バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

遠征の意義

2011-02-17 07:06:35 | Badminton
 野田ジュニアの面々、今週末は新潟遠征に出発する。今年で7回目になる。
 若葉カップには新幹線で行く。それが結構落とし穴だった。子ども達は「ワーイ、新幹線だー」ってはしゃぎまくり、みんなお上りさんになってしまい試合モードでなかった。そんな苦い経験から選手と監督、コーチだけで乗り物で移動する経験を積まなければいけないということになった。特に新幹線慣れさせようという事で、新潟遠征を取り入れた。
 川間駅に集合した子らは、スキーいくのか?って重装備だったり雪道に備えて長靴だったりと、子離れできていない保護者の過剰な心配を背中に感じての出発なのでした。2年目からは5年生以下でチーム編成して、新チームの第一歩とのコンセプトを固めていった。この遠征をさらに発展させたのが、春合宿。若葉にむけて集団行動に慣らしチームワーク作りが目的だった。結局のところ何もかも若葉につながっていたんだけど、その成果は数年後に出て男子チーム全国優勝を果たした。
 2年目の新潟遠征は女子監督として同行した。体育館に到着し開会式を終え、軽くアップしたところで練習試合開始となった。野田ジュニアの皆はすぐに半袖短パンになった。ゲーム中このスタイルになるのは当たり前のことなので寒くたって違和感無い光景だけど、新潟チームの監督は「千葉から来た皆は半袖短パンだー。お前らそんな格好でやってんじゃない!」と高い声で子ども達を一喝していた。さすがT監督。勝つか負けるかではなく、こういった視点で子ども達を叱咤激励する教育者なのです。私はと言えば、遠方から来たチームを温かくもてなそうとする保護者の気配りに感じ入り、それをそのままチームに持ち帰ったのでした。
 
 

受けとめたか?

2011-02-17 00:00:52 | バネ
 よく言う話だけど、先生が生徒を叱る時にはそれなりの理由がある。そしてその多くは、このままじゃまずいと危機感を抱いた時で、更には、今叱る事でその子の向上が期待できるとき。そうはいっても感情ってヤツはいつも論理的にことが運ぶわけじゃなく、アー言い過ぎちゃったかなとか、ちょっとぬるかったかなって後で反省することも多々あります。
 過去にやっちゃった最大の失敗は、泣き出すまで叱ってしまった事。その後のフォローは数年間に及んだのです。それ以降気をつけるのは1叱り2褒める事。誰だって良い言葉は耳に心地よいから。これもよく言う言葉。褒めるのはただでできる。
 さて本日もそんな状況で叱りをいれる。バネは先生と生徒だけの世界でやっているから、多少の論理の不具合は当事者のやりくりで解決します。叱った以上、その後に責任を持つ事になるけど、人の心はなかなかなもので、直球には直球が返ってくる。高校入試を終えた君が、「あんなに世話になった先生に挨拶するのが普通だろ」って何気なく吐いた言葉にズシンと来ました。いつも無反応に見えた君だけど、きちんと直球受け取っていたんだね。
 日当りのいい芝生の上で無防備な体勢で寝るバン。そっと近づきブラッシングしてやるといびきをかいて寝はじめた。さらに首輪を外し、首の辺りも丁寧にブラッシングしていると、さっきまでのうっとりした表情はなくなり、耳に緊張が走っている。首の辺りをまさぐられながら、首の後ろに蚤取りの薬を垂らされたことを思い出したらしく逃げる体勢とっている。
 やっぱり犬は犬だね。好きか嫌いか。安全か危険か。勘は鋭いし飼い主に忠実だけど、直球を受け止めるだけの心の力は無い。所詮動物。その程度と思ってつきあったほうがいいね。