ものぐさ日記

ひとり遊びが好きな中年童女の日常

グ印関西めぐり 濃口

2007年10月14日 | 

 大好きな漫画家、グレゴリ青山の新刊。


グ印関西めぐり 濃口
メディアファクトリー刊

 

 6月にブンブン堂のクレちゃんが出たばかりなのに、また新刊が出るなんて、ウレシー!グレゴリ青山といえば、アジア・バックパッカー漫画。最近では、京都案内の「ナマの京都」「しぶちん京都」など、京都案内も面白かったので、この関西めぐりも期待していました。なんせ、グレゴリさんは、京都生まれで、京都育ち。アルバイト先のブンブン堂は大阪だし、数年間の東京生活の後は、和歌山の(ド)田舎と、京都の田舎で生活している、(私から見ると)生粋の関西人。

 東京育ちの人はインドに嫁に行くと苦労するけど、大阪育ちの女の子は、インドでもしっかり生きていける、どちらかといえば、大阪の方がアジア・スタンダードに近い…などなど、聞いたことがあります。

 私といえば、新潟の田舎育ちで、18歳からは、東京、ここ十数年は埼玉生活。関西といえば、出張でちょこっと行ったくらいで、個人旅行をしたのは、(ストーンズのコンサートのために行った)大阪くらい。通天閣のある新世界界隈は、デリーよりよっぽどエキゾチックでした。

 そんな私にとって、そんなグレゴリさんの描く関西案内がおもしろくないわけがないのですが、今回は正直言って、イマイチでした。

 ときどき描いてある、「思い出スクラップ」の、4コマ漫画が、下書きそのままのようで、雑な感じがして、落ち着かなかったのです。他は、いつも以上に丁寧で、ほとんどは色まで塗ってあるのに。

 実は、刊行されるのが待てずに、WEBコミックエッセイ劇場をチェックしたりしていたのですが、そのときも、このラフな4コマ漫画が気になっていたのです。WWB版は、無料だから、ラフなのかな~と、思っていたのですが、残念です。グレゴリ青山さんの絵は、ザツで読みにくい、という人もいるけど、私は、ザツだとは思わないし、絵もうまいと思います。『グ印関西めぐり』の中にも、「グの体験的関西人」とか、単色ページもありますが、「思い出スクラップ」の下書きのままのような線とは、あきらに違います。

 あと、いつもより人が薄い?アジア旅行の漫画も、京都案内も、結局、場所というより、そこで生活している人たちの濃さがおもしろかったのかも。今回は、あまり濃い登場人物がいなかったので、のめりこめなかったような気がします(船舶画作家とか、インパクトのある方も何人かいますけど)。

 最近、「グレゴリ人形」の写真がよく登場しますが、グレゴリさんの手作りでしょうか?私も分身人形、作ってみようかな~。

 追記:グ人形の作者は出野佳代子さんという方だそうです。あとがきに書いてありました。


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