Mooの雑記帳

日々の感想などを書いていきます。

6月21日(金) 子どものころに憧れたスイス・アルプス

2024-06-21 22:33:50 | 日記

私が中学生の頃の憧れはスイス・アルプスの山々とその麓の美しい景観でした。
それは、父に連れられて中1から毎年北アルプス登山に出かけていた影響もあったのだろうし、当時父が読んでいた唯一の雑誌である山岳雑誌に載っていた写真の影響もあったのでしょう。
マッターホルン、モンブラン、ユングフラウ、アイガーなどの山々の写真は、幼い私の胸を熱くし、それらを集めたり穴の開くほど眺め、そして、いつか必ずアルプスを訪れると誓ったものでした。なぜこれほどまで夢中になれたのか、今にして思えば不思議なほどです。

つい先日、NHKBSで2回連続で、「体感!夏のスイス・アルプス」(再放送)が放映されました。
グリンデルワルトからアイガー、メンヒ、ユングフラウ3山とアレッチ氷河を望むという超有名な場所。2001年には世界遺産に登録され、観光客も多いところです。
映像を見ながら、子どもの頃に夢中になった理由が分かった気がしましたよ。この世にこれくらい美しいところが他にあるかと目を疑うような絶景がこれでもかと眼前に広がるんですから。

実は、1988年の夏に、私はこの同じ場所に旅行で行ったことがあるのです。
しかしですね、行ったことは覚えているんですが、頭を振っても、登山電車の窓からの村々や牧場の景色、アイガー北壁、ユングフラウ・ヨッホ山頂から見たアレッチ氷河というくらいしか出てこないのです。当時の写真を探したのですが、これまた散逸して一部しか見つかりませんでした。当時から、今みたいに記録し整理しておく習慣でもあったならば、もっと鮮烈に記憶していたはずなのにと悔やまれます。

それでも、上に上げたいくつかの景観は強烈で、NHKの番組の映像の助けを借りて、頭に埋もれていた記憶を少しは復活させることができたように思えます。この番組をみながら、子どもの頃の憧憬、若い頃の旅行などをつい思い出してしまったのでした。(写真上から、①グリンデルワルトからヴェッターホルンを望む、②ラウターブルンネン渓谷、③グリンデルワルトから見たアイガー北壁、④ユングフラウ山頂から見下ろすアレッチ氷河=若い私が邪魔です)

番組では、アレッチ氷河が1年で数メートルも薄くなり、今世紀末には完全に消滅してしまうのではないかというガイドの話がありました。北極や南極の氷が地球環境の変化=気温上昇によって急速に融けている話はよく話題に上りますが、厚さ300メートル(最大900メートル)全長20キロというアルプス最大の氷河が、急速に融けて後退していることは、日常あまり話題とはならない。
地球上の様々な美しい景観は、ひとりスイスの人々だけのものではなく、地球上に住むすべての人間の貴重な財産なのですから、これから何世紀にもわたって残していく手立てを本気で考えなければならないと、多分誰しもが思うでしょうが、さて、その手立てとは。

この記事についてブログを書く
« 6月18日(火) 破戒 | トップ | 6月22日(土) 入梅 »

日記」カテゴリの最新記事