脳のミステリー

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中高年はやせなくていい! 本当ですか?

2009-07-08 10:13:00 | Weblog
やっぱり「ちょい太」、やせ形より7年長生き…厚労省調査6月10日14時32分配信 読売新聞とパソコンの画面で読み取った途端、先日久しぶりに会った柴田教授を思い出した。

教授が下さった本の題名が『何と病気にならない体はプラス10kg』・・・中高年はやせなくていい!・・・ダイエットは損ばかり!・・・メタボリックに根拠なし! と言いきっている。柴田教授は北大医学部を卒業された医学者だが、1970年代から老人医療に携わっている。現在は桜美林大学大学院老年学教授であり、日本応用老年学会理事長でもある。
色々な著書の中でも「8割以上の老人は自立している」とか元気に長生き元気に死のう」何ていうのは先生らしいなと思っていた。老齢者に肉食を勧め、食生活の指針のコンセプトの第一は、「食品の多様性」だと語っている。食品の多様性が豊かなことは、寿命を伸ばすことや生活機能を維持するために重要であり、栄養学的にも大切なことであり、また、食品の安全性を担保、確保するためにも重要なことだと言っている。
教授は相変わらず熱心に「日本人の栄養の危機 -食育における中高年の役割」を力説なさっていらした。
私はいつも言っている様に「私は好きな物を好きなだけ食べて(最近は胃が小さくなったせいか少量)折角標準体重になったからいいの」と、すると教授は笑っていた。
昨日もクーに特別に下さった本も・・・

読売新聞 の記事によると
40歳時点の体格によってその後の余命に大きな差があり、太り気味の人が最も長命であることが、厚生労働省の研究班(研究代表者=辻一郎東北大教授)の大規模調査で分かった。
最も短命なのはやせた人で、太り気味の人より6~7歳早く死ぬという、衝撃的な結果になった。「メタボ」対策が世の中を席巻する中、行きすぎたダイエットにも警鐘を鳴らすものといえそうだ。
研究では、宮城県内の40歳以上の住民約5万人を対象に12年間、健康状態などを調査した。過去の体格も調べ、体の太さの指標となるBMI(ボディー・マス・インデックス)ごとに40歳時点の平均余命を分析した結果、普通体重(BMIが18・5以上25未満)が男性39・94年、女性47・97年なのに対し、太り気味(同25以上30未満)は男性が41・64年、女性が48・05年と長命だった。しかし、さらに太って「肥満」(同30以上)に分類された人は男性が39・41年、女性が46・02年だった。
一方、やせた人(同18・5未満)は男性34・54年、女性41・79年にとどまった。病気でやせている例などを統計から排除しても傾向は変わらなかった。やせた人に喫煙者が多いほか、やせていると感染症にかかりやすいという説もあり、様々な原因が考えられるという。
体格と寿命の因果関係は、はっきり分かっていない。このため、太り気味の人が長命という今回の結果について、研究を担当した東北大の栗山進一准教授は「無理に太れば寿命が延びるというものではない」とくぎを刺す。
同じ研究で、医療費の負担は太っているほど重くなることも分かった。肥満の人が40歳以降にかかる医療費の総額は男性が平均1521万円、女性が同1860万円。どちらもやせた人の1・3倍かかっていたという。太っていると、生活習慣病などで治療が長期にわたる例が多く、高額な医療費がかかる脳卒中などを発症する頻度も高い可能性があるという。
柴田教授の著書は改めて開いてみる事にするが・・・
人夫々の「生き様と死に様」があると思う。死に様はその人柄を表すような気がする。生き様は激しくか温厚にかは自分自身が分かる。
私の覚えている限りの老人の「死に様」は各々「らしい」と思える。

強烈な印象は留学時代の豪州人父母の死に様である。
私は30代後半で、彼らも日本の実父も所謂古希を既に迎えていた。
豪州の父と私の実父は同年齢同士で母親の方は年上だったが、亡くなるまで実年齢は明かさなかった。亡くなる2か月位前、彼女は私にこう言った。
「年金に頼る暮らしはしたくない。華やかに生きていけなくなったら、この世を避けたい」
余談になるが、常にハイヒールを履いて逗子マリーナ遊びにきていた故渋澤華子女史(故渋澤栄一氏の孫)は「私、ハイヒールが履けなくなったら生きていたくない!」と言っていた。その華子女史が私の姉に「サイズが同じだからあげるわ」と数足持ってきた事がある。それから暫く経って、華子女史はこの世を去った。
豪州の母は「この心臓の薬を今日から飲むの止めるわ」と私に言った。「何故? 止めたらどうなるの?」と聞くと「分からないわ。止めてみないとね!」と彼女は笑った。
薬を止めて約1か月・・・ストロークを起こした彼女は10日足らずの入院で昇天の刻を迎えた。死因は心筋梗塞だった。私は彼女の死は「自殺行為」だと今でも思っている。父親の死因を今語る気持にはならない。
大きな墓穴に豪州の母の棺が4人の男が持つロープでゆっくり降ろされ、土をかけ始めた時、私は「綺麗なママに汚い泥をかけないで!」絶叫に近い声で止めようとした。
その夜、南十字星に向かって私は言った。「ママ、何て勇敢で見事な女性!」彼女は夫が経営する会社名になっていた・・・ブライトスター!

実は、私は長年の夢が叶ってやっと標準体重になったところである。それなのに柴田教授が下さった本は『何と病気にならない体はプラス10kg』だったのである。そして今回の厚労省の発表!
右半身不随の私の結論は、今やっている事がひとつも出来なくなったと感じたら、豪州のママの様にしたいな、という事である。それより何より体重が標準値になって気持ちが軽くなった私の存在が自分自身嬉しいのである。障害者のレッテルが貼られてから、今現在は医療費の心配をする事はない。





柴田先生、ゴメンなさい!私の望みは長寿を全うではなく、蘇った人生を愉しく生きていたいんです。




それから 我が家の末っ子が心配だワン
5歳半の愛犬(スタンダードダックスフンド)は人間にすると30代後半だと思います。
1~4歳頃・・心身共に成犬へと成長します。
6~9歳頃・・中年期に入るので運動量やフード量管理し、シニア向けフードへの切り替えの検討など成人病に注意が必要だと言われています。
昨日 年一度の大掛かりな健康診断に行ったところ「肥満に要注意!」というレッテルを貼られてしまいました。
柴田先生は「犬は違いますよ!」と言うでしょうかねえ~
今、先生は後援会の為にパリに出張中です。
ご帰国なさっていつか、お目にかかったら聞いてみたいと思います。