●〔84〕吉松隆『夢みるクラシック交響曲入門』ちくまプリマー新書 2006 (2006.10.22読了)〈2006256〉
○内容紹介
扉を叩く運命の音。切ない恋の思い出。燃え上がる情熱。大自然の絵巻。交響曲の世界は夢とドラマに満ち溢れている。作曲家のセンセが熱く語るクラシック入門決定版。
一般的に「難解」だとされるクラシック音楽を、やさしく噛み砕いてわかりやすく解説した、極めてオーソドックスな入門書でした。だから、私のようなスレッカラシにはちょっと面白みがありませんでした。
この本では交響曲の代表的な名曲と推薦盤があげられています。
ラインアップは次の通りです。
○ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」
カルロス・クライバー/VPO(グラモフォン)
○シューベルト:交響曲第7(8)番「未完成」
ブルーノ・ワルター/NYP(ソニークラシカル)
○ベルリオーズ:幻想交響曲
シャルル・ミュンシュ/パリo(EMI)
○マーラー:交響曲第1番「巨人」
ブルーノ・ワルター/コロンビアso(ソニークラシカル)
○チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
エフゲニー・ムラヴィンスキー/レニングラードpo(グラモフォン)
○ブラームス:交響曲第1番
ヘルベルト・フォン・カラヤン/BPO (1983年録音)(グラモフォン)
○ブルックナー:交響曲第7番
ヘルベルト・ブロムシュテット/ドレスデン・シュターツカペレ(デンオン)
○ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
ヴァーツラフ・ノイマン/チェコpo(1993年録音)(デンオン)
○シベリウス:交響曲第2番
パーヴォ・ベルグルンド/ヘルシンキpo(EMI)
○ショスタコーヴィチ:交響曲第5番
エフゲニー・ムラヴィンスキー/レニングラードpo(1984年録音)(ゴステレ・ラジオ)
推薦盤を見ていると、懐かしき1980年代というか、あまりにも真っ当過ぎる感じです。吉松隆なのでもっとひねった推薦盤かと思っていました。志鳥栄八郎先生を思い出してしまいました(^_^;)。