Mooの雑記帳

日々の感想などを書いていきます。

7月17日(金) 子ども塾からみえてくること

2020-07-17 12:45:02 | 日記

昨日は役場健康福祉課へ、今日は教育委員会へ。
健康福祉課は尿検査(再検査)のために行ったのですが、その際に頼まれていた「財政白書」を渡して、すこし懇談をしてきたのです。

福祉課では、毎年「池田町の保健・福祉・医療の動向」という詳細なデータブック(白書)をつくっていて、健康、福祉にたいへん力を入れていることがわかります。この日は、平成30年度版を受け取ってきました(31年度版は作成中とのこと)。

福祉課(保健センター)は、池田町の住民一人一人の健康管理には相当に力を入れています。私にも毎年のようにどこがどのように問題なのか、どうすればいいのかなどを徹底的に「指導」してくれるのでありがたい。
その背景には増え続ける医療費をどう抑制するのかという問題も当然あるとしても、それよりも住民の健康をどう守るのか、どうしたら健康な高齢社会をつくっていけるのかを担当課が真剣に考えているということでしょう。
このデータブックを読み込むには相当な時間がかかると同時に、専門的な知見も必要ですから、いずれ解説してもらう機会をつくらなければならないと思っています。

これを見ると、私の住む滝沢地区の検診受診率が32地区中、下から4番目。大変低い。これはもっと自治会としても意識改革をしないとダメでしょうね。

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続いて、今日は、教育委員会を訪れて、教育長と約一時間懇談をしてきました。目的は、1つには「財政白書」を進呈することと、これを以前の版も含めて図書館においてもらうよう頼むことであり、もう1つは、池田町の教育に関して、私をはじめ地域住民がどう関われるのかについて意見交換することでした。
教育長は、私のようなたった一人の住民の声にも貴重な時間をさいてくれましたよ。感謝します。

私自身は、ここ数年間松本の「無料こどもじゅく」に関わって、その必要性、役割などへの認識を深めることができましたが、如何せん池田町から松本は遠い。関わりもその日だけのことになってしまいますから、スタッフと日常的なつながりをつくることができない。また、子ども達にも、もっと何かしたいと思っても、場所もないためにどれほどのこともできない。そうした不完全燃焼のまま、現在まできているというのが実態です。

中心になっているスタッフのメンバーはいずれも70代以上。気持ちはあってもいつまでも続けるわけにはいかないのは自明のこと。どう世代交代するのかも含めて、早急に方向を出さなければならない時期に来ています。

だとすれば、私自身も、そろそろ松本から池田町に重点を移す時期に来ているのではないかと最近は考えはじめているのです。個人ではたいしたことはできないとしても、有志を募れば大変面白いことができるのではないか。大づかみなプランは考え始めてはいるのですが、何しろ何かをやり始めようとすると年齢が80歳にさしかかる。これは大変です。

70歳、80歳はまだ高齢者の入り口と強弁すれば、あと10年ぐらいは1つの事業に打ちこんでもいいのかな、しかし、疲れるなあ・・・と行ったり来たり。妻にも当然相談しなければならないし、必要な資金もバカにならないし・・・。だから、プランだけに終わる可能性の方が断然高い。
教育長とは、松本での経験をふまえ、率直にそうした私の気持ちも伝えて、池田町の教育にかかわって何が大切なのか、何ができるのかを語り合ってきました。

池田町は「池田町教育大綱」というすぐれた方針を作成、現教育長をもとに、この町にふさわしい教育環境をつくるために日々努力を重ねている、それは教育長の日々のFBでの発信や保護者たちの評価を巷で聞けば分かってきます。
だが、こども達は日々この国の経済的、政治的、文化的矛盾に晒され、影響を受け続けている。理念だけで教育がつくれるわけではありません。

この国の現状からいえば、格差の拡大、貧困の拡大に加えて、出身地、障害の有無、ジェンダー、職業などでの差別が広がり、それが直接子ども達の環境の劣悪さとして広がっている現実がある。
そうした中でも、これらを直視し、社会のなかで自立していける豊かな「人間力」を育てる教育を目指していかなければならない。”批判的精神を持ち続け不正義と闘うことができる”というのが今日の人間力の根幹になければならないでしょう。願わくば、そうした現実と切り結ぶ教育のあり方を模索し続ける教育委員会であってほしい、私は、最近その思いをいっそう強くしています。