
早咲きの陽光桜を見に行った。この日は運動公園の休日。正門は閉じられていた。来た道を戻り「防災センター」のある堤防へ向かった。防災センターは運動公園と隣接している。ここから運動公園方面へ行くことが出来る。堤防の反対側の河川敷に牧場がある。厩舎では、ポニーや引退した競走馬が居て若い女性が世話をしていた。
以前、喫茶店を閉業した後、15カ月、タウン誌「とう○○」の記者をしたことがある。この付近一帯で何かのイベントが開催された時に、取材がてら引退した競走馬の引き馬に乗ったことがある。乗って馬が歩き出した途端、「あれ、運のいい人ですぇ」と手綱を引いていた男性の声がした。馬が動きを止め、「ドドドドッ、バシャバシャ」と音がして、馬が大量の糞をした。
思い出の中の匂いが蘇ってきた。あの時は馬の背が高いのに驚いたものだったが、あの時以来、馬に跨って走りたい欲望を今も持ち続けている。今生では絶対成しえない望みである。陽光桜は12分咲。満開を過ぎていた。じっくりと眺めながら歩く。この運動公園には、全部で50本位は植えられているようだ。地元の緑化活動グループ「イ○○の会」の植栽と看板があった。
自転車のおじさんがゆっくり行く。後ろに白い大型犬と黒い大型犬が、1m程の綱で繋がれていた。おじさんと犬たちの間には綱は無い。黒犬は老いているように見える。白犬は黒犬の介護でもするように寄り添っている。「待て、そこで待っていろよ」と、おじさん。おじさんは自転車で陽光桜を眺めながら走る。それを見送った黒犬はその場に寝そべり、白犬は、その傍に立ち止まった。私の脚も止まった。
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