はじめからウソのことをとらえて、事実の経緯が確認されていないから手の打ちようがないというのは、面倒なことに意見をいわないための言い逃れです。
ものごとは、事実の観察と真偽の認証との次元が一致したとき、ほんとうのことがわかります。
事実をすがめで見ながら、これが真実だと叫んだり書いたりしたものにときどき出会います。
真偽の次元を何かの都合に合わせてずらせておけば、自分がうそを言っているといういやな思いを遠ざけることができるというものです。
こういう扱いに慣れてくると、真偽の次元軸変換が脳内で無意識に行われるようになります。
次元変換の自動化、これは外交、報道などに携わる人の"優れた能力"でもあり、"危険な装置"になる困りものでもあります。