●〔番外〕小谷野敦「悲望」(『文學界』2006年8月号) (2006.10.02読了)
小谷野敦初の創作ということで、市民図書館で借りて読みました。
大学院生が同級生を好きになって、ストーカーまがいの行為をするという話です。ただ、それだけ。小谷野敦に興味がある私には面白く読めましたが。
主人公の藤井は東大、比較文学専攻、カナダへ留学と、あきらかに小谷野敦自身を投影しているものでしょう。相手の女性にモデルがいるかどうかはわかりませんが。
ところで、前にも紹介した小谷野敦のブログ「猫を償うに猫をもってせよ」、プライベートモードになってしまいました。楽しみに読んでいたので残念です。斬人斬馬という感じであたるを幸い切りまくってました。最後のほうでは、大阪大学のヨコタ村上孝之をしつこく攻撃していましたが、よっぽど恨みがあるんでしょうね。