笑顔でバレー

バレーボールの指導のことについて

大山加奈選手

2010-03-16 21:15:46 | Weblog
 昨日、NHKのスポーツ大陸という番組で大山加奈選手の特集をやっていたのを見た。ここ数年試合に出ていないなと思っていたら、けがをしていたようだ。彼女は、小中高とすべての年代で全国制覇を経験し、高校生で全日本代表にも選ばれ、バレーの金の卵として注目されていた。それ以降の活躍は周知の通りだが、2008年に脊柱管狭窄症のため、手術を受けていたそうである。
 脊柱管狭窄症は、一般的に高齢者がなるそうで若い人で発症するのは珍しいそうである。また、スポーツ選手で手術をして復活したという前例がないそうだが、それでも彼女は復活を目指して手術を受け、リハビリとトレーニングを積んで、今年度のプレミアリーグでコートに立った。しかし、その姿はテレビの画面からも痛々しかった。苦しそうだった。そして、再度腰痛を再発し、応援席から試合を見る日々が続いている。インタビューでは、弱気な発言もあり、心身ともに萎えていることを感じた。

 彼女のバレー人生とはどういうものだったのだろうか。小中高と全国制覇をする輝かしい戦歴の代償に日常生活もままならないくらい、身体はぼろぼろになってしまったのだろうか。持って生まれた体格と才能。それを周りが黙って見過ごすはずがない。がんばれ!全国だ!エースだ!打て!と言われ、盛り上げられ、その期待に応えようと必死でがんばってきたのだろうと推測する。そして、期待通りにやり遂げたのである。素晴らしいと思う。
 ただ、私は自然体バレーに出会い、危険なスパイクとは何か、故障させない練習とは何かということを知ってしまったので、彼女が気の毒でならない。今頃になって、腰に負担をかけない打ち方をマスターしようとしている。それはそれでよいことだが、小・中学生のうちにそれをマスターしていればもっと違っていたのかもしれない。
 
 先日、私を送る会のときに6年生の子達が私に手紙をくれた。その中に、「先生は他のチームの先生とはちょっと違って、私達の体のことを考えてくれる体に負担をかけない練習や楽しい練習をたくさんしてくれました。」と書いてくれた子どももいた。私が伝えたいことが子ども達にしっかり届いていたようでうれしかった。この子達とバレーをやってきて本当によかったと思っている。
 地区大会でも輝かしい成績はあげられなかったけれども、子ども達の心と体は素晴らしいバレーボールプレーヤーになってくれたのではないかと思っている。そして、子ども達一人一人の人生の花を咲かせるのはこれからである。だから、いつまでも子ども達のことを応援したい。日々努力。
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