まいにちまいにち

お母さんの毎日は いつも同じようで、
少しの素敵がチラリ。

気持ちのあつまり

2011-07-05 | まいにちのこと

知人達が被災地へ。
彼らは おそらく4.5回目の訪問。
汚泥の運び出しのお手伝いに行ったのが最初で、農家の方もいるので、その時期に美味しい
野菜や果物をお届けしたり、ご当地ヒーローショーで、子供達に楽しんでもらったりしている。

目的の避難所の“ほしいものリスト”を見ると、いろんなものが載っている。
特に気になるのは防虫グッズで、こんなものも売られているのかと初耳のものも。
それらが身近にない私の生活は、なんて衛生的に保たれているのだろうと
今更ながら ありがたいと思う。

 
 

知人達に声を掛けて集まった 防虫グッズ。 ベビー蚊帳を買ってくれた人もいる。
「家に余っているものがあれば・・・」 と呼びかけはしたが、防虫グッズが余っている時期では
ないことくらい重々承知している。
ただ、やっぱり 「買ってください」 と呼びかけるほど 私には影響力はなく。
それでも、「募金のつもりで・・・」とわざわざ届けてくれるみなさんの温かい気持ちは、ほんとうに
嬉しい限り。 私が使わせていただく訳でもなければ、私の知人が困っている訳でもない。
だからこそ、気持ちをともにしてくれる人たちの存在が 私に勇気をくれる。

 
避難所の玄関です(小学校が避難所になっています)
お届けしてもらったら、とても喜んでいただけたと報告を受けました。
ただ、想像以上のハエに驚いたらしく、根本的なハエの駆除が待たれます。
7箇所の避難所にお野菜を届け、そのうち2箇所で子供達のためにわたあめやポップコーンの
屋台をやったら、そのわたあめにハエが群がってくるのだそうです。
それでも、居てもたってもいられない心情とは裏腹に、私のできることなんて知れていて・・・
ただただ 「できるときに、できることを」 と常に思わずにはいられません。



以前から 泣くのがわかっていてネットで読んでいた言葉達が、1冊の本になっていた。
昨日 本を借りてきて読みながら あ~私は泣きたかったんだと思った。
あたたかいエピソードに、嬉しい涙を流したかったのだと。
 『この言葉を忘れない』
“東横線の車掌さん、アナウンスで「大変なことになってますが、ここが頑張りどころです。
みんなで力を合わせて乗り切りましょう!」と。たぶん、マニュアル外だと思う。素敵だ。”
“亡くなった母が言っていた言葉を思い出す。「人は奪い合えば足りないが分け合うと余る」
被災地で実践されていた”
(文中より)