箴言集 「仕事への言葉」大川隆法著 より
「仕事への言葉」92 何手先まで読めるかが、経営者の実力である。
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先が読めるとは、将棋で例えると、現在の自分の条件(持ち駒)で何ができるか、相手の条件(持ち駒)を見てどんな手が使えるかを予想することであり、1手ずつによって変わる現状(自分と相手の持ち駒の変化)を推定する回数になる。回数が増えるほど選択の数は思考能力を超えて限界となる、その限界回数が何手先かの表現になる。
経営の場合は、将棋のようには見えない場合が多い。しかし、現在の条件と変化が可能な条件を予想し、市場の動きをみて運営の方法を決断する。
その場しのぎの方法にならないためには、さらなる条件が必要である。
それは経営する会社の結果が、どれだけの人々を幸福にできるかを推定することである。
服飾の繊維会社だったのが宇宙産業の素材を提供する会社に変貌するのは先の先を見据えた結果の例であろう。不景気で悩みに悩んでのこともあったはずである。良いものを作って社会貢献しようとする「与える愛」の形が会社の看板とは異なる製品を生み出し、会社の発展としたのであろう。