教室が雨漏り!
大変なことです。ということで屋根裏を点検すると…。
「小動物が住んでいた後があります」
と業者は涼しい顔でのたまった。
住んでいたことは知っている。
かつて天井を走る動物の物音に辟易し清掃業者呼んで相談するが、天井隙間が狭くて人が入れないからと却下されていた。ネズミではないもう少し大きい何かがいる。天井つついたり、見上げて大声出すけどいなくならず。
「やつだって生活してんだから」と言う人もありそのまま放置していたら、ほどなくして音がしなくなった。だから天井裏に何かがいたことは忘れていた。というより積極的に忘れようとしていた。
業者に残骸掃除してもらい、ネズミですか? それともハクビシンですか?と問うと、
「たぶん、あの様子はイタチじゃないでしょうか」
イタチ!
アッという顔をした私に、「何か思い当たることがあるのですか?」
そう、あるのです。
もう何年前だろう。庭でバンと戯れていたら突然バンが教室入り口のこんもりとしたあじさいの根元にダイブした。目の前でジャンプして、草むらにザザアーと飛び込んだ。
そしてドタンバタンと二度ほど大暴れしたすえ、ピョンと目の前に飛び出してきたバンの口にはイタチがくわえられていた。
ピカピカお目々で、ドヤ顔で。
そういえばその頃だった。天井裏の物音がしなくなったのは。
そうか、そうだったのか。
あればバンのお手柄だったんだ。
「そんな元気なワンちゃんだったんですか?」
はい、10歳の頃のことだと思います。亡くなって1年経つから、かれこれ7.8年前ですけどね、と返すと、
「霊前に手を合わせておいた方がいいですね」
営業マンの極意かもしれないけれど、いいですね、こういう人。
バンのお手柄話を帰宅したチャーに堰を切るように話すと、
「またバンか。そういうの親ばかっていうんだよ」
古い写真ひっくり返し、若い頃のバンの写真見ながら、あの時のイタチ事件を一人反芻する。
1歳の頃。小学生と戯れるバン
8ヶ月の頃 年賀状スケッチモデルとなる
大変なことです。ということで屋根裏を点検すると…。
「小動物が住んでいた後があります」
と業者は涼しい顔でのたまった。
住んでいたことは知っている。
かつて天井を走る動物の物音に辟易し清掃業者呼んで相談するが、天井隙間が狭くて人が入れないからと却下されていた。ネズミではないもう少し大きい何かがいる。天井つついたり、見上げて大声出すけどいなくならず。
「やつだって生活してんだから」と言う人もありそのまま放置していたら、ほどなくして音がしなくなった。だから天井裏に何かがいたことは忘れていた。というより積極的に忘れようとしていた。
業者に残骸掃除してもらい、ネズミですか? それともハクビシンですか?と問うと、
「たぶん、あの様子はイタチじゃないでしょうか」
イタチ!
アッという顔をした私に、「何か思い当たることがあるのですか?」
そう、あるのです。
もう何年前だろう。庭でバンと戯れていたら突然バンが教室入り口のこんもりとしたあじさいの根元にダイブした。目の前でジャンプして、草むらにザザアーと飛び込んだ。
そしてドタンバタンと二度ほど大暴れしたすえ、ピョンと目の前に飛び出してきたバンの口にはイタチがくわえられていた。
ピカピカお目々で、ドヤ顔で。
そういえばその頃だった。天井裏の物音がしなくなったのは。
そうか、そうだったのか。
あればバンのお手柄だったんだ。
「そんな元気なワンちゃんだったんですか?」
はい、10歳の頃のことだと思います。亡くなって1年経つから、かれこれ7.8年前ですけどね、と返すと、
「霊前に手を合わせておいた方がいいですね」
営業マンの極意かもしれないけれど、いいですね、こういう人。
バンのお手柄話を帰宅したチャーに堰を切るように話すと、
「またバンか。そういうの親ばかっていうんだよ」
古い写真ひっくり返し、若い頃のバンの写真見ながら、あの時のイタチ事件を一人反芻する。
1歳の頃。小学生と戯れるバン
8ヶ月の頃 年賀状スケッチモデルとなる
もしよければ会ってくださいませんか?