車時刻の3分前である18時27分に乗車する特急「はちおうじ」3号が入線してきました。特急列車の始発駅で発車時刻3分前に入線というのはかなり短い方だと思いますが、送り込みが回送なので降車や清掃に掛ける時間が必要ないからこそ出来る事ですね個人的には折り返し駅において発着合わせて1時間に約40本を1面2線のホームで捌いてる中で特急列車を走らせていること自体が奇跡に近いと思いますが…汗到着して暫くするとLED表示が回送から切り替わりました。

特急「はちおうじ」は普通車とグリーン車の2種類の座席が設定されています。
運行区間である東京〜八王子間は1時間以内で走破してしまうという特急列車としては超短距離ですが、「せっかく乗るなら…」という単純な理由で今回はグリーン車を選択してみました。
まぁ、たまには贅沢してもバチが当たることはないでしょう…グリーン車は9号車で、これは12両編成であっても9両編成であったとしても同じです。グリーン車であることを示す四つ葉のクローバーを模した「グリーンマーク」を横目に車内に入ります…E353系のグリーン車は半室構造となっていて、車両八王子寄りには車椅子対応の化粧室や乗務員室、くずもの入れ、荷物置場、多目的室、AEDなどが設置されています。客室はその奥で、グリーン車マークが小さく入った赤色の自動ドアを超えた先にあります。こちらがグリーン車の車内です。
E353系のグリーン車は白と赤を基調とする内装になっていて通路にはレッドカーペットが引かれています。
座席はレッドブラウンとシルバーのツートンで、コンセントとロゴ入りの可動式マクラが各座席に整備されています。座席配置は2+2の4列配置ですが、八王子寄りの最前列のみ車椅子対応席となっている関係で1席ずつ少ない1+1の2列配置になっています。そんな感じで色々撮影していると発車時刻になり、18時30分に定刻通り東京を発車しました。東京駅発車時点でグリーン車には定員が30名のところ9名ほどが乗車しており乗車率としては悪くはありません。
短距離特急列車のグリーン車ということもあり、個人的にはもっと乗車率が悪いだろうと思っていたので意外な結果でした。

東京駅を発車すると横目に山手線や京浜東北線などを見ながら最初の通過駅である神田を通過しました。

先行電が3分前を走っているということもあり、御茶ノ水駅手前では速度を落としましたが、停車することなく御茶ノ水を18時34分にゆっくりと通過しました。

御茶ノ水からは途中の三鷹まで緩行線の列車と並走しながら複々線区間を走行していきます。

御茶ノ水を通過後も速度を上げることはなく、神田川の横をゆっくりと走行していき18時40分に四ツ谷を通過しました。

四ツ谷を通過すると運行区間内唯一のトンネルである御所トンネルを抜けて国立競技場や新宿御苑の近くを走行していき、18時45分に唯一の都心側途中停車駅である新宿に到着しました。

新宿ではホームに多くの乗客が列を作り列車の到着を待っていましたが、殆どが普通車の利用客のようでグリーン車に乗車してきた乗客は1名のみでした。

そして18時46分に1分遅れで新宿を発車しました。

新宿を出ると次の停車駅は30分走った先の立川なので長い走行が続くことになります。

その後、昼間時の快速列車程度の速度で大久保、東中野の2駅を通過していき18時50分には東西線との連絡駅である中野を通過しました。

中野までは各駅に止まる緩行線とは違い主要駅のみに停車していた急行線を走る列車でしたが、中野から先は急行線を走る快速列車も各駅に停車していくためノロノロ運転が日常的に発生している区間に入っていきます。

更に当日は前記の安全確認の遅れを引きずった列車が前を走っているため、後続電も軒並み遅延が発生しており乗車電に関しても中野通過直後から速度を徐々に落としていきました。

その後、低速で18時52分に高円寺を通過しましたが、通過後に更に速度を落としたため阿佐ヶ谷を通過する頃には1分の遅延が発生していました。

その後も「杉並三駅」区間をゆっくりと通過していき19時1分に吉祥寺を通過する頃には遅延が2分に拡大していました。

そして19時3分に通過した三鷹で快速豊田行きを追い抜きました。

東京駅を発車してから33分走っていますが、ここで初めての追い抜きです。

しかし、追い抜いたあとも先行電が直ぐ前を走行しているため速度を上げることはできず、ノロノロ運転を続けていきます。

次の武蔵境を19時6分に通過する頃には遅延が3分に拡大しました。
3分の遅延と言うと響きとしては小さく感じますが、実際では列車1本分の遅延時分なので影響としては大きいです。

