すれっからし手帖

「気づき」とともに私を生きる。

映画「かもめ食堂」

2006-04-28 01:31:28 | 本・映画・音楽
いやぁ、よかった、よかった。「かもめ食堂」。
レディスデーで千円だったので、
友だちと小さな映画館まで出かけてきました!
(もう、すごい行列・・・)

劇的なストーリー展開があるわけでもないし、
恋愛のエピソードが描かれてるわけでもない。
どんな話?と聞かれても、
言葉に詰まってしまうような、
そんな映画なのだけど、
でも、とにかく理屈ぬきでいいんだな、これが。

舞台はフィンランドという非日常の設定なのだけど、
内容は、「かもめ」という名の食堂を舞台にした、
まるっきり日常の世界。
まさに、生活の一コマ一コマの点綴だ。

こんなにも豊かで、ぜいたくな普通を生きられるなら、
大金もちや、セレブといわれる人たちが、
気の毒に思えてきたりする。(なあんて・・・)

もちろん、
普通を楽しむのも、
日常を豊かにするも、
実はそうは簡単なことじゃない。
それには、とっても大事なコトがある。

自分にとっての幸せを良くわかっていること。
そして、肩肘張らずに、
目の前にあることを、
楽しみと喜びをもって丁寧に淡々とこなし、
さらに、自分自身や自分が掲げる信念や目標、夢なんかを、
あせらず、ゆるぎなく、
信じ切れる力を持っていることかな。
これ、簡単なようで、難しい。
難しいけど、
ありのままの自分を掘り当てて、
そこに充分に浸かることができたら、
見えてくることはあるかも。

ところで、
主人公の女性を演じたのは、
三谷幸喜夫人でもある小林聡美さん。
独特の雰囲気をもつ、素敵な女優さんだ。
ドラマの「すいか」を見たときにかなりほれ込み、
今回いっそうファンになった。
決して美人女優というくくりの中にはいる人ではないけど、
愛らしくて、あたかかで、キュートで、
でも、決して折れない、
しなやかで強い心の芯を持っていそうな女の人だ。

そのイメージ、「かもめ食堂」の主人公と、
そっくりそのまま重なる。まさにはまり役だね。
だから、演技も映画の空気も、
あんなに自然なんだよなぁ。

今日は、わたしも贅沢な時間をもらったぁ。
日常、万歳!普通、バンザイ!

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