記憶に残したいこと

     忘れない為に....

「さわらびの譜」

2019-07-04 08:59:20 | book
葉室麟さんのまだ読んでいない本を購入。
「さわらびの譜」⇒(葉室麟作)
主人公は扇野藩重臣有川家の長女・伊也。
有川家は代々、日置流雪荷派の弓術を伝えてる。
男子のいない父は長女の伊也に雪荷派を託そうとし、伊也は弓術に魅了されていく。
御前試合に出る為に伊也は藩随一の弓上手の樋口清四郎の稽古を一目見ようとした。
伊也は清四郎を慕うようになるが、清四郎は妹の許嫁。
清四郎への想いが、伊也と有川家を窮地に追い込む。
次々の起こる窮地を伊也は弓術で乗り越えられるのか?
伊也と清四郎は? 姉と妹は?

伊也は早蕨が好きで、好む和歌をよく口にしていた。
「この春は たれにか見せむなき人の かたみにつめる 峰のさわらび」

時代小説。


感想:親子、姉妹、異母兄弟、藩政争い、そして恋愛。
   最初は伊也の気持ちに腹立たしかった。
   妹の許嫁と知りつつ近づくのはいかんやろ!と思ったけど....。
   読むうちに、矢のごとく真っ直ぐに相手を思う気持ちが哀れにさえ思えた。
   一気読みといかなかったのは伊也に反感を持ったからやろうね。
   素直に読めばきっと一気読みだったと思うわ。
コメント
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