その後もノロノロ運転が続き19時13分に通過した国分寺で快速青梅行きを追い抜きました。

国分寺を通過した直後は速度を上げましたが、次駅の西国分寺を通過する頃には元通りの速度に戻っていました。

そのまま高架線をゆっくり走り19時20分に5分遅れで郊外側の唯一の途中停車駅である立川に到着しました。

立川では7名が降車しました。
全体的に立川で下車する傾向の方が高いみたいですね…

そして19時21分に4分遅れで立川を発車しました。

立川駅発車後は先行電との間隔が空いたこともあり、一気に速度を上げて夜の多摩地域を爆走していきます。

車窓に広がる住宅街の夜景を見ながら走る姿は、まさしく通勤特急の醍醐味だと思います。
他の特急列車には無い雰囲気の車内で寛ぎの時間を過ごします…

多摩川を越えて日野や豊田といった住宅街が広がるエリアを通過していきます。

そして豊田の車両基地の横を通り過ぎた後に浅川を渡るともう終点の八王子はすぐそこです…自動放送+車掌による手動放送が流れ終わる頃にゆっくりと駅構内に進入していき、19時32分に5分遅れで終点の八王子に到着しました。降車すると既に列車の行き先表示は回送に切り替わっていました。運用としてはこの後は輸送障害が起こらない限り、回送として新宿に戻り21時00分発の特急「あずさ」35号松本行きの運用に就くことになっています。折り返し回送の発車時刻が19時43分なので、ダイヤとしてはかなり余裕があります。遅延が発生することが多い中央線のラッシュ時間帯を走る特急列車ということで、少し余裕をもたせているのだと思います…暫くすると19時40分頃に到着番線の反対側に別のE353系が入線してきました。こちらは新宿を19時00分に発車した特急「あずさ」31号松本行きで、両列車は新宿視点で15分しか差がないので先行電の特急「はちおうじ」3号が八王子に到着してから回送で発車するまでの間に両列車が顔を合わせるダイヤが組まれています。特に珍しい光景でもないですが、乗車した記念として駅名標と絡めながら撮影してみたりしていました。そんな感じで色々とホーム上を物色していると、発車時刻になり19時43分に定刻通り回送列車として新宿に向かって発車していきました。

特急「はちおうじ」に乗車するという目的は達成出来ましたし、時間も無かったので回送列車の発車を見送って私も改札口に向かうことに…今回、ライナー列車の特急化に伴い新設された特急「はちおうじ」に乗車してみましたが、働き方改革や時差Bizなどの動きが進み通勤特急の在り方が問われているなか今後のダイヤ改正で増便されていくのか減便の一途をたどっていってしまうのか気になる列車でした。
あと、今回は記事中で殆ど触れませんでしたが同じ経緯で運行が開始された特急「おうめ」の方にも機会があれば乗車してみたいと思いました。
運行時間帯的に乗車するのはかなり難易度が高いですが…汗以上、特急「はちおうじ」3号乗車記でした!!

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
青梅ライナー (葉山夏海)
2019-10-11 00:18:21
ご無沙汰しています。転職したこともあり、すっかり東京に行かなくなりました。青梅ライナーにはよく乗りましたが、まだ特急はちおうじとおうめには乗っていません。青梅ライナーや中央ライナーでは半室でしたがグリーン車はほぼ満席でした。ライナーの特急化は値上げの色が濃く、あまり賛成できないですね。湘南ライナーも特急しょうなんになってしまうのでしょうか。
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Unknown (basukoredaisuki)
2019-10-13 18:35:57
こちらこそご無沙汰しております。
仰る通り、青梅ライナー・中央ライナー時代のグリーン車は満席だった事が多いですよね
特急化に伴い料金が値上げされましたが、その分利便性などが向上しているので上手くカバー出来ているかと思っていましたが中々乗車率を見るにキツイみたいです…
通勤特急として日常的に使う人からすれば値上げはかなりの打撃ですからね

湘南ライナーに関しては特急「おだわら」になるのではないかと言われています。
(過去のJR東日本の商標登録の関係から)
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